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林海象監督最新作・永瀬正敏主演映画『BOLT』その1

12月11日公開の林海象監督 最新作「BOLT」主演の永瀬正敏さん↓

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いやーさすがです!
これは、皆さん絶対見るべき映画です!
僕は、テアトル新宿の初回と夜の部、連続で2回見ました!


=林海象監督・「BOLT」=


夜の部には林監督も来られて、ひさしぶりにお会いしました。


監督、役者さんの舞台挨拶は封切2日目にあるので、監督が来ていると知らなかったはずの観客の中から自然と拍手が沸き起こり、如何にこの映画が人々の心を掴んだのかがわかります。


映画祭でもないのに、これはなかなか珍しいと思いました。


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(↑右・林海象監督と、左・僕JUN AMANTO)



=EPISODE=


●episode1 BOLT
大地震で原子力発電所のボルトがゆるみ冷却水が漏れ始めた圧力制御タンクのボトルを、命をかけて締めに向かう話

●episode2 LIFE
避難指定区域に無くなった独居老人の遺品回収に向かい坦々と掃除をする話

◼️episode3 GOOD YEAR
クリスマスの夜、車修理工場の男の前に現れる美しい女性

監督 林海象
出演 永瀬正敏、佐野史郎、金山一彦、後藤ひろひと、吉村界人、大西信満、月船さらら他


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=映画が芸術である事を
思い出させてくれた映画 BOLT=



パンデミックという世界的な危機の中、今私達は不自由なマスクと不安の中で生活しています。
そして10年前、あれだけ騒いだ放射能問題は全く解決していません。
でも何故が我々は無責任に普通に暮らしている。

つまり実際には、放射能とウイルスという終わらない恐怖の中で生活を余儀なくされているわけです。

この映画を見て、僕らは何も終わらされていないのに、いや終わらせていないからこそ形を変えた不条理に何度も見舞われるのだという事に気付かされます。

政府は、2030年以降は電気自動車しか販売できないようにするという方針を発表しました。

石油の輸出国となったアメリカと手を切り、トヨタと自動運転&電気自動車の開発に取り組んでいる中国共産党の傘下に入るこの行為は、電力不足を解消するための原発再稼働に向けたアクションと考えるからです。

・・はたして・・真に受けたままで大丈夫でしょうか?・・

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理屈で考えると、良い事が悪い事かを考えなければなりません。


しかし、それ以前にこの映画は見えない現実と心の暗に、私たちはどう向き合い、どう自分の生物としての感性を蘇らせるか…という作業が必要なのかもしれないと迫ってきます。

そのためにこのBOLTという映画は最適で最強な作品です!是非、これは世界で上映されるべき映画だと思います!!



=どこのジャンルにも属さないBOLTO=


この作品はもちろんドキュメンタリーではありません。福島の現実をモチーフにしていますが、再現ドラマでもありません。
何かの主張とメッセージを押し付けるリアリズムを追求しているの作品でもありません。

例えるなら限りなくリアルに没入してしまう虚構…本当の現実を見るためのファンタジーであります。


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=現代美術と劇映画=



ヤノベケンジさんのデザインする防護服と原子炉は、リアルというより、どこか懐かしい未来オールドフューチャーなデザイン。

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昔の大人が夢見た完璧でないけど「今」の最高峰を形にした正しく「抽象」=「象徴」でした。
そう、それが、逆に説明や演出ではなく、一つ一つの「存在」が、全てを説明しており映画全体の大半の説明を最初の一瞬で終わらせてしまい、観客はその空想リアルを、堪能する事に集中できるわけです!
これにはやられました!

僕は、ヤノベさんの大ファンです(*^-^*)

その中での名優たちの迫真の演技は、俳優として存分に勉強でき堪能できた所です。

特に永瀬さんの演技力爆裂という感じでした。
セリフは直感的で極限まで割愛された林監督の本が効いてきます。

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そこには俳優が存在している事に、全てを任せ切ったリアル
がありました。
これが全ての虚構を現実に錯覚してしまう説得力が出てくるわけです。

3つのエピソードに全部出てくる永瀬さんの存在感は流石でした。

役者にとって「何もしないでそこに居ろ」と言われることほど難しい事はないからなんです。



現実とは実は自然の意識と人間の思念の化学作用でできている幻なのかもしれない…、

そこで何が現実かという事は、その本人が体験している事が現実なのであり、その人にとってのリアルなのです。


もしかしたら、

立ち入り禁止区域が広がった事で、東北の精霊達は、太古の森とコンクリートの下から蘇り、本当の縄文が蘇ってきているのかもと、空想してしまいました!


正しく、これこそが誰も描けない福島のリアルな現実なのかも…と錯覚させられ映画館で唸ってしまいました。


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虚構から「現実」紡ぎ出された、愚かで不完全な文明を消化出来ずに、もがく人間のリアルは、これを見た世界の人々に文明の限界と、世界のどこでも起こる可能性のあるリアルを鋭く突きつけています。



最初この映画には、日付や場所のテロップが入っていたそうですが、あえて外したと監督はおっしゃってました。


その演出でこの映画は、1000年先でも見るべき作品になったのだと思います。


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つづく


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