皆さんこんにちは。一瞬で過ぎていった10月。いよいよ今年も残すところ2ヶ月となりました。今年を振り返って、とてつもなく長く感じるのは私だけでしょうか？いつもだと、「今年もあっという間だった」と感じているはずなのに、やっと終わる感じがしてしまっています（笑）。それだけ、いつもより更にいろんな事があった一年だったなんだと思います。コロナ禍で不安定な情勢のなか、原宿のスタジオとオンラインスタジオでのレッスンや、今年は200時間の養成講座も2回開催し、IGNITEのインストラクターも38名になり、IGNITE YOGA STUDIOも大きく成長することができた一年でした。先日、ティーチャートレーニングでプラーナについてのレクチャーをしました。プラーナとは、生命の力のこと。日本語で言う「気」みたいなものに近く、サンスクリット語で呼吸を意味する言葉です。ヨガをするとこのプラーナが活性化されると言われていて、プラーナは自分の内側にも外側にも存在するエネルギーです。このプラーナは体内に入った時、エネルギーの質、流れ、特有の機能によって5つの「vayuヴァユ」となり、それぞれの体のパーツに分けられていきます。その中で、samana vayu と呼ばれるエネルギーは、おへそのあたりに渦巻くエネルギーで、代謝機能を司ります。私達が食べるものが体内に入って来た際、何が必要で何がいらないかを判断し、消化吸収をプロセスする働きに関係しているエネルギーです。そしてこれは食べたものだけではなく、私達の思考、経験、感情、全てにおいての消化を意味します。何か困難な出来事があった時も、自分にとって必要な部分と必要のない捨てるべき部分を見出し、その経験を学びに変えるエネルギーがsamana vayuなのです。私は、全ての経験には意味があり、困難や失敗の経験をそのまま封印するのではなく、向き合うことで今後の人生に生かしていけると信じています。時に整理するのが難しい経験や情報も、消化という大切なプロセスを怠らず、向き合うことで学びへと変えていける。ネガティブな感情や思考は手放すことも大切ですが、その前に自分なりに消化し、何が使えて何がいらないかシンプルに識別していく過程も同じくらい大切だと思います。みなさんもきっと今年も一年、色々なことがあったと思います。新しい年を迎えるまであと二ヶ月。少し今年を振り返り、自分に必要な学びを見つけてみてはいかがでしょうか？