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手取り月17万円の46歳・非正規男性…貧困・孤独に追い打ちをかける“唖然の年金額”に思わず「僕の人生に救いはないの?」【CFPが助言】

みなさん、わたしのnoteをご覧いただきまして、ありがとうございます😀

年金制度の厳しい現実を突きつけられる貧困層の実情が明らかになりました。手取り月17万円で46歳の非正規男性が、老後の生活が担保できない“唖然の年金額”に直面し、困惑と不安に陥っています。

この男性を含め、老後資金不足や暮らしの不安を訴える人々が増えている中、年金制度の是非や改善策に対する議論が高まっています。

本記事では、この問題への取り組みや現状、そして将来への考えについて解説しています。また、年金に関する知られざる情報や注意点など、年金についてより深く理解するための情報も提供しています。

年金制度に興味がある方は必読の記事です。

以上・社会問題研究家 高松 順


幻冬舎ゴールドオンラインより

大学卒業が就職氷河期とぶつかり、新卒以来非正規雇用で働いてきた46歳のAさん。月々の手取り額は月17万円です。ある日ねんきんネットで将来の年金受給見込額を確認したAさんは”唖然”。貧困・孤独に追い打ちをかけるような衝撃の金額に、思わず「僕の人生に救いはないの?」と途方に暮れてしまいました。そんなAさんに、牧野FP事務所の牧野CFPはどのような助言をしたのでしょうか。みていきます。

【早見表】年収別「会社員の手取り額」

「就職氷河期世代」の苦悩

1970年~1984年頃に生まれた方々は、俗に「就職氷河期世代」と呼ばれます。バブルが崩壊した1991年前後からの約10年間、不景気で雇用枠が大幅に減らされるなかで、就職活動に苦戦を強いられた世代です。「数十社に応募しても、どこの会社にも採用してもらえない」という方が大勢いました。

そんな就職氷河期世代は現在、40代~50代前半になっています。 46歳のAさんも、就職氷河期世代の1人。非正規雇用で働く独身男性です。大学を卒業して以来、非正規雇用や雇用期間の定めのない社員として数社を転々とし、数年前からはある派遣会社の契約社員として働いています。 毎月の手取り収入は17万円、額面の年収は258万円※1です。

家賃月7万円のアパートに1人で暮らしており、貯蓄をする余裕はありません。 ※1 厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査の概況」によると、45~49歳男性の正社員・正職員の賃金は395.9万円、正社員・正職員以外の賃金は240.0万円。雇用形態間の賃金格差は、正社員・正職員を100とすると正社員・正職員以外は60.6となっている。 ボーナスはいままで1度ももらったことがありませんが、どの会社でも厚生年金には加入しており、厚生年金や健康保険といった社会保険料が給与から天引きされていました。

Aさんはある日、このままの給与で65歳まで働いたとき、老齢厚生年金がいくらもらえるか気になり、日本年金機構の「ねんきんネット※2」で試算してみました。すると、結果は168万円と書いてあります。 ※2 <参照> 日本年金機構HP「ねんきんネット」 現在の年収258万円でも余裕がないにもかかわらず、年金受給額は168万円と90万円も差があります。

月にして7万5,000円の差額を、老後までにどのように準備したらいいのでしょう。Aさんは途方に暮れ、思わずアパートでひとり「僕の人生に救いはないの?」と嘆いてしまいました。 そんなAさんから相談を受けた知人は、Aさんの現状や将来を見るに見かねて、FPである筆者のところにAさんを連れてきたのでした。

“生涯1人って考えると、やっぱり老後が心配です” Aさんの第一印象は、「寡黙な人」。Aさんはぼそぼそと、将来への不安を話し始めました。 「給与が少ないと人は言うけど、決してやせ我慢ではなく、いまはこの給与でできる生活が身についているし、そこにはあまり不満はありません。ただ、非正規雇用は勤め先の都合で雇用が突然切られることがあり、また突然「クビ」と言われたらと考えると、寝られなくなることがあります」。

「でも、」とAさんは続けます。「いまの立場だと、残業もないし責任も軽く、時間も結構自由に使えます。20年くらいのあいだにいろんな職場で働いたので、自分で言ってはなんだけど、見よう見まねでいろんな技能も身についたと思っています」。 少し考えた末、Aさんは言いました。「いまはいいけど、生涯1人って考えるとやっぱり老後が心配です。だから、もっと収入のいいところで働き、生活を安定させたいです」。

Aさんが収入を増やす方法は“無限”にある

FPがAさんに行った「3つ」の助言 筆者は、いまのAさんにとっては厳しいかもしれませんが、とにかく老後の心配が少しでも解消できるよう、以下の3つの助言をしました。

1.貯蓄をする
2.複数の職場を掛け持ちして、収入を増やす
3.国の就職氷河期世代への支援策を利用する それぞれ順番にみていきましょう。

1.貯蓄をする Aさんの現在の収入から、毎月1万円ずつ20年間積み立てていけば、65歳には240万円貯まります。そうすれば、65歳以降年金を受給して、生活に足りない分は貯蓄を取崩しながら生活していくと85歳くらいまで生活できます。 また、65歳で仕事を辞めず給与が入れば、さらに貯蓄を続けながら、より余裕を持った生活ができるでしょう。

2.複数の職場を掛け持ちして、収入を増やす 貯蓄をするだけでは心許ないかもしれません。それならば、Aさんの話では時間に余裕があるようですので、複数の職場をかけ持ちして収入を増やし、その分の収入を老後のために貯めていくのもひとつの手です。

3.国の就職氷河期世代への支援策を利用する 現在、国(各省庁)や自治体に加え一部の民間企業においても、Aさんのような就職氷河期世代に向けた支援プロジェクトが展開されています。

厚生労働省の特設サイト「就職氷河期世代の方々への支援策※」や「都道府県別支援活動のご紹介※」などを見て、興味がある内容があれば積極的に問い合わせし、参加してみるといいでしょう。

※ 厚生労働省「 就職氷河期世代の方々への支援策 」 ※ 厚生労働省特設サイト内 「都道府県別支援活動のご紹介」

Aさんはさまざまな技術を身につけているようですから、国の支援などを利用し、その技術を収入が得ることができるまでレベルアップを図るのは、難しいことではないかもしれません。

以上のような対策を実行しながら収入を増やし、あわせて貯蓄する金額も増やしていけば、老後の生活の心配は少なくなるはずです。 アパートを引き払い、実家に帰るのも手 Aさんは正社員で就職できなかったことで、父親とわだかまりが生じ、実家とは疎遠になっているそうです。しかし、時が経ち、「結婚は諦めたし、実家に帰ってもいいかも」という思いが出てきたようです。

Aさんはひとりっ子ですから、実家に帰って両親と一緒に生活をしながら、新しい職場を探して収入を得るのもいいでしょう。Aさんの話では、実家の2階にあるAさんの部屋は、そのままになっているはずだといいます。 このように考えると、Aさんが収入を増やす方法は“無限大”です。

まとめ…自分の人生は自分でつくる

Aさんは、大学時代までは積極的で、誰とでもすぐに打ち解けることができたそうです。しかし、希望する会社に就職できなかったこともあり、だんだんとなにをするにも消極的になり、親しかった友人とも疎遠になってしまったといいます。 しかし、後日話を聞いてみると、筆者への相談をきっかけに久しぶりに連絡してみたところ、みんな心配していてくれたようです。Aさんは「悶々と将来の心配をするよりも、いまできることを積み重ねていけば、心配も減るだろう」と明るく話してくれました。 自分の人生は、「自分でつくって楽しむもの」だと気がついたようです。

牧野 寿和 牧野FP事務所合同会社 代表社員

牧野 寿和


40歳を過ぎると、正社員登用の道はほぼ絶望的だと、経営者であるわたしは、厳しい現実をお伝えしなくてはなりません。

あくまで、私見となりますが、現時点でのAさんに対しての、おおよその今後の予測をしながら、個人的なアドバイスを加えますと。

✅大卒であるが正規社員としての経験がない。

非正規社員としての掛け持ちをお勧めします。

✅現在の額面収入258万円

46歳と言う年齢を考えますと、既に高齢男性として扱われます。
結婚相談所では、まず入会は拒否。他の出会いも困難を極めることでしょう。他の仕事や副業も合わせて、なんとか400万円台は欲しいところです。
50歳を過ぎると、ますます女性から選ばれるためのハードルが高くなりますから、もし、結婚の意思がおありなら、体力のある今のうちに対策を講じたほうが良いかと思われます。

✅ご実家へ帰ることを強くおすすめ

気持ちの上でも、貯蓄を増やすためにも、早めにご実家へ帰り、同居されて、再起を図ることがおすすめです。
「貧すれば鈍す」と言いますが、その反対に、金銭面にゆとりが出れば、多数の会社と出会いが増して、運よく非正規から、正社員へ抜擢という道もゼロではないでしょう。
年齢からすると、管理能力が問われるでしょうけれども、とにかく、今のAさんに必要なスキルと実務能力を高めることをご提案したいです。
健康であれば、お仕事は探せると思えますし、まだまだ好転させる可能性はあります。
各種、専門機関を行使して、結果を目指して頑張って欲しいと思います。

まだ、アラフォー付近の皆様は、Aさんのような状態に陥る前に、ぜひとも、30代での転職や、場合により、小規模・低資本・低リスクでの起業も念頭にして、マーケティングや開業ノウハウの勉強されることを推奨します。


最後まで、お読み下さり、ありがとうございました。よかったらスキ、フォローよろしくお願いします😉

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