スマホを触るな、本を読め〜川島隆太教授の講演を聞いて
自分の人生において、いかに脳のパフォーマンスを高めるかというのは大きなテーマの一つです。
集中力、時間の使い方、食事、運動。
アプローチは多様ですが、それなりにネットや書籍を通して情報収集し、なんとなくですが現状、パフォーマンス向上に資すると思しき日常の行動については情報を蓄積してきたつもりです。
そんな中、脳トレで有名な川島隆太教授の講演を聞く機会がありました。
約1時間の講演でしたが、教授のプレゼンのうまさも相まってまるで楽しいコンテンツをみているように時間が過ぎ去ってしまいましたw
プレゼン、質疑応答含め、教授自身の脳の回転の速さに驚かされ「さすが脳トレを開発した人や」と腹落ち感がありました。
有益な内容だったので、備忘がてらメモしておきます。
脳の機能を維持もしくは回復させるためには前頭葉を活動させましょう
講演を通してのキーメッセージはこれに尽きます。
講演の中では、脳機能の回復の事例として、認知症患者に脳トレを実施し、日常生活にも変化が生じたという事例が紹介されていました。
少し前に、認知症の薬の開発についてのニュースが取り上げられていました。
病気の原因が脳という部位である以上、今の医療では物理的に再建するというのが困難なのは言わずもがなです。
今後、高齢化社会を迎えるにあたり、認知症への対応というのも大きな課題。
自分の祖母も軽度の認知症を患っていて、自分の名前を間違えたり、数秒前に言ったことを忘れていたり。常に穏やかな気持ちで笑いながら接することができればよいのでしょうが、人間いろんなことがあり、時々「めんどうだなぁ」とイライラしてしまうことがあるのも正直なところ。
薬でも認知的トレーニングでも、複数の効果的なアプローチを模索していくというのが必要な状況かと思います。
スマホ触るな、本を読め!
認知症の事例は(言い方が不適かもしれませんが)ある意味、マイナスになってしまったものをゼロの地点まで戻すようなアプローチ。
では、社会人生活を送る、±ゼロの地点にいる我々(マイナスにいる説もありますが)が脳の機能を維持・改善するにはどうすればよいか?
それに対しても現状の科学的なエビデンスに基づいた回答が提示されていて、それが章のタイトル。
日常生活に欠かすことのできないスマホ(タブレット)。
これらの使いすぎの何が問題かというと、「使っても脳が働かない」。
これに尽きます。
昨日スマホで調べた単語やニュース、内容覚えてますか?
こんな問いを投げかけられて、自分は固まってしまいました・・・。
スマホはダメ、タブレットはダメ、電子書籍リーダーはダメ・・・というふうにものなり媒体の良し悪しではなく、もっと上流まで遡ると「脳が働いているか」が鍵だったということです。
そういう観点から、上の認知症の回復の事例で取り上げられたトレーニングも簡単な頭を使う作業を高速でさせて、無理やり脳を働かさせる作業、とも言い換えられるかもしれません。
社会人生活を送る我々にも効果があるようで、同じように計算ドリルや音読などをしてもよいのかもしれませんが、正直、飽きそうですよね・・・w
そこで講演では
・読書をすること
・始業前に800文字くらいを高速で音読すること(間違ってもよい)
ことが勧められていました。
音読はちょっとハードルが高そうですが、自分も読書を中心に”脳を働かせる生活スタイル”を模索して若々しく生きたいものです。
川島教授、ためになる講演、ありがとうございました。
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