ベトナム伝統料理『bánh ngào mật mía』バィンガオマットミア
1.バィンガオマットミアの特徴
「bánh ngào mật mía」バィンガオマットミアは、サトウキビの蜜を使用したベトナムの伝統的なお菓子です。
主食材は、もち粉、サトウキビの蜜、生姜で、これらを使って作られたお菓子は、もちもちとした食感とサトウキビの自然な甘さ、生姜のほんのりとした辛味が特徴です。
(※もち粉は、餅米を磨いて白くして水洗いしてから製粉、乾燥させた米粉のことです。)
炒った白ごまがトッピングされることもあり、風味と食感のアクセントになります。
2. 歴史性、地域性
ベトナムにおける「bánh ngào mật mía」バィンガオマットミアの具体的な起源について、入手できませんでしたが、サトウキビは、ベトナムを含む東南アジア各地で古くから栽培されていたため、この地域固有の伝統的な食材を活用したお菓子と言えます。
ベトナム北部、中部、ゲアン省、タインホア省、ビンフック省などでの郷土料理のお菓子として有名です。
サトウキビの蜜を利用した料理やお菓子は、東南アジア全域に共通する文化的特徴の一つです。
3.作り方と食べ方
バィンガオマットミアは、もち粉を練り、サトウキビの蜜と生姜を加えて茹でたり煮たりして作ります。成形、茹で、煮るというプロセスです。
①
バィンガオマットミアの材料
〇 もち粉 200g
〇 サトウキビの蜜 200ml
〇 生姜 70g
〇 炒った白ごま
〇 調味料 岩塩、食用油
②
生姜の下処理 購入した生姜を洗って皮を剥きます。薄い塩水のボウルを用意し、生姜を薄く切ります。切ったらすぐに塩水のボウルに入れて、生姜の辛味を減らします。生姜を塩水に約10分間浸した後、取り出して洗い、水を切っておきます。
③
バィンガオマットミアのお団子、お餅のようになる もち粉を、少し台の上に撒き、生地を取り出して再びこねて柔らかくします。生地を小さな部分に分け、お団子の形を作ります。お好みに応じて、丸い形や細長い形を作ります。
④
バィンガオマットミアを茹でる 約1リットルの水を鍋に入れ、水が沸騰したら、お団子を入れて茹でます。お団子が、鍋にくっつかないように、定期的にかき混ぜながら火加減を調整します。
お団子が、浮かび上がってきたら、鍋にさらに1-2分間そのままにしてから、取り出して冷水に入れます。これで、くっつかなくなります。
⑤
サトウキビの蜜で、お団子を煮る 500mlの水、200mlのサトウキビの蜜、切った生姜を鍋に入れて煮ます。混合物が沸騰したら、中火にしてさらに2分間煮ます。その後、お団子を加えて、さらに5分間煮たら、火を止めます。
盛り付けは。。。
サトウキビの蜜をかけたお団子を器に盛り、小さく切った生姜と炒った白ごまを飾り付けます。お団子は、もちもちしており、サトウキビの蜜は甘く、生姜と白ごまの香りが加わることで、食べる人を魅了します。
サトウキビの蜜で、コーティングされたお菓子は、冷ましてから食べるのが一般的です。食べ方はシンプルで、そのまままたはお茶と一緒に楽しまれます。
4.人気度
ベトナム国内では、伝統的なお菓子としての「bánh ngào mật mía」バィンガオマットミアは、特に地方や田舎の地域で親しまれています。
タインホア省やゲアン省では、旧正月、テトには欠かせない、伝統料理です。
都市部では新しいスイーツや国際的なデザートが人気を集める中で、このような伝統的なお菓子は文化的な価値を持ち、特別な機会や祭りなどで楽しまれることが多いです。
バィンガオマットミアは、伝統的地域社会での、その自然な甘さとヘルシーなイメージにより、健康志向の高まりとともに、注目されています。
ベトナムを身近に感じて、いただければと思います。
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