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44歳 会社員 東京在住 夫とうさぎと黒猫と暮らしています。 お酒、旅行、アウトドアが好きで、 休日はほとんど外出の生活を送っていましたが、 2022年夏、夫がくも膜下出血で倒れ、 生活が一変しました。
2022年の夏 夫(43)が「くも膜下出血」で救急搬送されました。 あの日から約一年弱の間に、8回も手術をし、 今は大きな後遺症もなく 社会復帰のためリハビリ生活を送っています。 これは、妻である私から見た夫のお話です。 ※しんどくなりそうな方は、読むのをお控えください。 目次前兆 救急搬送 くも膜下出血 義両親への連絡 手術開始 手術翌日 術後の異変 二度目のくも膜下出血 手術2回目 退院 水頭症 シャント手術 再発の可能性 開頭手術 緊急
最後の手術のあと、1つだけ問題が起こりました。 手術の翌日、急に「漢字が読めない」と言い出したんです。あと先生の名前がわからない、とも。 震えて上がりましたが、先生に確認すると「造影剤脳症」というもので一時的なものらしいということだったので安心しました。 翌日には症状が治ったので良かったです。 でもそんな事が起こるなんて、脳の病気は本当に恐ろしいんだなと改めて思いました。 2023年5月31日退院 仲良くなった看護師さんたちともお別れです。 開頭手術後のひどい状態をみて
退院してすぐゴールデンウォークだったため、休み中また二人で家にこもりました。ただ、シャント手術後の時のように痛みなどの症状がなかったため、ずっと寝たきりではなかったし、なにより夫の表情が明るかったのが嬉しかったです。 友達や両親も様子を見に来てくれましたが、みな思っていたより元気そうだと言って安心していました。 ただ夫は慎重派なタイプのため「体があちこち痛いしまだ動かない方がいい」と言って、ソファの上から全く動こうとしません。私も「本人が言ってるからそうなのか」と思い、ゴー
2023年4月30日 退院のお迎えでデイルームで待っていると、看護師さんが押す車いすに乗った夫が現れました。 入院する前とは変わり果てた夫を見て、私は絶句。 痩せているのはもちろんなんですが、退院するときはいつも痩せて帰ってくるので、そこはそんなに驚きませんでした。 驚いたのは 車いすに座っているというより、座らされてる感じでおじいちゃんみたいな姿勢 髪はベタベタ。 爪は伸び放題 顔も体もカサカサ 毎日のようにテレビ電話で姿をみていたのに、実際に会ってみるとい
朝、目が覚めると、起き上がるより前にLINE画面を確認するのが、夫が入院している間の日課です。 寝る前にLINEを送信していたけれど「さすがにまだ見てないよなぁ」とあまり期待はせず、いつものようにLINE画面を確認してみました。 なんと既読がついています。 既読がついているというだけで、夫が生きているんだと実感でき、朝から泣きそうになりました。 私は眠気もすっかり覚め、急いで「もうLINEみれるの?すごいね!」と送りました。 そのメッセージもすぐ既読が付き「がんばるよ」
夫に聞いてもちゃんとした返事が返ってきません。返信の様子がなんだか変なので、さらに心配になりました。 実はこの時シャント圧を弱めていたらしく、また水頭症の症状が出ていたため様子がおかしかったらしいのです。この時の私はそのことを知らなかったので、とても不安になりました。 義母に電話をかけても、その時先生からの説明を受けていたようで電話に出ず、私は様子のおかしい夫からなんとかLINEで情報をきき出しました。 すると、硬膜外血腫というキーワードを聞き出すことができたので、私は
手術の予定は下記の通りに決まりました。 4月6日 入院 4月7日 カテーテル手術 追加コイル 4月10日 血管バイパス手術(開頭手術) 4月下旬 一度退院 5月中旬 カテーテル手術 ステント設置 全てが終わるまで、長い長い道のりです。 ただ、6月2日が私たちの12回目の結婚記念日なので、この約2ヶ月に及ぶ手術を乗り越えて、一緒に記念日をお祝いしようと約束をしました。 4月7日 カテーテル手術 実はこの手術、前回設置したステントがあることから「うまくコイルが追加できる
2023年の春先、シャント手術から約3か月後に検査をしました。2023年2月27日にMRI、3月2日にCTと外来。 夫はすでに車の運転ができるようにもなっていたので、もう私の付き添いは必要ないと考え、1人で病院に行ってもらいました。仕事もあったのと、私も夫も「ただの定期検査だろう」くらいに考えていたのです。 3月2日の外来の日、仕事中に夫からLINEが届きました。 再発の可能性…?? 目の前が真っ白になると同時に、私はものすごく後悔しました。 なぜ一人で病院に行かせて
9月にMRI検査があるのですが、夫が今からビクビクしています。 私も「大丈夫。大丈夫。」と平然を装っていますが、実は内心ビクビク…。 でも考えても何も変わらないので、いつもの生活を心がけるのみ。
シャント手術2022年11月25日 水頭症と診断されてから、とてつもなく長く感じた2ヶ月を過ごしましたが、ついに待ちに待ったシャント手術の日がやってきました。私と義母は、慣れ親しんだデイルームで手術の終わるのを待ちました。 シャント手術は、脳外科の中でも比較的簡単な手術だと聞いていたので、これまでの手術と比べると少し気持ちは楽でしたが、それでも手術を待つ時間は苦痛です。1分1秒がとても長く感じました。 手術は無事に終了。 次の日から退院までの2週間、LINEでやり取り
水頭症2022年9月26日 「これは典型的な水頭症の症状ですね。CTで見ても脳室が拡大しています」と、病院で先生に告げられました。 水頭症の主な3つの症状は ・うまく歩けない「歩行障害」 ・ぼーっとして口数が少なくなる「認知症」 ・排尿に失敗する「尿失禁」 トイレは問題なかったけど、歩行障害と認知症は完全に当てはまっています。 ゾッとする内容の告知ですが、私はこの水頭症が一時的なものだと知っていたので、そんなに驚きませんでした。実は退院した時、先生から水頭症かもしれな
頭痛の改善手術の次の日、夫からLINEが届きました。 頭痛が劇的に良くなったとのことです。 1カ月以上も頭痛と戦っていたので、このLINEをみて本当に安心しました。 そこから9月3日まで入院生活が続きました。最後の方、早く退院したくて、ブーブー文句言っていましたが。 リハビリも頑張り、今のところ大きな障害もなさそうです。 ただ退院の際の、先生からのお話しで ・少し高次脳機能障害が出てるかもしれない ・頭の髄液が溜まっているため水頭症の疑いがある。その場合、3カ月後に
夫へのLINE病院から帰ってから、夫にLINEを送りました。 とにかく頑張ってほしいこと。 私の元に必ず帰ってきて欲しいこと。 愛している、と。 返信はありませんでした。 次の日の8月7日 返信はないだろうけど、一応病院に向かうとLINEを入れてみると、 「昨日なにかあったの? 手術のおかげで頭が痛くない」 とのんきなLINEがかえってきました。 意識が朦朧としてて、すでに手術が終わったと勘違いしていた夫。 手術はこれからだよと説明すると、落胆しましたが、私のため
くも膜下出血、再び8月7日(日)午後 届け物や様子を聞きに、いつものように病院へ行きました。 看護師さんに荷物を渡して話しを聞こうと思ったら 「先生からお話があるので少しお待ち下さい」 と引き止められました。 なんだろうと思いつつも、看護師さんからは病状は教えてもらえないので経過報告かな?くらいに思っていました。 待たされる事3時間。 ようやくお呼びがかかり先生の待つ部屋へ。 「検査した結果、別の場所から出血していました」 どういうこと? 回復に向かってたんじゃな
夫と文通スマホを渡さない変わりに、看護師さんにレポート用紙とペンを渡してもらいました。 夫と文通です。 手紙を書くのが苦手な夫が、一生懸命書いてくれるのが嬉しかったし、なにより、夫が字を書けることを実感できて嬉しかったんです。 手紙には、私への感謝と、病院での様子が書いてありました。 ただ、必ず、スマホを渡して欲しいと締めくくられていました。笑 私は3日目にようやく観念し、看護師さん経由でスマホを渡しました。 色々と調べたりしないように。 仕事はしないように。 と
私の勤務について私は会社員なんですが、夫が倒れた日と、次の日は会社を休みました。それ以降はどうしよう。 上司に相談したところ、「しばらくテレワークしていいし、途中、病院に行ったりしてもいいし、勤務時間が合っていれば何時から何時まで働いてくれてもいい」と、なんとも嬉しい提案をしてくれました。 有給はそこまで残っていないし、これからどんだけお金がかかるのかわからなかったから「私が稼がないと!」と思っていたので、この上司の提案は本当にありがたかったです。 正直、こんな状況でち