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【現代の科挙?】初任給「大卒28万円」「高卒7万円」中国や韓国・驚愕の学歴至上主義社会とは?

Abema Timesより過去記事になります。

日本の何倍も上を行く、アメリカや諸外国の学歴至上主義。
もはや、学歴がなければ死活問題にまで発展している様子。
日本などはまだまだかなり緩くて甘い学歴社会だと痛感します。

とりわけ、中国は経済的躍進を「学歴至上主義」の結果だとも解釈されているようです。まるで昔の「科挙」のようですね。

■中国の大学受験事情

AbemaTV『AbemaPrime』で6日に放送されたコーナー『隣国ジャーナル』では、中国および韓国の大学受験事情が取り上げられ、若者の口から、厳しい受験戦争と、「大学に行かなければ就職もできない」という激しい学歴社会の実情が語られた。

中国では近年、大学の選定方法が変更され、デモが発生する事態に発展したという。中国の大学受験では、地方ごとに合格者の「枠」があるのだが、今回、合格率の高い地域の割合を減らし、かわりに合格率の低い率の割合を増やした。このことが明らかになったのが試験の1か月前と、なんとも急過ぎる発表に受験生を抱える親が激怒。大規模な抗議が起こったのだ。

同番組APの張予思(ちょう よし)さんが解説したところによると、まず中国には大学ごとに試験はなく、年に1回、全員で一緒に試験を受ける。国語と数学、外国語の3科目が必須で、そこから文系と理系で違う科目を選択。その合計得点が唯一、大学入学の判断基準となる。

受験生はこの試験の点数を持って、大学を志望する。例えば北京大学の振り分けた北京の枠が100で、山東省の枠が20として、北京の受験生であれば、持っている点数が、北京の中で上位100番だったら入れる。みんなが安全策をとった場合、上位の大学の合格ラインが低くなったり、またその反対に激戦区となる地方では、高い点数でも落ちることもよくあるという。

言ってみれば日本のセンター試験の足切りのようなものだが、日本では2次試験がある。中国にはそれがなく、一発勝負。

張さんによると、「中国はすごい学歴社会」。女優でも女優を育てる大学に行くといい、「大学を出ていないと企業には絶対入れないという感覚はありますね。もちろん例外はありますが厳しいです」とのこと。

また、予備校はなく、高校の受験勉強自体がすごく厳しいという。朝7時半から夕方17時半、学校によっては20~21時まで授業や独学の時間が設けられているんだとか。

■韓国の大学受験事情


番組では、韓国からSkype中継で出演したハン・スジョンさんが自国の大学受験事情を紹介。

ハンさんによると、韓国でも、大学受験は一生を決めると考えられていて、びっくりするようなことがたくさんあるという。

例えば試験の当日、ヒアリングテストを行う時間帯には、飛行機が上空を飛ばないように制限。受験生の邪魔にならないように、公務員は出勤時間を遅らせられるなど、受験生に配慮したさまざまな施策がとられている。

また韓国は大きな財閥が国を支えているため、これまでは大学に行って大企業にいくのが「安定コース」とされてきたが、殆どの人が大学に行くようになった現在、卒業しても就職できるわけではなくなっているとのこと。そんな現状を受け、海外の大学にいこうという若者も増えているんだとか。

この日ゲスト出演した中国語塾を主催する陳氷雅(ちん ひょうが)さんは、

「日本は中卒でもフリーターでも、一生懸命働けば月収20万円くらいもらえるが、中国では、例えば飲食のチェーン店でバイトとして働くのと、正規雇用のOLでは10倍以上の格差がある」

と日本と中国の差を指摘した。

東洋経済オンライン記事によると

学歴社会・中国「素質教育」重視へ、「有名大学に入れなければ人生終わり」に変化勉強一辺倒から様変わり、海外留学も増加

教育熱心なことで知られる中国人。とくに科挙(隋の時代から清代まで約1300年間続いた中国の官吏登用試験)の伝統が残る大学入試「高考」(ガオカオ)は日本のメディアでも「世界で最も過酷な一発勝負」と紹介されるほど有名になったが、近年は入試改革が行われたり、受験一辺倒だけではない多様な教育が重視されたりするなど、中国の教育界は変わりつつある。


中国と韓国の受験事情 中国は "凄まじい学歴社会"


中国の急成長と成功は、その有名な教育制度によるところが大きい。中国の教育文化がいかに熱心であるかを物語っている。しかし、学業を終える前に、厳しい試験に合格しなければならず、国全体が著しいストレスに包まれる。中国のように自立し、勤勉で規律正しい国が、真の「受験社会」になってしまったとしても不思議ではありません。

中国は恐ろしいほどの超教育社会を作り上げた 中国の学生は、実際の試験に臨むずっと前から試験の準備を始めています。政府は、無料の普遍的な早期教育を義務づけている。7歳になると、9年間の基礎教育入学試験を受けることで、プレッシャーの少ない道を歩み始めます。その後、数年おきに行われる試験に合格しなければ、教育界に入ることはできません。高校に進学するためには、さらに厳しい試験を受けなければなりませんが、それでも失敗する生徒も少なくありません。特に地方出身の生徒は、都会の生徒と同じような資源を利用することがほとんどできないため、多大なストレスを感じることになります。そのため、大学入試(高考)の重要性は他国と比べ物にならないほど高い。

その結果、経済発展がもはや修正できないほどになっているのだろうか。 学生たちが耐える多大な不安とプレッシャーにもかかわらず、中国はすぐに教育政策を後退させることはないだろう。

その強烈な教育システムによって、中国は大きな経済的成功と相対的繁栄の立場にある。その強固な生産と製造業は、高学歴の労働力を必要とし、中国人はその実現に専念しています。このように、試験は彼らの社会モデルにとって不可欠な要素なのです。

中国経済にとって有利で不可欠なものではありますが、受験社会は理想的ではありません。学生は非常に高いレベルのストレスにさらされ、うつ病や落ち着きのなさを引き起こす可能性があります。激しい学業競争は健康的ではなく、政府は国民の幸福を確保するために対策を講じなければならない。例えば、現在の試験を、学生の興味や総合的な批判的思考力に焦点を当てた、より扱いやすい新しい試験に置き換えるなど、政府は前向きな姿勢を促進するための措置を講じるべきだ。そうすれば、ストレスや不安のレベルが大幅に下がり、より生産的で進歩的な社会が生まれるかもしれません。

結論

中国と韓国は、信じられないほどの競争力のある試験主導型社会を作り上げている。経済的なメリットがあるにもかかわらず、学生にかかる強いプレッシャーとストレスは、うつ病や不安といった深刻な問題を引き起こしています。政府は、国民の幸福を確保し、全体としてより有益な環境を作るために行動を起こす必要がある。正しいステップを踏めば、中国は、幸福で健康な国民を持つ、より進歩的で生産的な社会を作ることができるでしょう。


下線部以降は、高松順の感想でした。

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