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俺なりのこだわり

少年サッカーの指導者をやり出して半月以上が過ぎた。

上手くやっているか。
熱量は伝わっているか。

そんなのは簡単に分からない。
と言いたくなるが、これが分かる。

子供たちの目は燃えてるか?
子供たちは出来ることが増えたか?
彼らはサッカーを楽しんでいるか?

これを見たら分かる。
指導者の力量は子供たちに写る。



ただ一つ言えるのは、
試合の結果だけでは分からない。
勝たせてやれたから、優勝させてやれたから、
俺は指導者として素晴らしい。
なんて思ってはいけない。

指導者側が勝つだけで満足してたら子供たちの成長はどうなる。
勝ちだけを求めるか、成長を求めて負けるか。
ベストは成長を求めて勝つ。
そうして上げたい。
でもそんな上手くいくもんでもない。

じゃあどっちを選ぶだろうか。
おれは後者を選ぶ。
決して負けに行くわけではないのは大前提だが負けるときは負ける。
いい負け方をする。
後に繋がらない勝ち方より、後に繋がる負け方。
これが一つの俺のこだわり。


俺なりのこだわり。

それが指導者としての色になる。

ある奴のおかげで良く口にするようになった言葉がある。

熱量。

どれだけ熱く取り組めているか。
どれだけ必死にできているか。

おれはそいつから熱量を貰った。
そう、熱量は人に伝わる。
他の人に伝染する。
子供たちに燃えてもらいたい。
そのために俺が1番燃える。
火元になる。

火のない所に煙は立たない。
逆を言えば、火のある所に煙は立つ。
熱量のある所に、熱量は生まれる。

難しいのは熱量の表現の仕方。
俺は試合中ベンチになるべく座らない。
これが俺なりの表現。こだわり。
ピッチの近くに立って、なるべく近くで伝える。
ベンチからの熱をピッチに届かせる。
時には黙って、選手の自主性を見守る場合もあるけど。

これが大正解かは知らないが、選手の目を見る限り、間違ってはないのだろうと思う。
座ってる指導者を批判する訳ではなくて、これが俺なりの表現の仕方ってだけ。


俺なりのこだわり。

密かに大事にしていること。

伝え方。
褒めること。

意識して発する言葉が二個ほどある。

グッド。ナイス。
凄くポジティブな言葉。

子供たちがプレーしていて、いいプレーが出たら常にこの言葉を発する。
些細なことでも何回でも。
練習は成功体験を与えるもの。
でもやってる選手はどれが成功で、どれがミスかなんてボヤっとしか分かってない。
グッド。ナイス。
この言葉が子供たちの成功の指標になればと。

もちろん褒めるだけではない。
全部を褒めていたら良くなるはずもない。
時には指摘をする。
ミスに対しての指摘
失敗に大してじゃない。
ミスに対しての指摘

あくまで指摘。説教ではない。

これも俺のこだわり。

ミスは悪いことなのだろうか。
ミスを失敗と捉えて怒り強く当たる。
じゃあこの子供は次チャレンジするだろうか。
チャレンジして、ミスをするからこそ成功が生まれる。

サッカーはそんなスポーツ。
ミスは失敗じゃない。
チャレンジしなくなったら失敗だ。

大切なのは伝え方。
指摘か説教か。


俺なりのこだわり。

人と違っててもいい。

コミュニケーションを取ること。

練習のちょっとした休憩の時間。
試合と試合の間。
練習前後。
コミュニケーションを取る。
そしてなるべく1対1で。

今日の練習どうだった?
頭使ってできた?
あのプレー良かったやん。
サッカーおもろいやろ?

俺から話に行く。
空いている時間、短い時間でもなるべく多くの子供たちにコミュニケーションを取りに行く。
どうって事ないコミュニケーション。
でも時にはなにか分からないこと、モヤモヤしていること、出来たことを話してくれる。
毎回の奴もいる。
10回話して1回の奴もいる。
でも話してくれる。

指導者と選手。当たり前に必要な程よい距離感は必要だと思う。
でも心の距離は縮める
一人一人に寄り添う。

だってそれが育成だから。
それが指導者の役割だから。

別に子供たちに好かれたいわけじゃない。


信頼の話。
尊敬の話。

これが俺なりのこだわり。


選手復帰まで後2ヶ月。
伝えるべきことを伝え切る。
彼らのためではなく、自分のため。
自分のためではなく、彼らのため。

教え、教えられる。

選手に戻って活かすことが出来るように。


この経験が今後のプレイヤー人生を支えてくれるだろう。

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