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【新年おめでとう】2年ぶりに着物にチャレンジ

私にとって正月は茶道と縁が深い。
初釜という新年最初のお茶会があって、そこでは普段は洋服でお稽古場に行くところを、和装の正装になる。
色とりどりの着物に金の刺繍。
お酒とお食事、花びら餅。
晴れがましい、楽しい一日だ。

ご時世なので普段よりは慎ましやかになるが、今年は開催されるとのこと。

「私も着物を着ていきたいですねぇ」

新しい先生にそうお稽古で溢した。
妊娠からかれこれ2年ほど着物を着れていない。

「あら、ぜひ着てくださいな」

先生は屈託なくおっしゃった。

それでなんとなく着物スイッチが入ってしまったので、お父さんと休みが一緒になった12月のとある日に、試しに着付けをしてみることにした。

久しぶりに出した着物

テーマ:手軽で時短

着物は化学繊維の洗えるものをチョイス。
化学繊維のよいところはしわのつきにくいところ。
朝早起きして着付けてそのまま家事をしても大丈夫なはず。
帯も名古屋帯という、全部自分でしめるのでなく一部出来上がりの形で縫われているものにした。
…まぁ、買ったときお店の人に見立ててもらった取り合わせそのままなだけだけど…
今回のテーマは時短なのでそれでもよしとしよう。
手間を省くため補正下着はいっさいなしにする。シルエットを綺麗にしたり着崩れを防ぐ効果はあるけど、それよりぱっと着れてぱっと脱げるほうが育児中は先決だろう。きっと。たぶん。
帯揚げには山やまの影、帯締めは金粉が舞っている。着付けをしてしまうと目立ちにくい(帯揚げなんかほとんど見えない)こういうところにも職人芸を施してある。和装激萌え。

帯揚げと帯締め

着付けたら何故か余る部品

とりあえずうろ覚えで長襦袢と着物を着る。
紐の縛りかたがぜんっぜん思い出せない…。
娘みーちゃんの昼寝中にこそこそやっているし調べたりする時間はないし。
留まっていればいいか。とりあえず。

そして帯以外のものは着たはずなのに、
何故かベルトらしきものが2本余った。

…?

あ、これコーリンベルトじゃん!

コーリンベルトは着崩れ防止で着物に仕込むベルトだ。本当は着付けの途中で付けるんだけど忘れてた。今から押し込もう。ごそごそ。
ぶっちゃけ押し込んでる時点で着崩れ決定なんだけど。

2年のブランク恐ろしい。
けれどブランクを越えてまた着られるタイミングになったとも言える。
ポジティブにいこう!

完成!娘みーちゃんの反応は…

なんとか着付けと髪のセットを終えた。
よくみると前の線ずれてる。あまり人の前には立たないほうがいいかもしれない。

完成図

さて娘みーちゃんの反応はいかに?

どきどき。

起きてきたみーちゃんに近づいて、

「みーちゃんおはよー」

声をかけたが…

ふぃっ

あれ?

「みーちゃん、おかあさんだよー汗」

ふぃっ

こちらを見ようとしない。

あまりに私の格好がいつもと違うのでびっくりしたのか?

「「こんなのあたしのおかあさんじゃない!!」」

ついには泣き出してしまった。

いつもUNIQLOか無印だもんね。
だいぶテイスト違ったね。

「ほら、おかあさんでしょ?汗」大至急でべりべり着物を脱ぎ捨てましたとさ。

とりあえず初釜に着物で行くのは難しそう。
少しずつ慣れていこうね。
みなさま楽しいお正月をお過ごしください。