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全人類におすすめしたい映画〜BLUE GIANT

昨年、映画館で見て衝撃を受けた本作。


久しぶりに見たくなって、amazonで購入してしまいました・・・
何度も見返しそうなので、prime videoのレンタルじゃなく「購入」してしました。それくらいの良作。

DVDなり動画を購入するのは何年振りか記憶にないくらい。
2回目の鑑賞でしたが、やっぱり素晴らしい。過去にみた映画の中でもベスト3に入るかと。

ストーリーは以前のエントリーに譲りますが、
主人公の大(サックス)、大の友人の玉田(ドラム)、雪祈(ピアノ)がSoBlueという東京で一番のジャズバーで演奏するという目標達成までの物語。
目標の達成直前に雪祈が交通事故で右腕を骨折するという絶望的な状況に陥りますが、周囲の配慮、そして世界一を目指す大にとってSoBlueでの演奏を持って3人での演奏も最後だと察していた雪祈の頑張りにより、宿願が成就します。

何が魅力なのか

改めてみると、大が高校まで過ごしていた仙台の描写もめちゃくちゃ丁寧だな、と感じました。自分は大が練習していたり、半年ほど通っていたサックス教室の先生が佇んでいた橋など「あ、あそこだ」とわかるくらい通り慣れた道であり、ニヤリとしてしまいました。

そういう細かい描写の丁寧さはもちろんなのですが、改めて本作の魅力はなんだろうかと再考してみると、

①熱すぎる大の情熱
②作中作品のクオリティの高さ

なのかなと思いました。

主人公 大の情熱

一言で大を表現すると「まっすぐで熱い」。
18歳にしてサックス歴が3年という、音楽業界にしては素人といえる経験ですが、その演奏は4歳からピアノの先生である母の指導を受けている雪祈をも驚愕させるレベルでした。
冒頭に限らず、作品には大の練習風景がこれでもか!というくらいに出てきます。
もしかしたら元々の「才能」があったのかもしれませんが、それを早期に開花させるほどの積み重ねがあったというわけですね。

個人的な意見になりますが、最近、一部ではこういう「真っ直ぐな情熱」を嘲笑するような空気があるように感じます。
社長になりたい、とか世界一になりたい、というと「変わった人」と揶揄されたり、ワークライフバランスを旗印に、死ぬ気になって仕事に打ち込む人を「このご時世にねぇ・・」といったように評価してしまう。

でも、スポーツや技術・芸術の分野ではそんなに頑張らないでいいよ、と言って自分を甘やかしたところで、世界の第一線で活躍している人の多くはその生活の多くを技術の向上に充てているかと思います。

そう言った社会情勢もあってでしょうか、自分には世間一般のワークライフバランスなんぞどこ吹く風と世界一を目指して生活の全てをジャズに捧げる大の姿には純粋な感動を覚えるとともに、ちょっとした羨望も覚えます。


また、大は作中、その情熱に動かされるように周囲の人の応援を得ています。
プロセスエコノミーなんて言葉も昨今の流行りではありますが、人が頑張って一歩ずつ成長する姿は応援したくなってしまいますね。


作中作品のクオリティの高さ

雪祈が作曲した作品として、firtst noteやN.E.W. と言った楽曲が出てきます。
これらが、本当そのまま配信されていても聴いてしまうほどのクオリティ高さ。
上原ひろみさんと言った超一流が作品に関与してるとわかり、納得してしまいました。

自分は特にfirst noteという曲が好きで、なんか聴いているとやる気がでてきますw

元々「音が見える漫画」と言われていた作品ですが、それに超一流の音楽がついたらそりゃあ鬼に金棒、ですよね。スタッフ陣の頑張りと予算をだしてくれたスポンサーに感謝。
ちなみに演奏シーンの映像も工夫が凝らされています。
あっちの世界?にいったやったり、突然白黒のみで描かれてたり。

2回目の視聴で少し細部にも注意しながら見られましたが、まだ味わい尽くせてないかなという印象です。

ほんと、全人類におすすめしたい映画です。
まだ見てない方は是非ご覧ください。

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