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【菜の花忌】司馬遼太郎は『街道をゆく』がベスト!?

昨日、2月12日は
司馬遼太郎の命日でした。
1996年のことでした。
もう28年前なんですね。

司馬さんの命日は、
菜の花忌と呼びますね。
司馬さんが菜の花を好んだそうで、
また、『菜の花の沖』で
描いた高田屋嘉兵衛を
歴史人物ではいちばん尊敬する、
と慕っていたからでした。

さて、今の若い人で、
司馬遼太郎を読んだという人には
あまり出会いませんが、
まだまだ映画化は跡を絶たず、
まだまだ司馬さんの人気ぶりは
衰えないですね。

作家としては、
晩年も充実していて、
駄作を連発するような醜態もなく、
幸運な作家人生でしたね。

ここ数年では、
『峠』『関ケ原』『燃えよ剣』などが
映画化が続きました。

ところで、去年が 
生誕100年でしたが、
それに合わせて新聞社が
発行ランキングを発表しました。

1位:竜馬がゆく 全8巻
2位:坂の上の雲 全10巻
3位:翔ぶが如く 全10巻
4位:街道をゆく 全43巻
5位:国盗物語  全4巻
6位:項羽と劉邦 全3巻
7位:関ケ原   全3巻
8位:菜の花の沖 全6巻
9位:花神    全3巻
10位:世に棲む日々 全4巻
11位:功名が辻  全4巻
12位:播磨灘物語 全4巻
13位:この国のかたち 全6巻
14位:峠 全3巻
15位:城塞 全3巻

1位から3位と5位は、
ダントツのベストセラーばかり。
納得ですね。
でも、意外なのは、4位に
エッセイが入っていること。
『街道をゆく』全43巻がそれです。
こんなにたくさんの司馬ファンが
街道エッセイを読んでるんですね。

あの女優の杏さんも、
歴女であり、本好きだから、
司馬遼太郎の『街道をゆく』は
全43巻、何度も繰り返して 
読んでいるらしい。

私も、最近、司馬さんは
小説もいいけど、
エッセイや軽めの評論が
面白く感じてきました。

司馬さんの論考エッセイでは、
『街道をゆく』全43巻
『空海の風景』全2巻
『この国のかたち』全6巻
『ひとびとの足音』全2巻
『ロシアについて』など
バラエティに富んでいますが、
『街道をゆく』は
巻数の多さに腰が引けていて
今まで本気では読んでこなかった。

これからはもう少し、
『街道をゆく』にも
本気で取り組んでいこう。

これを読めば、
旧街道でほぼ日本全国を
経巡ることができそうだから。

ちなみに、司馬遼太郎の
小説なら『花神』。幕末の名作です。
非小説なら『空海の風景』は
空海を慕う司馬さんの謳うような
調べが切ない名作です。
この2つが個人的には大好きです。

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