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天蓋花|詩


「天蓋花」

石に消えゆく彼岸の花道
遺された朱を手折りくちに含んだ

ひとが去る
血に触れた毒がそう耳打つ
ゆらゆらと逆流していく風の刻

走りだした想いは涙をつれて
どんな言葉も見つけることできず
ただ、逢いたい……

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