１．バィン・ラ・ラン・ブア（Bánh lá răng bừa)の特徴

「バイン・ラ・ラン・ブア（Bánh lá răng bừa）」は、ベトナムの中部タインホア省発祥の郷土伝統料理です。

バイン・ラ・ラン・ブア (Bánh lá răng bừa)は、もち米を食材と一緒に包んで蒸したもので、独特の形状を持ち、通常は、長方形や三角形だと聴きました。特に、農村地域で人気があります。

この料理の食材に、豚肉やシイタケ、野菜などを加えて、バナナやラーゾンの葉で円筒形に包みこみ、蒸されて、柔らかく、しっとりとした食感に調理するときは、バィン・テー (bánh tẻ）と呼ばれます。

ところが、バイン・ラ・ラン・ブア (Bánh lá răng bừa)を、円筒形で包み込み、蒸して作られたとしても、バイン・ラ・ラン・ブア (Bánh lá răng bừa)と呼ぶそうなので、わかりずらいところです。

使用される特別な葉、バナナの葉かラーゾンの緑の葉で、包むことで、風味が増します。

タインホア省特有の伝統的な調理法として知られ、地域の祝祭や特別な集まりでも、頻繁に作られる文化的に重要な料理です。

２．バイン・ラ・ラン・ブアの歴史

バイン・ラ・ラン・ブアの料理の起源は、明確ではありませんが、ベトナムの農村地域、特にタインホア省で起源を持つとされています。

この地域の農民たちは、自然に囲まれた環境で生活しており、手に入る自然の材料、もち米、地域で採れる野菜を主要材料として、使用し、バナナの葉で包んで蒸すという伝統的な方法、この調理法は、農村地域で収穫される素材を、最大限に活用することから生まれました。

農村社会では、バイン・ラ・ラン・ブアは祝祭や特別な集まりの際に作られることが多く、共同体の絆を強化する料理としての役割を果たしてきたそうです。

家族やコミュニティ、部落の集まりにおいて、伝統と結びつきの象徴とされています。

時代が変わる中で、バイン・ラ・ラン・ブアは、ベトナム全土、特に、タインホア省で、その伝統が維持されています。現代では、観光客にも人気があり、ベトナムの豊かな食文化の一端を知る機会として、誰もから、愛される料理となりました。

３．バイン・ラ・ラン・ブアの料理の仕方

①食材

主な成分はもち米です。もち米は、この料理の基本となる食感を提供します。また、中身に、豚ひき肉、しいたけ、細く乾燥のねぎ、調味料(胡椒、少し味の素、塩)などを入れるのが、最高だと思います。具材と蒸し方の形状で、バイン・テー (bánh tẻ)という呼び方をすることがあるそうです。

②調理方法

もち米、中身にひき肉、しいたけ、細く乾燥のねぎ、調味料(胡椒、少し味の素、塩)など、を混ぜ合わせ、特定の形（通常は長方形や三角形、時には円筒形）に整えます。

※最大のポイントは、ネギを炒めた後に、混ぜ合わせることです!
香ばしい風味が増します。

成形したものをバナナの葉またはサーゾンの緑の葉で包み、蒸して調理します。

その形状は、作る地域や伝統によって異なることがあります。
バナナの葉やラーゾンの葉で、包むことによって、追加の香りと風味が加わります。

③風味と食感

バイン・ラ・ラン・ブアは、もち米の柔らかく粘り気のある食感と、中身にひき肉、しいたけ、細く乾燥のねぎなどの風味が、特徴です。

葉で包むことによる蒸し料理は、料理全体に深い香りと味わいを加えます。

４．食べ方

バイン・ラ・ラン・ブアは、通常、蒸し上がった状態で、葉に包まれたまま、そのまま提供されます。

バナナまたは、ラーゾンの葉を開いて、中のもち米と具材を露わにします。この料理は手で食べることが多いです。

葉を開き、中身をそのまま手で取って食べます。柔らかいもち米と新鮮な豚ひき肉、しいたけ、細く乾燥のねぎ、調味料塩などの風味が絶妙に組み合わさっています。

一部の地域では、この料理を、特製のソースや薬味と、一緒に楽しむこともありますが、そのまま食べても十分に美味しいです。

バイン・ラ・ラン・ブアは、その独特な食感と風味で知られ、ベトナムの文化と伝統を味わうのに最適な料理です。

家庭で作ることもできますし、ベトナムを訪れた際にはぜひ試してみてください。

冬に、柔らかく、温かいうちに、ご馳走になり、そのご家庭の温かさを感じました。思い出のベトナムの伝統の家庭料理でもあります。

ベトナムを身近に感じて、いただければと思います。

みなさま、昨年もとてもお世話になりました。本当にありがとうございました。

このnote書いていた夕方、石川県、佐渡島などで大きな地震があり、被害が大きくないこと、心よりお祈りいたしております。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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