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「ほんまやなぁそれ」CLIP

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「ほんまやなぁそれ」っていうnoteをクリップしています。
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やたらと道をきかれる話

エッセイとコラムのちがい

「エッセイって、なんの意味があるんですかね?」 白いお皿にのった鶏肉にナイフをいれながら質問する。テーブルクロスの先に座っているのは、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院の教授を務める柳瀬博一さんだ。 柳瀬さんは編集者として、矢沢永吉の『アー・ユー・ハッピー?』や『小倉昌男 経営学』、『養老孟司のデジタル昆虫図鑑』などヒット作を数多く作ってきた日経BP社の名物編集者だった。 東工大で教鞭をとるのも、ジャーナリストの池上彰さんが東工大の教授になった際に作った『池上彰の教養

今日も生活がままなりません、しかし心は喜んでいます

わたしのツイッターは、「つまらない、つまらない」と「おなかが空いて目が回る」で大半が埋め尽くされています。ところが今日、わたしの文章が取りあげられたので、起きてすぐ心にエンジンがかかりました。 勘我得 /ka28mar さん、ありがとうございます。このかたの目に留まったのは、グッドボタンにまつわる不都合を主題にしたページでした。 ここでわたしは、かねてから一目置いていた「いそろく」さんとともに(先を越されながら)記事にされました。名誉だい。 さて、わたしの文章力が優れてい

一日に何回「♡ スキ」 って思いますか?

昼間のかんかん照りで、 夏の猛威に恐れ戦いた月曜日の帰り道。 電車内でnoteのアプリを開いて何気なくスワイプしていたら急に、各記事の左下にある ♡ スキ の表示が急に気になりだして、 「うわぁ。何かいいなぁこれいいなぁ」 と嬉しい気持ちになってしまった。 (決してnoteさんに媚を売っているわけではない。) なんというか、その気軽さと、カタカナならではの快活な字面に気がついてしまったのだ。そもそもWEB上によくあるこの「♡」の表記、節操がない。 各

妻のパンチライン5選

昨日、妻のことをnoteに書いたところ、仕事のことを書く以上に反響があった。嬉しいのか悲しいのかよく分からないが、まぁなんというか誇らしい気持ちだ。何人かからは、ぜひもう少し何か書いてくださいという、ファンレターかよ!みたいなメッセージももらった。その勢いでもう一本、妻に関する内容を書いてみる。 僕の妻は、パンチライン(名言)をよく放つ。大阪のミナミの出身だからか、どこかにうまいこと言おうって強い気持ちがある気がする。(大阪人は東京の人が想像している以上に普段のコミュニケー

SNS のグッドボタンの使い方に対する思い込みが今日変わった

わたしは、人の投稿が特に優れたものでない限りグッドボタン(スキ)を押さないし、そんなものは月に5件もあればいい方だ。 しかし世の中には、内容を読みもせずにグッドボタンを押して回る人間もいる。わたしは彼[女]らをひどく嫌ってきた。 その使い方はこうだ。彼[女]らはグッドボタンを、投稿を読みに「きた」ことを証拠に残すための足跡代わりにする(読んだこと、ではなく)。そして、それで投稿者の歓心を買わんとする。そのとき都合のいいことにグッドボタンは、第三者に自分の存在を示す目的さえ

名前に『スキ』を押している

英語圏と比較すると、 日本では、「知っている人」と「知らない人」への SNS 上の評価に著しい差がある という、ささやかな実験結果がある。 つまり、私たちは、「知っている人」や「形成された関係」に、過剰に甘いということだ。 (私自身がサンプルなので、確信している。) この経験は、 『私たちは、知らない人の記事に目を留めない』 ということだけでなく、 『私たちは、知っている人の記事は、読まずに、名前に評価ボタンを押している』 ということも教えてくれた。 なぜなら、私は記