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人類の歴史を変えた8つのできごと

20240402

①言語
②宗教
③農耕
④お金
⑤民主主義
⑥報道機関
⑦科学技術の進歩と産業革命
⑧戦争技術の発達


①言語

簡単にいえば、言語とは、意味を持ったさまざまな単語を、文法に沿って組み合わせることで、この世のあらゆる物事を表現することができるもの、ということになる。
実際、私たちは、今そこで起きていること以外のできごと、あるいは今会っている人以外の人についても話をすることができる。現在のことだけでなく、過去や未来についての話をすることだって簡単だ。
これは、当たり前のように感じることかもしれないが、よく考えると非常に大きな意味を持つ現象だ。

目の前の出来事以外のこと、過去のこと、未来のこと、言語を用いることで、様々な現象を説明でき、理解することができる。動物やヒトの赤ちゃんは、目の前の出来事がすべてである。過去に想いを馳せたり、未来の妄想に耽ったりしない。そういった意味においては、私たちは言語の獲得によって、他者とのコミュニケーションがとれ社会性という文化を進化させた一方で、過去への後悔や未来への不安といった、ここには存在しない不都合な今を実現した。

私的見解

人類が高度な文明を発達させることができたのは、言語に文節性があったからだ。
人間の言語に文節性が存在したことで、頭の中で複雑なことを考え、それを周囲に伝えることが可能になった。
それこそが、人類と動物の生き方を決定的に分けたものだった。

人間は、言語を使って、感情をあらわさずに情報を伝達することができ、時間の流れに沿って直線的に伝えられる。

言語誕生の過程 ( 前適応説 )

1.発声学習
耳から入ってきた信号を分析することで、同じ信号を口から発するという機能
親などが話している言葉を真似する

2.象徴機能
ある特定の音声には特定の意味があることを理解する機能

3.統語機能
単語をはじめとした語をある決まった規則に沿って並べる機能

4.象徴機能と統語機能が融合する

②宗教

人間は死ねばすべてが終わりになるとは考えず、死んだ後も何らかのはたらきをし続けると考えて、死者を埋葬した。死者を埋葬し、悼む現象は、原始的な宗教行為であった。

初期の宗教は、人類が、死や自然の驚異と出会う中で少しずつ芽生えていった。

1.アニミズム説

アニミズム説では、人間と死との出会いが大きな役割をはたしていた。
死という現象によって「生命の原理」や「魂」「精霊」という概念を導き出した。
魂・精霊は、人間だけではなく、動植物にも、あるいは生命のないものにも宿っている、と考えるようになった。そこから「精霊崇拝」が行われるようになり、やがて宗教が誕生した。

2.プレアニミズム説

プレアニミズム説は、アニミズム説を修正した学説である。
死という現象によって、精霊という人格的な存在を信じるようになるのではなく、自分たちには理解できない不可解な力がはたらいた、と考え、そこから宗教が誕生した。

3.原始一神教説
世界と人間をつくり出した「至上神」が崇拝されており、人類の最初の宗教形態も、同じように至上神の崇拝から始まった。

人間の持ついくつかの「認知システム」が、宗教のようなものを生みだすきっかけになった。

1.多くの生物は、何かが動いたときに、それが生き物によるものなのか、そうでないのかを識別する本能がある。これによって、食料となる獲物を見つけたり、自分に襲いかかろうとしている生き物の存在を察知したりすることができる。
人間も同様だ。

2.さらにこのとき、多くの生物は、自分が存在を察知した相手が、 これからどのように動くかを予測する。そこでは多くの生物が、相手も、周囲の世界に対する知識を持ち、自分自身の欲求や目的を知り、その知識と欲求などを考慮して合理的な行動を取る存在だ、と見なしている。

3.さらに人間の場合、自分の直感に反するようなできごとを、よく記憶するという特徴もある。
その中でも特に、自分が好むジャンルのできごとであれば、よりよく記憶される。

こうした複数の認知システムが結びいた結果、「物語」 あるいは「空想」「仮説」 「虚構」が誕生した。

「ある日あることが、しかるべき瞬間にしかるべき鮮明さを備えて生じ、一回や二回だけではなく何度も繰り返される場合」には、宗教の下地となる「観念」が生じる可能性がある。

さらにこれらの観念は、宗教の創始者の心の中に何度も生じることによって「自己複製」する力を持つこともある。自己複製を始めた観念のうちのあるものは、その後、個人の心を離れ、人間社会の中で少しずつ広がり始める。そこから、人間を超越した宗教というものが始まっていった。

宗教とは、この世には、人間よりも大きな力があり、それが自然や人間の生活を司っており、その大きな力に祈ったりすることで、自分たちに不幸が及ばず、幸せがもたらされるようはたらきかけることだ。

③農耕

人類が家畜を飼うようになると、病原菌やウィルスとの共存という弊害が起こった。
天然痘、はしか、インフルエンザといった人類に多くの惨禍をもたらしてきた病原菌やウィルスは、もともと家畜などの動物に感染する病原菌やウィルスが、突然変異して生まれたものだ。
人類は家畜の力を借りて生活してを向上させる代価として、病原菌やウイルスへの対応を迫られるようになった。

農耕が始まり、食べる分以上の収穫物、つまり「余剰生産物」ができるようになると、家庭のあり方だけでなく、社会全体の姿にも変化が起こった。
農耕が、周辺地域に少しずつ広がっていく過程で、村などの共同体の中に「階級制度」が誕生した。
狩猟・採集が中心だったそれまでの社会では、人々が住む村の規模は小さく、仕事が複雑に分業化されていたわけではなかった。
しかし、余剰生産物ができ、すべての人間が農耕に携わらなくてもよくなると、社会を構成する人々の間に、階級というものが登場するようになった。






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