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さすらいのフィジカル・セラピスト、ケリー

昨日、ジムへ行った。一昨日も行った。やることはだいたい決まっている。すっかりルーティン化しているので考えなくても身体が動く。

まずはトラックを軽く1マイル走り、それからフィジカル・セラピー(理学療法)のメニューをこなす。これは私がダンスで左膝を痛めたとき、セラピスト(療法士)のケリーに組んでもらったものだ。

1、両足にゴムバンド巻いて
  カニ歩き  30歩ほど 2往復  
2、半球バランスボールに片足立ち
  (左脚、右脚交互に)
                     30秒ずつ  3セット
3、スクワット(お尻を後ろに突き出すやつ) 
               10回 3セット

これに加えてマシンで、
レッグ・カール 10回 4セット
レッグ・プレス 10回 4セット  

1〜3は自宅でもできるのでおすすめです。2は半球バランスボールの代わりにクッションを使ってもいい。

このメニューが私の膝を鍛えてくれた。彼女が去った後も、私はずっとこれを続けている。ところで、コロナがおさまった時期に出会ったケリーは20代後半くらいだっただろうか。よく気がついて優秀な人だった。

彼女はトラベル・セラピストだ。3ヶ月間一つの職場を勤め終えると、しばらく休暇を取ってスウェーデンに住む彼氏を訪ねるという。アメリカに帰ってくると、今度はまた、違う職場で3ヶ月働く。

ローマを旅行しているときに出会ったスウェーデン人の彼氏とは遠距離恋愛を続けている。アメリカにいる間、FaceTimeはできるだろうが、彼には会えない。私を担当して3週間ほどが経ち、勤めが終わりに近づいていた彼女は、私の脚を揉みながら、ふっと切なそうな表情を見せた。

そりゃあ、そうだろう、早く彼に会いたいに決まってる。切なさが彼女の手から私の身体に伝染してきた。

「ゆくゆくはスウェーデンで仕事がみつかるといいんだけど… 」彼女は言う。
「手に職があるから、きっと大丈夫よ」私は彼女を励ます。

「うーん、どうだろう?うまくいけばいいんだけど」ちょっと自信なさそうなのが、これまた切なかった。


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