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「鬱病になりかけてる」と診断された男が、当時描いた絵がこちらです。


今回は少し脱線した内容です。


自己紹介の記事に書いたのですが、私は福岡にある九州産業大学芸術学部デザイン学科プロダクトデザインコースが最終学歴でございます。

もちろんプロダクトデザインの才能があった訳ではなく、むしろ才能が無いというコトを学ぶために4年間も通ってしまったといっても過言ではありません。

そして、当然ながら担任の教授には大変嫌われており、大学4年の中頃に親が呼び出しをくらい「お宅の息子は全体未聞の生徒や!※」と怒られるという、なんとも救いようがない学生生活を送っていたのだと思います。

※これといった理由は今も思い出せないのですが、日々の授業態度や小事の積み重ねだったと思います多分、、、


しかし、絵を描く事は好きだったので、卒業制作だけは真面目に取り組んでいたら、突如その教授が

「お前の作品面白いな!」

と、圧倒的に興味を持ち出し、露骨に他の生徒よりも熱を入れて指導してくださる運びとなりました。クラス1の優等生で教授の大のお気に入りの、染色屋の息子のB君も、「教授が陰でも、凄い褒めてるよ」と教えてくれたくらい、この作品を気に入ってくれてたのだと思います。



そして完成した作品がこちらです。


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(布地なので歪みと、経年劣化による色落ちが出てますが悪しからず)


今見ると時代を感じさせる内容ではありますね。モチーフが古いというか何というか、まぁ20年前の作品ですしね。

ちなみにこれは布地に最初絵を描いて、そこから染料を染み込ませていくという作業で、完成まで半年ほどの時間がかかりました。トップ画像にも載せましたが、2m✕2mくらいはありそうな大きさです。(測るの面倒だったので、、、)



もちろん自分で殆ど描いたのですが、その教授の熱が入り過ぎて途中から我慢出来なくなったのでしょう。自分の世界観を押し付けてきて、横から勝手に割り込んできて描かれた部分があります。

こちら右側の、紫色で「シュシュシュッ」てなってる部分です。


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多分、移動の速度を現すための残像なのでしょうが、私にはこれを追加することが理解不能であり、むしろこのお陰で一気に安っぽさが出てしまったなぁと今見ても思います。

このように、学生時代の最後の最後でまた、大人の強制的な押し付けを強いられ圧倒的不快感に苛まれながら、私の卒業制作は幕を下ろしました。

(去年の大掃除の時に出てきたので、色々思い出して記念に載せただけです)






ようやく本題に入ります。(そうです、トップ画は本題と無関係です)


しつこいようですが、当時100万も売り上げを作ったことなかったので、

「お前が年間2億を売らないと会社が倒産する」

と言われて、数字のプレッシャー※に押しつぶされると同時に、弊社に対する否定的な情報が耳に入ってきたり、経営状況の悪さから取引きしてくれない会社も出てきたうえ、社内の人間の関係性も最悪を超えていたので、色々なことがネガティブになっていったのでしょう。

※ブランド立ち上げて、初めて買ってくださったお客様の売り上げが4万ちょっとだったので、2億÷4万=5000回これを1年以内に達成しないとという気が遠くなる数字にやられてました



体調が悪い日々が続いており、ある日行きつけの内科の先生から、


「来る病院が違うかもしれないから、紹介しますね」


と言われ、心療内科を紹介していただきました。当時、心療がどういう意味かも分かっておらず、言われるがままその病院に行き、色々とカウンセリングを受けた結果、

「鬱病になりかけてますね、薬を出しますので定期的に通ってください」

と言われたので「分かりました」と答え、定期的に通う日々が始まりました。(鬱病のコトも全く知りませんでした)



確かに当時、他人が全て敵に見えるという明らかに病み症状が発動しており、他人と会うのが嫌になっていたのですが、薬の名前がデパスだったかな?飲んだら頭がボーっとして、他人に対する敵対心や猜疑心が無くなって気分が楽になっていたのを覚えています。

しかしですね、この薬物を摂取すると、相当な眠気に襲われるんです。運転とかマジで危ねーと思うくらい、制御不能の眠気。いわゆる副作用ですね。


そんな精神が不安定な時期が私にはありまして、その時に描いただろう絵が2枚スケッチブックに残っていました!(絵というよりも殴り書き)

そして、描いた時の感情は明確には覚えていないのですが、自分なりに考察していきたいと思います笑




先ず1作目がこちらです!



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いやー、落ち込んでますね!

もうどうしようもねぇし、誰も助けてくんねぇ・・・って感じが、しっかり出てますね!

当時吸ってたキャスターマイルドというタバコとジャケが、時代を物語っております笑




しかしですね、これ盗作です。間違いなく盗作です。

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はい、こちら。昔から大好きなアメリカのハードコアパンクバンド、

「MINOR THREAT」

の有名なジャケですね。

ディティールからして、完全にこのジャケ見ながら描いてますね。

まぁ、こんな気分だったのは間違いなかったのでしょう!






そして、問題の2作目がこちら!



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こっ!これはっ!

完全にキテるじゃないですか!!!!!

これはもう誰が見ても、キテレツくん以上コロ助未満でキテますね!!!


先ず、圧倒的な存在感を放っているのが、6名の悪意ある表情ですね!笑われてる、バカにされてる、会社がいつ潰れるのか期待されてる的な感じなのでしょうか、完全なる自意識過剰に陥ってます。当時は今よりプライドが高かったのでしょう。

そして目がギンギンですねー!隣にある向精神薬を摂取したせいなのでしょうか。口の曲がり方も絶妙な感じ!

タバコには依存してたのでしょう。安定のキャスターマイルドが描かれております。

頭の上に乗ってるのは多分、大好きな赤ワインのボトルですね。アルコールへの逃避がしっかり表現されております。

しかし!上部に記載されている、太陽と海と山とサーファー!これは母なる地球(自然)に助けを求めていたのか、未来に何かしらの希望を持ちたいという表れなのでしょう。

いやー、我ながらイルってましたね~笑




しかし、これも一部盗作です。


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こちらもアメリカの、ハードコアとメタルを融合したいわゆるクロスオーバーの代表的なバンド、アティテュードアジャスメントのジャケですね。

髪型、口、腕の組み方辺りは間違いないと思われます。

そこからのアレンジは良かったと思いますが、本物の方が更にキテますね。悔しい。。。




と言った感じで、今は笑えますが当時は笑えなかったんだろうなというのが、絵で見ても組み取れます。



しかし、薬であきらかにキマりまくってたので、鬱病やら処方されてる薬やら何やら全部自分で調べたところ、

「なんやこの病気は!?俺はこんな病気じゃねー怒怒怒!!!!」

って強がって、そっから断薬して病院行くのもやめて、余計酒に逃げて笑、なんとか克服した感じです。前回も記載しましたが、本当は自分の弱さを受け入れた方が楽に克服出来たみたいですが、当時は触るものみな傷つけるくらい尖っていたので笑、遠回りしてしまったのかもしれません。

ちなみに向精神薬は、依存度ランキングでシンナーを抜いて、堂々の2位だそうです!(1位覚せい剤、2位向精神薬、3位シンナー)知らんけど。


なので、鬱病と診断されたとしても、薬に頼りすぎたり依存しすぎると魔のスパイラルに突入する可能性あるので、お気を付けください!!

(何の話だったっけ?)


じゃ!


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