純子
想うこと 感じることをシンプルに。
日々の暮らしの中で溢れる想いを綴ります。
思うままに ゆるりと創ります
エスカレーター 雑踏 よれたスニーカー 白杖 今でも、ふと思い出す。 まだコロナ以前の夏のことだった。 「どちらの方向に行かれるのですか？ よろしければ少しだけでもご一緒しましょうか？」 私は隣に立つ青年に思わず声をかけた。 二十歳前後であろう青年は白杖を持っていたからだ。 びっしり2列に並んだ上りエスカレーター。 上り切ると、多くの人々が目まぐるしく行き交う駅前広場。 盲人が一人で歩くのは困難を極めることが容易に想像できた。 青年は、私の聴覚障害がある息子に背格好、雰
月曜日の通勤電車 斜め前の人に 思わず 頬が緩む ああ、あの人も 私と同じ土産袋 満員の車内で 重くかさばる土産物 エピソードがぎっしり 詰まっているような 持ち手を替える その重さが 旅へ想いを巡らせる 何から話そうか 気ごころ知れた同僚 談笑シーン また頬が緩む 車内に朝陽が射し込む
はっと耳を傾ける 静まりかえった ビルの谷間に こだまする どこまでも澄んだ声 ホー ホケキョ 迷い込んだか 声を頼りに 姿を探す エントランスの 小さな桜から なんども なんども 放たれる声 その こだまに ただただ 聴き浸る 通勤途中の 束の間 空が白む 今日が始まる
春の嵐の そのあとは 冷えた空気 めずらしく 雪化粧 どこからともなく 桃の花 その儚さに 心 惹かれる （神戸市灘区）
添えられた言葉は大きい。 先日の連休中、親友のお部屋探しに同行した時のこと。 親友は聴覚障がいがあり、私は必要であれば手話通訳をと思い、同行した。 親友は転勤が決まり、今月に入って土日にお部屋探しで内見を重ねていた。 でも、 不動産屋さんが、「お客様は聴覚障がいの方です」と、賃貸物件の管理会社に伝える度に、親友はことごとく申し込みを断られていた。 その断られる理由は、 『聴覚障がいの人だと、災害時や緊急時に対応しかねる』 ということだった。 親友はその理由に反発するこ
あのね ぼくはピンクが好き だって まるちゃんが好きな色だから
歌詞もメロディも そして 何より 玉置浩二さんの 声が 心に沁みる
先日のこと ♪ にじが にじが 空にかかって きみの きみの 気分も晴れて きっと明日は いい天気〜 笑い声を混ぜながらの歌が急に聴こえてきた。 振り返ると、小学5、6年生くらいの女の子二人が仲良く歩きながら歌っていた。 無邪気で可愛い。 二人の姿が見えたその視界の上には虹が。 「あっ、ほんとの虹。だから歌ってたんだ」 思わず声が出た。 私は職業柄、この「にじ」という歌を子どもたちと歌う機会が多い。 子どもたちも私自身も大好きな歌の一つだ。 虹を見た時、いつも「
雷が鳴って 雨が降って 雲が燃える 自然って 凄い 怖い 美しい
電車待ち え、コオロギ？ 線路の脇から たしかに コオロギの声 台風とともにお盆が過ぎて もう秋に向かってる 早い 取り残された気がして 焦る 大丈夫か？ 何がしたい？ 何ができる？ どう在りたい？ 何度も自分に問う 回送電車が捲し立てるように 通り過ぎる 風が舞って また コオロギが鳴く 特急を前にして 足が動かない 各停で 各停に乗ること 今の私にできる精一杯のこと
カラカラカラ コロコロ キャリーケースとともに 足取り軽く 会いたい人 交わしたい言葉 観たい景色 すぐそこの未来に すでに自分をおいて 胸が高鳴る もうすぐ 会える 生きているからこそ
ちょっと気持ち悪い話ですが、 あまりに驚いたことなので書きます。 昨夜のこと 「あー、疲れた」 ゴロンと横になって目を閉じて、 数秒くらいで目を開けると、 ！！ 視線の先に（天井）ヤツが。 5センチ、いや、8センチはあった。 ビッグG。 叫んだ。 100軒先まで聞こえたであろう声で。 ああ、不気味にテカテカ黒光り。 いつの間に？ どこから？ それより、あんなに大きなGを見たのは初めて。 昨年はまったく見ることなかったのに。 やっぱりいるんだ。 噴射！ （凍るジェッ
ジー、ジジジー、ジィィ 夕暮れの か弱い蝉の声 地上での 短い命の始まり 夏だ
わっ 大きい まんまる 思わず手で包みたくなる 顔がほころぶ ふっくら ふわふわ 意外に ずっしり ぼよよん 弾むような 想像の戯れ 梅雨の散歩道
たしかに いる それは 水辺に 何をも引き裂く 爪 鋼の 鱗 背には 大棘 稲妻を呼ぶ 角 それは すべてを 受け入れ すべてを 見透かし ほくそ笑む すべてを 許し すべてを 流し清め すべてを いざなう それは・・・ 手水舎の 主！ 完 八幡神社・手水舎 （神戸市灘区）
スイーツを食べていて こんな言葉を思い出した どこに行くか 何を観るか 何を食べるか よりも 誰と行くか 誰と観るか 誰と食べるか うーむ、 たしかになぁと思う。 どこに行こうが 何を観ようが 何を食べようが 気心知れた仲間となら 大切な人となら 楽しい！ 美味しい！ ちなみに 言わせてもらうと 私は「独り」も楽しむタイプなので、 仲間・大切な人とでも 独りでも どの場合でも楽しめる。 ってこと
