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【作家】あの作家が今生きていたら、どんな小説を書いただろう?

私の出身県、和歌山県には
二人の偉大な作家がいました。
一人は、中上健次。
もう一人は、有吉佐和子。
(時代小説作家では、
津本陽や神坂次郎もいますが、 
この記事では現代小説に絞ります)

中上健次は、
被差別部落を昇華して、
別次元の世界に塗り替えることに
成功しました。

有吉佐和子は、
人種差別や女性蔑視、
公害問題、老人性認知症、
不倫問題など、
さまざまな社会問題に
常にアンテナを張り続け、
ベストセラーを出し続けました。

もし、この2人がいま生きていたら、
どんな作品を書いただろうか?
と考えたくなってしまう。

中上健次はやはり、
被差別部落を昇華しようと
したにちがいない。
これは彼の宿命だから、、、。

一方、有吉佐和子が
今生きていたら?
彼女はきっと、
社会が抱える闇を、
数歩先、歩き、照らしていたに
ちがいない。

さて、今なら、有吉は
どんなテーマを書くだろう。

フェミニズム?
介護?
精神疾患?
コンプラ?
ポリティカル・コレクト?
政治の腐敗?
少子化問題?
限界集落?
いじめ?
性加害?
大地震?

こうつらつらと書いてきて、
有吉佐和子に、
何を書いて欲しいか?
少し見えてきました。

うーん、それは
世の中の隅々にまで
こびりつき、染み付いた
性加害問題かな。

有吉佐和子なら、
それを深く、鋭く、かつ面白く 
書いてくれたんじゃないかと
思うんですが、
どうでしょう?

あくまで、歴史的「もしも」の
話だから、
何を書くだろうか?なんて、
いくらでも選択肢があるから、
正解なんてありませんが、
自身も女性であり、
かつ、旬の社会問題に無関心では
いられなかった有吉なら、
どんなふうに書き著すのか?
大いに期待しちゃいますね。
ミステリー仕立てかな?何かな?
そうして、こちらの期待を  
必ず良い意味で裏切ってくれる、
そんな気がしてなりません。

マルチにどんな作品も書けた
有吉だけに、
このイフ妄想は楽しいですね。

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