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わたしと家族③〜周りの人がくれたあったかい言葉〜

双極性障害Ⅱ型で休職しているわたし。
前回の記事で、母がくれた善意の言葉になぜかとってもショックを受けて、人生初・丸2日号泣した話を書きました。
読んでくださったみなさま、本当にありがとうございます…!😭


母は褒め言葉で言ってくれているのは頭でわかっているのに、なんでこんなにショックを受けたんだろう…
きっと自分の本当の気持ちに答えがあるんだろうなぁ…と思い、いろんな人に話を聞いてもらいながら頭の中のモヤモヤを言語化しようと思いました。




その日の帰り道、大学時代の親友にすぐさまLINEするとすごく親身になって話を聞いてくれました。
わたしのモヤモヤを紐解きながら、こんなふうに言葉をくれました。



「善意を善意として受け止めなきゃいけない状況ってすごく辛いよね。
本当は、言われたこっち側が善意を"受け取るか"、"受け取らないか"、選択権があるのにね。

あなたには選択肢がある状況にいてほしい。
赤の他人が簡単にこうだと決めつけて、あなたの選択肢を奪わないでほしいってずっと思ってるよ。

お母さんはあなたのことを、実家にいた時のままの印象で話しているんだよね。
でも親と離れて暮らしていくと、環境や一緒にいる周りの人が変わって、自分やその関わり方も実家にいる時とは違ってくる。
そうすると、実家にいた時よりも、自分のキャラクターや考え方はどんどん変わって、あなた自身がアップデートされていく。
そうすると、今のあなたと、お母さんが思い描いてるあなた像には齟齬ができてしまう。

でもだからといって、お母さんに言われたから考えを変える必要はなくて、あなたへの見方や認知をアップデートすべきなのはお母さんの方なんだよ。
あなたが、こうした方がいいかも、こうしてみようかなぁって「自分で」思った時だけ、変えればいいんだよ」

「お父さんとケリをつけたかどうかっていう話だけど、性格の問題とかいうよりも、家庭環境とか家族での立ち位置の違いの方が圧倒的に大きいと思う。

弟くんと違ってあなたは、親にとっては第一子だったわけじゃん。だから親の指図や影響をより受けやすいと思う。
しかもお姉ちゃんだから、家族の中で中立の立場を求められたり、無意識のうちに背負ったりするでしょう。
長女だったから、弟だったから、女だったから、男だったから…いろんな状況が重なって「そうならざるを得なかった」んだと思うよ。


そもそも「ケリをつける」っていう表現に疑問があって…
それって弟くんがやったというより、「お父さんが、もう自分のテリトリーに弟くんを入れておけないって判断した」だけじゃない?
だから、弟くんはたまたまお父さんとケジメをつけることができたってだけだと思うよ。
自分のテリトリーに入れるか入れられないかを判断するのはお父さんであって、他人の力でなんとか変えられるものでもない。あなただけで解決できる範囲を超えていると思う。
それをあたかも「弟くんがケリをつけた」っていうのは違うと思うな。
あなたが選んだやり方で、あなたのペースで、あなただけの出口を見つけていけばいいんだよ。
ケリをつけた速さとかやり方とか、そんなの比較されること自体おかしいと思うな」


なんてあったかい言葉なんだろう。
わたしはこの友達の物事の捉え方にいつも新しい視点をもらっていて、他の人を傷つけない最善の言葉を選んで、それでもわたしに向けて丁寧に言葉を紡いでくれるのがとても好きです。

いつも親身になって話を聞いてくれて、新しい視点をくれてありがとう。
味方になってくれてありがとうと、心から思います。一生大事にしたい友達です。



主治医の先生にも相談しました。
いつもはサラッと話して終わるタイプの先生なのですが、今回は初めてプリントをくれて、懇切丁寧に話してくれました。

「あなたはちっちゃい頃から不合理な環境で、うまくいかないことをずっとやってきたんだよね。
だから、実はすごくバイタリティーがある。
こんなにたくさん重荷を背負って今まで二十数年生きてこられたのはすごいこと。丈夫な証拠だよ。
逆に考えれば、その重荷を全部下ろせばスキップできちゃうってことだね」


「お母さんに傷ついたことを伝えていいと思う。むしろ伝えた方がいい。
その時、自分の感情を発散させてワーーーっとぶちまけてもなんの解決にもならないから、
相手にわかってもらって、応じてもらえるように努力するといいね。
イギリスの精神科医が言ってる言葉を、僕は勝手に「伝える努力」って翻訳してるんだけど。


簡単にいうと、
「こんなに傷ついたのはあんたのせいよ!」っていうんじゃなくて、

「あの時○○○○でつらい思いをしたから、
できればこういう時は****してくれると助かるな」
っていう風に、"提案型"で伝えるってことね。
そうすると、相手に自分のことを理解してもらいやすくなるでしょう。
もし一度伝えて理解してくれなくても、そこで諦めないで、根気よく伝えていくことが大事だよ。我慢していいことなんてないんだから。


あと、誤解して激情してもいいことないから、「聴く耳を持つ」っていうのも大事だね。

「今言った言葉って、○○○っていう意図で言ったの?」
って、相手にチェックして、発言の意図をとらえること。そうすると、自分が誤解したり曲解したりして傷つく確率を減らせるから」


「お父さんとの対話を諦めていないのはとてもいいね。それこそ"伝える努力"をしようとしてる証拠だ。
他の人から「父の土俵に上がった時点で負け。対話は不可能」だなんて言われたの?そんなの真に受けなくていいよ。
お父さんがするどい球投げてきたら、うまくかわして、あなたがいい球を投げてやればいい。
いいキャッチボールができるように、相手をいい気にさせる。一枚上手になれればいいんだから。
きっとできちゃうと思うよ」

主治医の先生がくれたプリント


心療内科を出た後、すぐ母に連絡しました。

ちゃんと話をしたいから、お酒が入る夜ではなく、平日のランチで話せないかと提案して、1週間後に会うことになりました。

母に精一杯、伝える努力をしよう。

1週間かけて、自分の本当の気持ちを見つけて、自分の気持ちが1番伝わるベストな言葉を探しました。
我ながら、「これだ!」と思えるものを見つけられた気がします。
次の記事でまた書きますね!😊



つづく…
(毎度長くなってしまってすみません…ここまで読んでくださりありがとうございます!)


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