ぼや騒ぎとタイムスリップ③
「えっ」
思わず声が出ていた。電気が遮断された部屋は完全に無音である。隣かどこかの部屋から、ばちっばちっと仕切りにスイッチをつけたり消したりする音が虚しく聞こえた。
「おわった」
wifiなんて贅沢なことを言っている場合ではなくなった。とうとう電気まで失ってしまったのである。午前中に管理会社の人と話していたとき、頭の中でうっすら「今は電気が使えていても、これから使えなくなることもあるのか?」と思ったことが現実になってしまった。
しばらく呆然としていたが、はっと冷蔵庫の