純子

いろいろ書きます。絵本作家志望。 好き→絵本/音楽/楽器/自然/写真/詩/運動/映画 …

純子

いろいろ書きます。絵本作家志望。 好き→絵本/音楽/楽器/自然/写真/詩/運動/映画   神戸市在住

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固定された記事

わずか1分ほどの

エスカレーター 雑踏 よれたスニーカー 白杖 今でも、ふと思い出す。 まだコロナ以前の夏のことだった。 「どちらの方向に行かれるのですか? よろしければ少しだけでも…

純子
1年前
167

空と薔薇

今日の神戸・須磨離宮公園より 平和で幸せでした✨

純子
4日前
23
+1

空と雲

純子
2週間前
41

ごくり

会いたい想いは むくむくと 湧き出ては 引っ込む それでいて 突然  激しく掻き回し 息が詰まるほど はち切れそうに 膨れ上がる 抑えて 抑えて 目の前の やるべきことに…

純子
2週間前
30

土産

月曜日の通勤電車 斜め前の人に 思わず 頬が緩む ああ、あの人も 私と同じ土産袋 満員の車内で 重くかさばる土産物 エピソードがぎっしり 詰まっているような 持ち…

純子
1か月前
34

浸る

はっと耳を傾ける 静まりかえった ビルの谷間に こだまする どこまでも澄んだ声 ホー ホケキョ 迷い込んだか 声を頼りに 姿を探す エントランスの 小さな桜から なん…

純子
1か月前
34

そのあとは

春の嵐の そのあとは 冷えた空気 めずらしく 雪化粧 どこからともなく 桃の花 その儚さに 心 惹かれる (神戸市灘区)

純子
2か月前
35

添えられた言葉

添えられた言葉は大きい。 先日の連休中、親友のお部屋探しに同行した時のこと。 親友は聴覚障がいがあり、私は必要であれば手話通訳をと思い、同行した。 親友は転勤が…

純子
2か月前
133

好き

あのね ぼくはピンクが好き だって まるちゃんが好きな色だから

純子
7か月前
69

あなたがどこかで

歌詞もメロディも そして 何より 玉置浩二さんの 声が 心に沁みる

純子
8か月前
45

虹と「にじ」

先日のこと ♪ にじが にじが 空にかかって きみの きみの  気分も晴れて きっと明日は いい天気〜  笑い声を混ぜながらの歌が急に聴こえてきた。 振り返ると、小学…

純子
8か月前
60

雲が

雷が鳴って 雨が降って 雲が燃える 自然って 凄い 怖い 美しい

純子
9か月前
53

コオロギ

電車待ち え、コオロギ? 線路の脇から たしかに  コオロギの声 台風とともにお盆が過ぎて もう秋に向かってる 早い 取り残された気がして 焦る 大丈夫か? 何がし…

純子
9か月前
38

もうすぐ

カラカラカラ  コロコロ キャリーケースとともに 足取り軽く 会いたい人 交わしたい言葉 観たい景色 すぐそこの未来に すでに自分をおいて 胸が高鳴る  もうすぐ 会…

純子
9か月前
41

叫んだ

ちょっと気持ち悪い話ですが、 あまりに驚いたことなので書きます。 昨夜のこと 「あー、疲れた」 ゴロンと横になって目を閉じて、 数秒くらいで目を開けると、 !! 視線…

純子
10か月前
42

始まり

ジー、ジジジー、ジィィ 夕暮れの か弱い蝉の声 地上での  短い命の始まり 夏だ

純子
10か月前
52
わずか1分ほどの

わずか1分ほどの

エスカレーター
雑踏
よれたスニーカー
白杖

今でも、ふと思い出す。
まだコロナ以前の夏のことだった。

「どちらの方向に行かれるのですか? よろしければ少しだけでもご一緒しましょうか?」
私は隣に立つ青年に思わず声をかけた。
二十歳前後であろう青年は白杖を持っていたからだ。

びっしり2列に並んだ上りエスカレーター。
上り切ると、多くの人々が目まぐるしく行き交う駅前広場。
盲人が一人で歩くのは

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ごくり

ごくり

会いたい想いは
むくむくと
湧き出ては
引っ込む

それでいて
突然 
激しく掻き回し
息が詰まるほど
はち切れそうに
膨れ上がる

抑えて
抑えて

目の前の
やるべきことに
意識を向けて
抑えた想いを
ごくり 飲み込む

どうにか息して
ごくり 
また ごくり
飲み干す

はぁ

かすかな吐息が
愛するということは
生きるということは
こういうことなのだと
諭す

土産

土産

月曜日の通勤電車

斜め前の人に
思わず 頬が緩む

ああ、あの人も

私と同じ土産袋

満員の車内で
重くかさばる土産物

エピソードがぎっしり
詰まっているような

持ち手を替える
その重さが
旅へ想いを巡らせる

何から話そうか

気ごころ知れた同僚
談笑シーン

また頬が緩む

車内に朝陽が射し込む 

浸る

浸る

はっと耳を傾ける

静まりかえった
ビルの谷間に
こだまする
どこまでも澄んだ声

ホー ホケキョ

迷い込んだか

声を頼りに
姿を探す

エントランスの
小さな桜から
なんども なんども
放たれる声

その こだまに
ただただ 聴き浸る

通勤途中の
束の間

空が白む

今日が始まる

そのあとは

そのあとは

春の嵐の
そのあとは

冷えた空気

めずらしく
雪化粧

どこからともなく
桃の花

その儚さに
心 惹かれる

(神戸市灘区)

添えられた言葉

添えられた言葉

添えられた言葉は大きい。

先日の連休中、親友のお部屋探しに同行した時のこと。
親友は聴覚障がいがあり、私は必要であれば手話通訳をと思い、同行した。

親友は転勤が決まり、今月に入って土日にお部屋探しで内見を重ねていた。
でも、
不動産屋さんが、「お客様は聴覚障がいの方です」と、賃貸物件の管理会社に伝える度に、親友はことごとく申し込みを断られていた。

その断られる理由は、
『聴覚障がいの人だと、

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虹と「にじ」

虹と「にじ」

先日のこと


にじが にじが
空にかかって
きみの きみの 
気分も晴れて
きっと明日は いい天気〜 

笑い声を混ぜながらの歌が急に聴こえてきた。
振り返ると、小学5、6年生くらいの女の子二人が仲良く歩きながら歌っていた。
無邪気で可愛い。

二人の姿が見えたその視界の上には虹が。
「あっ、ほんとの虹。だから歌ってたんだ」
思わず声が出た。

私は職業柄、この「にじ」という歌を子どもたちと歌

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コオロギ

コオロギ

電車待ち

え、コオロギ?

線路の脇から
たしかに 
コオロギの声

台風とともにお盆が過ぎて
もう秋に向かってる

早い

取り残された気がして

焦る

大丈夫か?
何がしたい?
何ができる?
どう在りたい?

何度も自分に問う

回送電車が捲し立てるように
通り過ぎる

風が舞って

また コオロギが鳴く

特急を前にして
足が動かない

各停で

各停に乗ること
今の私にできる精一杯のこ

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もうすぐ

もうすぐ

カラカラカラ 
コロコロ

キャリーケースとともに
足取り軽く

会いたい人
交わしたい言葉
観たい景色

すぐそこの未来に
すでに自分をおいて
胸が高鳴る 

もうすぐ 会える

生きているからこそ

叫んだ

叫んだ

ちょっと気持ち悪い話ですが、
あまりに驚いたことなので書きます。

昨夜のこと
「あー、疲れた」
ゴロンと横になって目を閉じて、
数秒くらいで目を開けると、
!!
視線の先に(天井)ヤツが。

5センチ、いや、8センチはあった。
ビッグG。

叫んだ。
100軒先まで聞こえたであろう声で。

ああ、不気味にテカテカ黒光り。
いつの間に? どこから?
それより、あんなに大きなGを見たのは初めて。

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始まり

始まり

ジー、ジジジー、ジィィ

夕暮れの
か弱い蝉の声

地上での 
短い命の始まり

夏だ