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この夏おすすめ。邦画の青春映画3選!

8月も終盤に近づいてきましたが、今年は夏っぽい青春映画でいい作品が出てきています。
この夏に劇場公開されて、まだ公開している日本映画から特に面白かった3作品を今回紹介してみたいと思います!


『サマーフィルムにのって』(8/6公開)

青春1

2021年 日本 97分
監督:松本壮史 脚本:三浦直之、松本壮史
出演:伊藤万理華、金子大地、河合優美、祷キララ、他

<あらすじ>
時代劇オタクの女子高生ハダシは、武士役にピッタリな凛太郎に出会い映画作りを決意。親友のビート板とブルーハワイを巻き込み文化祭に向けて映画制作をはじめる!
しかし、倫太郎にはある秘密があった…

これはもうめっちゃ面白い!
この夏一番の青春映画です。

主人公の女子高生が時代劇オタクっていうのがいいんです。『座頭市』の勝新太郎とか『眠狂四郎』の市川雷蔵のマネをして遊んでるとか、映画ファンからしたらサイコーの遊びしてて笑っちゃいます。

基本コメディなんでそこここでかなり笑かしてくれるんですが、この作品、ただの青春映画じゃなくて時代劇の他にもSFの要素もあったりして、いろんな映画ネタが盛り込まれていてかなり映画愛に溢れてます。

海のあるところに合宿したりして学生の青春感もあり。

青春2

主演のハダシは、元乃木坂46の伊藤万理華なんですが、彼女良かったです。
ボーイッシュな短髪で無邪気で天真爛漫な感じでハダシにぴったり。
弾けた演技で元アイドルとは思ってませんでした笑

凛太郎役の金子大地は、『猿楽町で会いましょう』もいいです。
監督の松本荘史は、これが長編デビュー作の期待の新人! いきなりいい作品作ってくれてとてもいい感じです。北欧、暮らしの道具店によるWEBドラマの劇場版『青葉家のテーブル』の監督もしていて、こちらもいい作品です。

それにしても主人公たちの”あだ名”が変わってました。
ハダシビート板ブルーハワイという笑 どれも夏っぽいネーミングですが彼女たちがどうしてそんなあだ名になったのか、パンフレットにエピソードも載ってますので、映画観て良かった方はパンフもおすすめです。

こういうイキのいいインディーズ映画が出てきてヒットするってすごくいいことなんですが、作品をちゃんと作ってくれている映画会社がいるからこそです。
そんな、日本映画のインディーズ作品を手がけている制作会社が、SPOTTED PRODUCTIONS(スポテッド・プロダクションズ)です。
『SR サイタマノラッパー』をはじめ、『恋の渦』、最近だと『アルプススタンドのはしの方』とかインディーズながら傑作をかなり出していますので、こういうポイントで見るのもオススメです。

▼『サマーフィルムにのって』の上映情報はこちら



『子供はわかってあげない』(8/20公開)

青春4

2021年 日本 138分
監督:沖田修一 原作:田島列島
出演:上白石萌歌、細田佳央太、千葉雄大、古舘寛治、斉藤由貴、豊川悦司、高橋源一郎

<あらすじ>
水泳部の女子高生・美波は書道部のもじ君と知り合い、「謎のお札」を発見することで幼い頃に別れたままの実の父親に会いに行くことになる。

いやー、これも傑作でした!
危うく見逃すところでしたが、さすが『南国料理人』『横道世之介』の沖田修一監督。間違いなかったです。

こちらもコメディなんで色んなところで笑わせてくれます。
円満な家族、部活の友達、もじ君、お父さん、などなど 登場人物もみんな個性的で楽しい。

主演の上白石萌歌が良かったです。
相手役の細田佳央太(もじ君)も良かったし、脇を固める斉藤由貴や豊川悦司もいい感じでした。

青春3

冒頭いきなりアニメから始まるので、もしかして違う映画が始まっちゃったのではとドキドキしてしまいましたが、ちゃんとあってました笑
主人公の美波がアニオタの設定で、それがきっかけでもじ君と知り合います。

海がすごくキレイで泳いでいるのが気持ちよさそう。
夏といえば海ですが、この映画もキレイな海が登場していい感じです。

もうコメディなんで、ノリもいいし前半ずっと笑わしてくれるのですが、実は親子の感動話でもあって、後半は泣いてました。

原作は未読なんですが、同名の漫画です。上下巻だけなのでサクッと読めそうだしすごく気になります。

▼『子供はわかってあげない』の上映情報はこちら



『サイダーのように言葉が湧き上がる』(7/22公開)

青春6

2020年 日本 87分
監督:イシグロキョウヘイ
出演(声):市川染五郎、杉咲花、潘めぐみ、花江夏樹、他

<あらすじ>
コミュ障で俳句オタクの少年チェリーと、大きな前歯がコンプレックスでいつもマスクをしてる人気動画クリエイターの少女スマイル。
ある夏に郊外のショッピングモールで出会い、SNSで徐々に言葉を交わし、老人フジヤマが探しているという思い出のレコードを一緒に探すことにする。

こちらはアニメーション。
このポップな色彩と雰囲気がすごく気になっていたんですが、とっても爽やかで音楽もいい青春ラブストーリーでした。

お互いコンプレックスのある者同士のボーイ・ミーツ・ガール。
夏で、青春で、冒険で、ちょっと成長する。
王道の夏アニメな感じですが、この世界観を彩るのが音楽。never young beachの同名の主題歌もいいですし、このポップなビジュアルも完全に大瀧詠一の世界。
青い海み青い空、そして白い雲。
こういう雰囲気が好きな方なら映画の世界に浸れるはずです。


俳句がモチーフになっているところも面白くて、町に色々と言葉が落書きされていて最初は何か背景の一部かと思ってたけど、それがチェリーの言葉だってわかってきたり、タイトルだって、

サイダーの
ように言葉が
湧いてくる

って分かった時には、おおぉ、そういうことかぁーってなります。
そういう仕掛けも含めて、言葉=コミュニケーションを面白く描いているなって思います。

▼『サイダーのように言葉が湧き上がる』の上映情報はこちら


インスタでも

インスタでは都度おすすめの映画をアップしています。
新作映画や動画配信で面白い映画や本などを取り上げていますので、作品選びの参考にぜひチェックしてもらえると嬉しいです。


最後に

今回は、「この夏おすすめ。邦画の青春映画3選!」を紹介しました。
青春といえば夏ですが、まさに夏を舞台に繰り広げられる青春ストーリー! それに海。夏の青春映画には海が似合います。

友情あり、恋愛あり、冒険あり、秘密あり、
そして最後に主人公たちはちょっとだけ成長する。
これぞ青春映画!

そこに笑って涙できるのがいい青春映画なんですが、今回の3本はオススメです。
夏が舞台ですし、ぜひこの夏の間に観ていただきたいです。


最後までありがとうございます。



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