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「眠気覚まし」のコーヒーの、おそろしさ。

みなさんは、コーヒーを一日にどのくらい飲みますか?毎日は飲まないという方もいると思いますが、私は平均して一日に2〜3杯ほど飲んでいます!

眠気覚ましのために仕事中や、長距離運転の時、集中力をあげたい時や、ひと息つきたい時など、さまざまな目的で飲まれるコーヒーですが、
最近は喫茶店に入らなくても、コンビニで挽きたてコーヒーがすぐ買えちゃうし、どこでも手軽においしいコーヒーが飲める便利な時代ですよね。コーヒーメーカーも普及して、おいしいコーヒーを飲む機会がきっと増えたはず。

そんな時代だからこそ、私たちは無意識にコーヒーを飲みすぎてしまっていて、知らず知らずのうちにコーヒーがなければ仕事や生活がはかどらないカラダになってしまっている・・・なんて、恐ろしい状態に陥っているかもしれないというお話です。

なんでも「過ぎたるは及ばざるが如し」とはよくいったもので、コーヒーを飲み過ぎると夜眠れなくなるというのは、みなさんもすでに聞いたことがあるかと思います。でもコーヒーの飲み過ぎは、夜眠れなくなるだけじゃないんです。日常的に飲むコーヒーと上手に付き合ってほしいから、枕や寝具メーカーの一員として、みなさまへお伝えしたいことがあります!!


コーヒーを飲むと眠気が覚めるしくみ

コーヒーを飲むと眠気が覚める理由は、コーヒーのなかに含まれているカフェインが、眠気を誘う脳内物質アデノシンのはたらきを阻止するからです。

Photo by Robina Weermeijer on Unsplash

人間のカラダは目覚めている状態で活動を続けると、脳細胞は常にはたらきつづけ、アデノシンという副産物(老廃物のようなもの)を生成します。つくられたアデノシンは、結びつくべき受容体にどんどん結合していき、そのアデノシンの受容体の結合量が一定になると、眠くなるようなしくみになっています。

アデノシンが受容体に結びつくと、覚醒作用のあるヒスタミンという神経伝達物質が放出されるのを抑えるため、眠くなる。

NCNP病院 国立精神・神経医療研究センターより

そこでコーヒーを飲めば、摂取後約30分ほどでカフェインの血中濃度が最大になり、脳内にカフェインが行き渡ります。アデノシンとよく似た構造をしているカフェインは、アデノシンから受容体を横取りして、結合してしまいます!

受容体に結合したのがアデノシンではないため、本来ならアデノシンと受容体が結びついて抑制されるはずのヒスタミン (覚醒作用がある物質)がどんどん放出されてしまい、眠気を感じることができないまま脳やカラダを覚醒させ、働かせ続けます。これがコーヒーを飲むことで起きるカフェインの作用です。

カフェインに邪魔されたアデノシンは、本来くっつくべきところに結合できないので代謝がされないまま残ってしまいます。脳やカラダは相変わらず活動しっぱなしなので生産はされ続け、どんどん増えて脳内に溜まっていき、結果的に睡眠の質が落ちるという怖ろしい事実が・・・。

カフェインの依存性

カフェインの依存性には、カフェインが体内に残る時間が長いことも影響しています。カフェインの効果が半減するまでには、約5~8時間もの時間がかかります。(個人差があります)私のように毎日コーヒーを飲む人は、最後に飲んでから最大でも8時間経っていたとしても、カフェインがカラダから半分はまだ抜けきっていないという状態です。(しぶとい・・・)

人体でのカフェインの半減期は5~8時間だと言われている
(個人の体質による)

『SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術』より
ショーン・スティーブンソン著

つまり、コーヒーを飲んでから8時間経っていたとしても、まだ半分残っているカフェインがアデノシンの受容体の結合をずっと邪魔しつづけている状態なので、すこし眠たくなってきて寝られたとしても、十分な睡眠がとれなかったり、目覚めても疲れが残っているという、質の悪い睡眠の悪循環になってしまいます。

そうして翌朝起きてもスッキリ感がなく、コーヒーでカラダをシャキッ!とさせようと、またコーヒーを飲む。カフェインが体内から抜けきらないまま、またカフェインを摂取して、知らず知らずのうちにカフェインに依存しているという事態に陥りやすいんです。

カフェインの適正量


とはいえ、私もコーヒー大好きですし、コーヒーで気分転換できたり、癒やされたり、私以外にもコーヒーに助けられている人はたくさんいるはず!!

ならば、適正量を守るようにちょっと意識して、みんなで上手にコーヒーを飲んでいきましょう!!ということで、

カフェインの適正量を覚えてきました。

健康な成人であれば、習慣的なカフェイン摂取量は
一日に400mg以内であれば健康障害を起こすことはない。 

欧州食品安全機関(EFSA)「カフェインの安全性に関する科学的意見書」

一日に400mgまでならOK!!ということは、コーヒーだけなら、一般的なマグカップ(237ml)で、約3杯(厳密には2.8杯)までになります。でもカフェインは、コーヒー以外にも身近な食品や飲料に含まれているので、やっぱり摂りすぎてしまっている可能性が。

・コーヒー 60mg
・紅茶 30mg
・ウーロン茶 20mg
・ほうじ茶 20mg
・煎茶 20mg
・玄米茶 10mg
・エナジードリンク 32-300mg(製品による)
・ミルクチョコレート 25-35mg(製品による)
・ハイカカオチョコレート 70-120mg(製品による)

100mlあたりに含まれているカフェイン量の目安
内閣府食品安全委員会のファクトシート
「カフェインの過剰摂取について」農林水産省
「高カカオをうたったチョコレート」厚生労働省

毎日飲むような身近な飲み物や、コーヒーのお供に食べるチョコレートにもカフェインが入っているので、他のものからカフェインを摂取することを考えると、コーヒーを飲むのは一日2〜3杯くらいまでにとどめておくのが良さそうです。

コーヒーに頼らなくても、できること


一番いいのは、日頃からしっかりとした休息をとれるよう、カラダのバランスを整えておくことです。
質の良い睡眠をとることができていれば、コーヒーの力を借りなくても、日中の仕事のパフォーマンスが充分に発揮できるということです。

そんなときのお役立ちアイテムはやっぱりヨガファブ。
ヨガファブ
寝る前5分の瞑想をとりいれることで、質の良い睡眠を促して、翌朝もすっきりといい目覚めを感じましょう。
コーヒーに頼らなくても、毎日シャキッと活動できるようになればなおよし!

私自身も、これからはカフェインと日頃の休息の取り方をより意識して、過ごしていきたいと思います。

睡眠にかかわることについて、みなさんにちょっとでも有益な情報をこれからも発信していけたらと思います。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
疑問点やご意見ありましたらコメントくださるとうれしいです!

スキも何卒。引き続き、応援よろしくお願いいたします。


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