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問題解決プロフェッショナル 思考と技術

 を読みましたので簡単にまとめ。著者は齋藤嘉則氏。

 この本は経営者向けの本というイメージで、新戦略を考えるときに参考になる思考方法を、実例を交えつつ紹介しています。
 以下簡単に書かれていた内容をまとめます。

 まず思考するときには「ゼロベース思考」と「仮説思考」が重要。
 ゼロベース思考は、固定観念に囚われず顧客にとっての価値は何かを考えなさいということでした。
 仮説思考は、ある事実から「SO WHAT?」を繰り返すことで方向性を決め、行動に結びつく結論まで落とし込む、そしてそのためにどんな検証が必要かを考える、という方法のことでした。そしてそこでは、ベストよりベター、走りながら考えることが結果的には良いのだと書かれていました。

 次に、上記の思考のときに使うツールとして「MECE」と「ロジックツリー」が言及されていました。
 「MECE」とは「漏れなくダブりなく」のことです。何かを分類するときには、漏れやダブりのない分け方をする必要があります。そして分けたものに優先順位をつけることが重要。そうでないとMECEが自己目的化してしまうので。MECEの基本として、「3C+1C(Customer)(Competitor)(Company)(Channel)」が挙げられていました。
 「ロジックツリー」は解決すべき課題から「SO WHAT?」を繋げていったものをイメージすれば良いかと思います(もちろん漏れなくダブりなく)。ツリーの繋がりにおいて因果がはっきりすることが大切です。

 そして最終的に解決策として個別に浮かび上がってきたものを総合し、それらが実現可能か、総合解決策を検証する、という流れでした。


 当たり前のようで意外とできないことかと思いますので、ぼくもこの思考を意識して使っていきたいと思います。

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