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ベトナム伝統料理の野菜 Dọc Mùngドックムン

夏のベトナムの伝統料理の代表であるBún (白い細い丸い米麺)cá (魚)『ブンカ』について、もう少し続けてお伝えしたいと書いていました。

ちょっと、私の好みが強くなりますが、野菜を主人公にして、書いてみたいと思います。



1.Dọc Mùngドックムンの概要

Dọc Mùngドックムン 日本では『ハスイモ』
ドックムンは、ロックムン、バクハ(南部方言)とも呼ばれ、アロエ科に属する植物で、熱帯アジア地域が原産で、東北オーストラリアにも広がっています。

ドックムン(または南部方言でバクハ)は、アロエと間違えられることがよくあります。しかし、ドックムンはアロエのようにかゆみを引き起こさないため、ベトナムでも多くの料理によく使用されています。

ハスイモ(蓮芋)は、サトイモ科サトイモ属に属する常緑の多年草だそうで、サトイモと、とても近い関係にありますが、分類上は別種で、栽培上はサトイモと同じように扱われるそうです。塊根は小さく食用には向きませんが、長い葉柄の部分や、茎長80センチメートル (cm) の部分は食用にされると聞きます。

ハスイモは、主に東南アジアに分布し、日本では特に葉柄を利用するために栽培されているといいます。草丈は3メートル (m) にも達し、全体の色合いは淡緑色です。花は白く、白い仏炎苞に覆われた白い肉穂花序が、特徴で、冬から初夏が旬となります。

ジャワ島では、果実を調味料として使うこともあるそうです。乾燥させると数か月から数年の保存が可能で、非常食としても適してそうです。

2.日本におけるハスイモ

調べてみると、日本では、特に高知県と徳島県で栽培されているんですね。沖縄県(琉球)から導入されたため、リュウキュウとも呼ばれます。地域によっては「ツイモ」とも呼ばれることがあるそうです。

食用としては、茎の皮を剥いて灰汁抜きをし、薄く塩を振って水気を絞り、酢の物、サラダ、味噌和え、刺身のつま、煮しめ、味噌汁などで、北海道の私も食べたことがあり、とても大好きです。
高知では「リュウキュウ寿司」として炒め物にされることもあるそうです。沖縄では、チャンプルーやみそ汁の具としても使われるそうです。

ハスイモは、その独特の風味と食感から、日本でも、地域の伝統料理に欠かせない食材となっているんですね。

3.ベトナムでのDọc Mùngドックムン


ドックムンは多年生の草本で、葉柄(petiole)が厚く、多孔質で水分を含んでいます。植物の葉は1メートル以上高く、低地や湿地でよく育ちます。
根の基部は「球根」のように膨らんでいます。

ドックムンの葉は大きく、心形で、長さ20~120cm、葉の長さに沿って葉脈が走っています。この植物は、春から夏にかけて花を咲かせます。雄花は花茎(peduncle)の先端にあり、棒状(spadix)で、外被(spathe)があります。雌花は、棒状部分の基部に生じます。ドックムンの果実は赤く、卵形です。




ベトナム料理

ドックムンの葉柄は、ベトナムの伝統的な酸っぱいスープや、豚リブの煮込み料理、麺料理、魚のスープなどによく使用されます。また、魚を使った麺料理や、漬物、バクチ(ミント)の炒め物、ミントを使った巻き物などにも使われます。

調理する際には、皮を剥いて斜めに切ったり、小さな塊に切ったり、塩を揉み込んで、植物特有のかゆみ成分を取り除くなどの下処理が必要です。

この野菜ドックミンは、ベトナム料理において、独特の風味と食感を、与えてくれます。






ベトナムの外国人就労者たちのご家庭でも、本当に、よく口にする私にとって、欠かせない野菜のひとつです。


みなさま、お読みいただいて、本当にありがとうございます。

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