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ななの正体 と その結末 ~明るい未来へ向かって~

こんにちは。
おかるです。

ななへの手紙と題して、4記事書きました。
公開した順に、リンクを貼っていきますね。

読んでくださる方にとって、どんな印象を受けるものなんでしょうね。

実は、この手紙の裏側には、とても深~いお話があるのです。

ここからは、この"なな"という人物と、おかる自身の"わたし"との関わりを書いてみようと思います。

かなり、しっかり書きました。
プライベートの内容、病気のことにも、ガンガン触れています。

ご興味ある方は、是非、読んでみてくださいね。

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ななとの出逢い

今から、14年ほど前です。
この頃は、私の病気が酷く、精神病院への入退院のくり返しでした。
退院しても1ヶ月も経たないうちに再入院だとか、入院中に問題行動を起こして、何度も外出制限をかけられたりとか、、、今の私しか知らない方は、信じられないと仰います。

その頃に起こったことです。

私の耳元に囁いてくる声がありました。その声は、とても乱暴で、私の行動にいちいち指図をしてきました。

○○をするな!
あいつを□□しろ!
というようなことを言ってくるのです。

初めは、その言葉に振り回されました。
混乱して、ますます訳わからない言動になっていました。

でも、ある時、その声と対話しようと思いつきました。
そして、その声に、「なな」と名付けました。

それが、ななとの出逢いでした。

ななとの対話

「私は、そんなことしたくないんだけど、なぜ、あなたは、そんなこと言うの?」
「なんのために?」
「本当は、どうしてほしいの?」
沢山、言葉を交わしました。

ななは、素っ気ない言葉だったけど、ちゃんと私の質問に答えてくれました。
そうやって、丁寧にやり取りをしました。

そして、ハッとしました。
ななの声こそが、本当の私の声だったのです。

本当は、大切な大切な"外側の私"を守りたくて、必死に抵抗している心優しい子だったのです。

外側の私は、我慢して、我慢して、本当の自分が感じている声を無視して、無いことにして、そうやって、いい人ぶって、偽りの自分を生きていることに、気づかされました。

ななとの再会

2年前、演劇の企画に参加することになりました。
呼ばれたい名前を考える時に、しばらく忘れていた「なな」という名前が、なぜか、ふっと頭をよぎりました。
そして、私は"なな"になりました。

1年目が終わり、2年目になって、映像収録をすることになりました。
その本番の前の日、身体に異変が起きました。

身体が動かなくなったのです。
そして、「行くなー!」と聞こえるのです。

混乱した私は、その大切な日に最後のほんの少ししか行けなくなってしまいました。
その時にはわからなかったけど、ななの声でした。
過去の私の持っている不安や恐れが、このような形で出たのだと思います。

ななと名乗っていること自体、未消化の思いがあったのだと思います。
だから、とことん向き合って、その思いを解消したかった。
「今の私ならできる。」そう信じていたのは確かです。

未消化の思いは、一体何なのか、
それが、どこから来ているのか、
このことを通して、知りたかったし、感じたかったんだと思います。

ななと対峙した時間

その出来事からの半年は、本当に自分との向き合いの時間でした。

本当の私がしてほしかったこと。
気づいて欲しかった傷。
癒やして欲しかった痛み。
この時間の間で、とことん向き合えたから、それらが、癒やされ溶けていきました。

過去のことに時間もお金もエネルギーも、こんなにかけたのは、これからをしっかりと歩いて行きたかったからです。
なので、今ここで、「過去の自分と向き合う」ということを丁寧にやり切りました。

そして、
自分の強みと弱み
何が好きなのか
何をやりたいのか
どうありたいのか

それを他人軸ではなくて、
自分軸
で考えたら、
どのような答えが出てくるのか

そんなふうに向き合ってくる中で、周りの人たちが、鏡になって沢山のことを教えてくださいました。

ななとの前向きなお別れ

そして、今。
じわじわとこれからの方向性が定まり、それに向けて動き出せるエネルギーが湧いてきているのを感じます。

後ろをふり返ると、ななが、
「今まで、心を寄せてくれて、ありがとう。
 私は、もう大丈夫だよ。
 だから、あなたは、あなたの道を
 迷わずに進んでください。
 応援しています!」
と、とびっきりの笑顔で手を振って、
私が見えなくなるまで、見送ってくれています。
それが、どれほど心強いことか。

だから、"なな"と呼ばれることが、しっくりこなくなりました。
おそらく、これは、とんでもなく凄いこと。

初めは、ななが、敵だと思っていました。
でも、一緒に前を向いて、手をつないで歩けるようになったんです。
そして今は、この経験を携えて、"わたし"だけの新たな道を歩む一歩を踏み出しました。

これからは、しっかり前を向いて歩いていける。
なな、ありがとう。とても感謝しています。
あなたがいてくれたから、今の私があるのです。
しっかりと、これからを歩んでいきます。
見守っていてください。

………

そんな"なな"とのお話でした。
私の人生をかけた大仕事を一段落終えた心持ちです。

明日は、春分の日ですね。
ご先祖様に感謝と思いを馳せ、
そして、新たなエネルギーに切り替わる日です。
大切にゆっくりと過ごそうと思います。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
今日一日が、皆さまにとって、素敵な一日でありますように。


ありのままの自分?自分の中の輝き? 時々、見失いそうになりながらも、自分らしい光を信じて、 ともに生きる人たちと、その場その時を味わいながら。 それぞれの希望が、大きな輪の中で、循環しますように。 多様な在り方が実現できる世の中へ。