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外国人採用~寛容と厳しさの過度の見極めが成長の土壌-共に築く明日①

外国人雇用における「寛容さの重要性」についての議論は、多文化共生社会の実現に向けて非常に重要なテーマです。寛容さが重要なのは、異なる文化背景を持つ人々がお互いに理解し、受け入れることで、より豊かで活力のある社会を築くことができるからです。簡潔に、具体的な事例やエピソードを交えて、書いてみます。

1.寛容さの重要性

①文化的な違いへの理解と適応ー具体的な事例

ある日本企業が、アジア諸国からの外国人就労者を受け入れた例では、当初、コミュニケーションの障壁や仕事の進め方における文化的な違いが、課題となりました。

具体的には、日本語での、はい、いいえ、が、すぐに、反応できないことです。そして、わからなくても、周りを見て、すぐに行動する、動くということが、出来ないことです。また、さらに、仕事の役割りについて、自身が理解できていないと、業務上の行動に移せずに、黙ったまま、考え込んでしまします。

日本人社員たちは、その様子を見て、イライラしてしまい、敬語を使わなくなり、方言も丸出しとなり、どうしてわからないのか?突っ立ったままで、何をやってるんだなどと、本人の様子を理解しようとすらしなくなります。

しかし、企業側が、彼らの文化的背景や慣習を理解しようと努力し、適切な研修や、休憩時間や、メンターを割り当てして、我慢強く、寛容さをもって、提供することで、その課題を乗り越える努力をしました。

これらの外国人就労者は、半年後に、急速に成長し、チームの重要な一員となりました。この例からは、異文化間の理解と寛容さが、いかに仕事の成果に寄与するかがわかります。

②言語の壁の乗り越え

言語の壁は、外国人就労者が、直面する大きな障壁の一つです。例えば、日本語の聞き取りや話すことへの緊張が、初めて日本で働く外国人就労者にとって大きな問題となります。

ある企業では、日本語教育の支援だけでなく、社内での簡単なカタカナ英語や、その他の外国人就労者の母国の言語の使用を奨励することで、コミュニケーションの障壁を低減しました。

寛容さを言語で表したユニークな事例です。

このような柔軟な対応は、外国人就労者が、入社時から、異国の地で、緊張感が連続する中での、ユーモラスな社内の雰囲気を醸し出して下さるお陰で、安心して働ける環境を提供し、彼らの能力を最大限に引き出す努力を続けています。

2.寛容さが足りなかった事例

一方で、受け入れ側の寛容さが不足している場合、外国人雇用がうまくいかなかった事例もあります。

①文化的違いへの不理解

ある企業では、外国人就労者の文化的習慣や仕事の進め方に対する理解が不足していました。例えば、正座をしない、頬杖をつく、舌打ちをするなどの行動が、不適切で、生意気、俺たちを馬鹿にしていると思い込みました。

日本人社員たち、特に、管理職の社員たちほど、気が短くなり、過度に、厳しくなり、怒鳴り出すこととなりました。

さらには、表情の顔を角度まで、気にし出して、顎(あご)を打つき出して、生意気にも程があると、怒りが収まらない毎日となってしまいました。

これらの文化的違いへの厳しさや、日本人社内文化への強制が、外国人就労者と日本人スタッフ間の摩擦を引き起こし、結果的に生産性の低下や外国人就労者の母国への帰国希望が強くなってしまい、早期退職を招きました。

②コミュニケーションの障壁

コミュニケーションの障壁に対する寛容さが、不足している事例も見られます。言語の壁を乗り越えるための支援が、不足している場合、外国人就労者は、孤立しやすく、チーム内での彼らの貢献が、最大化されません。

特に、就業現場での生の日本語が飛び交う場面では、主語も、目的語も、人称も省略されて、かつ、語尾が日本人でも聴き取りが、難しい場合が、ほとんどなのです、多いのです。

さらに、外国人就労者に対して、『わかる』と言っても、その日本人が、『私は、あなたのことが、わかる』という意味で言っているのか?
『わかる?』という意味で、『あなたは、私が言っていることが、わかりますか?』という意味で言っているのか?

『わかる』の『る』のイントネーションが、上がって質問、疑問文になっているのか、どうかさえ、理解すること自体が、難しいのです。

コミュニケーションの事例をひとつ挙げました。

このような状況は、チームワークの損失につながり、プロジェクトの遅延や品質の低下を引き起こすのです。そのままの状態で、外国人就労者が努力しても、理解できるようになるまで、その日本人の個人個人の癖も、把握しながら、半年から長くて1年間は、かかってしまいます。

3.厳しさを求め続けてきた者には寛容さが課題となる

外国人を受け入れる側の寛容さは、異文化理解、言語の壁の克服、文化的適応の促進において中心的な役割を果たします。

寛容さによって、外国人就労者は新しい環境に適応し、自らの能力を最大限に発揮することができます。

反対に、寛容さが不足している場合、文化的摩擦やコミュニケーションの障壁が高まり、結果として企業の生産性やチームの協調性が損なわれます。

日本企業には、社内での譲れないルールがあり、過度の寛容さが良くなく、厳しさも必要な場合もあります。
『その場面に合わせた適度な厳しさ』も、必要です。

私の経験からは、外国人雇用を、成功させるためには、受け入れ側の寛容さが、とても重要です。

日本は、将来の日本の社会のために、
より良いしくみを構築できるはずです。


今日は、この記事を振り返り、自戒を込めて書きました。


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