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泣き虫の子守唄|詩


「泣き虫の子守唄」

木枯らしのような真夏の夜に
モノクロの指先が嘘をつく
約束なんて要らないと強がり
そっと小箱へ泣き虫を放つ

空かけめぐる星たちの記憶を
ひとつずつ指でつまんでは
泣き虫のもとへと送りこんだ

さあ、もう大丈夫
ゆっくりとおやすみ
きっと夢のなかで逢えるから

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