見出し画像

2021年上半期・ロック・アルバムBEST15(洋楽編)

前回ロック名盤10選をnoteに執筆したら、意外と好評だったので、それに乗じて個人的ロック・アルバム2021年上半期BEST15を選んでみた。あくまでも個人的な意見なので悪しからず。

そもそもなぜ洋楽編なのかというと、邦楽にあまり詳しくないのだ。優里の「ドライフラワー」熱唱しながら、米津玄師の「感電」良い曲だな·····ONE OK ROCKのるろうに剣心の主題歌はヘビロテだな·····UVERworldもいいな·····と思いながらアルバムならNovelbrightの「開幕宣言」はなかなか良かったな·····WANIMAはイマイチだな·····とは思った。あと、HYの「HANAYUME」も良かった。特に収録曲「てぃんさぐぬ花」は名曲だな·····って思ったんだけど、これ有名な沖縄民謡のカヴァー曲なんだよね。夏川りみもカヴァーしてた。個人的にくるりが好きなので「天才の愛」はチェックしたんだけど、どうしても「野球」の歌がクソださかったので評価は落とした。そう考えたら甲乙付け難い。

男性ファンは日向坂が一番だ、って言うかも知れんし、私も見てる分には日向坂が良いし、女性ファンにとっては、ジャニーズかBTSかK-POPだろうし。逆に教えて欲しいくらいだ、おすすめを。

あ、邦楽パンクで四国のLONGMANの7曲入りアルバム「This is Youth」は自分の中でのお気に入り。

前回も書いたけどリンクは貼ってるけど、アフィリエイトはやっていないのだ。つまり私には1銭も入ってこない。そもそもサブスクで聴けばいいのだ。ちなみにこのアルバムの場合、WiFiがあってAmazonミュージック(月額780円)だったら「ロングマンの最新アルバムをかけて」とアレクサに言えば良い。

あと、Ken Yokoyamaのニュー・アルバムもね。こちらも最近、サブスク解禁された。疾走感ある曲が多い。いつも通り·····といった感じかな。

2021年上半期ロック名盤BEST15

さて、いよいよ本題だ。今年は昨年から引き続きコロナ禍で夏フェスが相次いで中止に追い込まれて、私は悲しいよ。特にロック・ライブは密ではあるからね。モッシュピットやウォールオブデスとか殴り合いとかの観客の暴れっぷりが懐かしいよ。いつになったら元の暮らしに戻れるのか·····そういうのを圧砕するエネルギーがロックにはあると思うんだけどね。

15位  NOFX「Single Album」

名曲「リノリウム」に似たような曲「Linewlum」ってのが収録されてる。言うまでもないが「リノリウム」を越えられるわけがない。NOFXって新作が出る度に全然トキめかないバンドなんだよね。初期のような速い曲は全然期待しないで欲しい。ちなみにライブを観た事あるけどそれは面白かった。既発のBESTアルバムを聴くのが一番だと思う。ちなみにこれは「シングル・アルバム」ってタイトルだけど、普通のオリジナル・アルバムでベスト盤ではないからね(笑)「ノーエフエックスの最新アルバムをかけて」とアレクサに言えば簡単に聴ける。

14位 エヴァネッセンス「Bitter Truth」

いいよね、なんたって雰囲気が良い。エイミー・リーが歌うだけでダークで陰鬱な空気を醸す。これ、10年ぶりのアルバムらしいな。いつからそんな大御所になったのやら。惜しいのは前半、ヘヴィで力強い曲があって良いのだが、エイミー・リーの良さが活かされるのは後半のダークな曲だと思う。バラードを入れても良かったかも知れない。つまりキラー・チューンがなかった。まだオーケストラ・セルフ・カヴァーアルバム「Synthesis」の方が良かった。次に期待。何年後だろう·····。「エヴァネッセンスの最新アルバムをかけて」とアレクサに言えば聴ける。

13位 SIA「MUSIC」

シーアはもちろん大好きだし、唯一無二のヴォーカリストだと思う。しかし、アルバム「1000フォームズ・オブ・フィアー」が名盤で、特にその中でも「シャンデリア」があまりにも名曲過ぎて、他が物足りなく感じるのが正直なところだ。[Alexandros]の新曲を聴いてもやっぱ「ワタリドリ」が一番いいや!って思うのと同じ感覚かもね。この作品もなかなかダークな曲もあるし、歌唱力は相変わらず申し分ないけれど、キラー・チューンがないかな。映画のサントラ的な位置づけらしいけど、先入観無しにニュー・アルバムとして聴ける。「シーアのアルバム、ミュージックをかけて」とアレクサに言えば聴ける。

12位 ハロウィン「ハロウィン」

往年のファン待望のフル・メンバー揃ってのセルフ・タイトルのアルバム。12位だと?ふざけんな!という気持ちもわからんでもない。私も昔のハロウィンが大好きだった。近年は聴いてなかったが、再び聴こうと思ったくらい期待していていた。豪華なメンバーなのはわかる。しかし、ヘヴィメタル・ファン以外にアピールするのは、ちと厳しいのかな·····と。さらに曲も「スカイフォール」は名曲だと思うが、他は似たり寄ったり。1曲目から速い曲が多いのは素直に嬉しい。だが、例えばソナタ・アークティカとかの方がアルバムの完成度は高くないか·····と思う。ハロウィンの最高傑作と言えるのかどうかも疑問だ。ただ、ファン待望のアルバム。新規のファン向けというよりは往年のハロウィンのファン向けのアルバム。「ハロウィンの最新アルバムをかけて」とアレクサに言おう。

11位 オリヴィア・ロドリゴ「サワー」

ビリー・アイリッシュと同じく17歳デビューなんですって。収録されてるビルヴォード1位「Drivers License」で一気にブレイクした感じだけど、アルバムも、バラード調というか「Drivers License」に似たような曲が多い。ロックな曲も2曲ほどあるが·····。冒頭からロックな曲なので期待したのだけどね。テイラー・スウィフトを尊敬しているらしく、確かにカントリーテイストもあるが、良質なポップアルバムだ。同じ若手女性シンガーならアデルのデビューの頃「19」「21」とかの方が衝撃的ではあったが。アデルは曲も作るし·····。ただのアイドルで終わらなければいいかな·····って感じ。

10位 ウィーザー「VAN WEEZER」

逝去したエディ・ヴァン・ヘイレンに捧ぐというか、ヘヴィメタルの要素を取り入れたウィーザーのアルバム。実はウィーザーは2021年上半期に2枚もアルバムをリリースしている。こちらはメタルよろしくギター弾きまくりのアルバムとなっているが、歌が始まったらいつものウィーザー。随所にメタルの要素を散りばめている。でも、それってただのメロハーではないか。それならヴァン・ヘイレンの方が遥かに良い。つまり中途半端過ぎてメタル・ファンにはアピール出来る内容ではない。新規のファンを獲得するというより、ウィーザー・ファンのためのアルバムというか実験的なアルバムというか。決して次からこの路線で行くわけではないし、もともとポスト・グランジのざらついたギターを持ち味にしていたし、一時期エピタフ所属だったわけだから、むしろパンク寄りのサウンドなわけだから、こういうアルバムは今回限りな気がする。ウィーザーらしいポップなメロディは健在だ。悪くは無いのは確か。

9位 マルーン5「ジョーディ」

最近のマルーン5らしくポップなアルバム。打ち込みが多くてもはやロックの要素も近年は少なくなってきている。ただ、バンドサウンドを前面に押し出す事だけがロックではないはずだ。リリースされたばかりだしもしかしたら聴き込みが足りないのかも知れないが、ちょっとキラー・チューンがないかな。ただ、安定の良質なポップアルバムではある。まぁ、ハズレはないね。ゲスト共演が多いアルバムでもある。ラップ要素も多い。「マルーン5の最新アルバムをかけて」とアレクサに言おう。

8位 ライズ・アゲインスト「Nowhere Generation」

2011年にアルバム「エンドゲーム」を全米2位に叩き込んだストロングスタイルのメロコアの猛者、頼れる兄貴ライズ・アゲインスト。近年はアルバムをリリースする毎にランキング10位以内に入っているが、今作はデジタル・ダウンロードとLPレコードのみ。これこそサブスクで聴くべし。男臭いメロディとポリティカルなメッセージ性。いつも通り速いし、カッコイイ。「ライズ・アゲインストの最新アルバムをかけて」とアレクサに言おう。

7位 トゥエンティワン・パイロッツ「スケイルド・アンド・アイシー」

FUN.やストラッツを代表格として最近、クイーンに似たようなバンドが多い。数年前に映画「ボヘミアン・ラプソディ」がヒットした影響なのだろうか、このトゥエンティワン・パイロッツもご多分にもれずクイーンのような華やかさ、爽やかさを纏うようになってきた。個人的には1stアルバムが最高傑作だと思っていて、複雑な展開なひねくれたポップロックにエミネムそっくりな本格的なラップが時々挿入されて、オリジナリティの塊だったのだが、次作の「ブラーリーフェイス」でヒップホップ、クラブサウンド主体で押し切り全米1位になったものだから、今作も同じ路線かと思いきや、ラップは影を潜めて、クイーンみたいな雰囲気からマルーン5ぽいダンサンブルなナンバー、ザ・ウィークエンド「ブライディング・ライツ」を彷彿させるシングル「Shy Away」まで豊かなバリエーション。しかし、一貫してクイーンぽさを感じるね。こういうバンド最近多いな。良いアルバムだよ。ちなみにヴォーカリスト兼ラッパー兼キーボードとドラムの2人組。流行りはなんでも取り入れアルバム毎に全然違うアプローチをするチャレンジ精神は評価に値する。器用なバンド。また売れるんだろうな。シャウトがなくなって寂しいけどね。「トゥエンティワン・パイロッツの最新アルバムをかけて」とアレクサに言おう。

6位 オフスプリング「Let The Bad Times Roll」

9年ぶりのアルバムだって。ぞっとするね。久々のこの新作は全米初登場27位だったそうだ。一世を風靡したバンドとしては物寂しくも感じるが、相変わらずのオフスプリング節は炸裂してる。昔みたいに速い曲はないけれど、じゅうぶんアップテンポな曲が揃っている。特にリード・シングル「Let The Bad Times Roll」を聴いたら大ヒット曲「プリティ・フライ」を思い出すし、それでいて少し哀愁を誘うメロディがたまらないね。アルバムは30分ほど。ちょっと短すぎるんじゃないか。それそろ90年代みたいにファスト・ナンバーで突っ走って欲しい気持ちもある。「オフスプリングの最新アルバムをかけて」とアレクサに言おう。

5位 ウィーザー「OKヒューマン」

そう、ウィーザーは上半期に2枚もアルバムをリリースしたのである。で、「ヴァン・ウィーザー」ではギター弾きまくりだったのが、こっちの作品ではキーボードというかオーケストラ・サウンドでメロディ中心のアルバム。従ってメロディはこちらの方が良い。ギターの音が欲しいな·····って思うかも知れないが、アルバム2枚を通じてバランスが良いような気がする。「ヴァン・ウィーザー」の方は明るい、もしくは力強いメロディだが、こちらは泣きメロ満載だ。ウィーザーの才能を遺憾なく発揮している。タイトルはレディオヘッドの「OKコンピューター」のオマージュかな·····。

4位 jxdn「Tell Me About Tomorrow」

若干20歳のシンガーソングライターで主にTikTokで注目されていたようだ。これがデビューアルバムであるが、それこそエド・シーランみたいにあれよあれよという間にブレイクしそうな気がする。BLINK182のドラマー、トラヴィス・バーカーのプロデュースなので間違いなくパンクロック・シンガーではあるが、ドラムは打ち込み系のサウンドだ。パニック・アット・ザ・ディスコみたいな路線かも。さっそくマシンガン・ケリーが参加してる曲もあって18曲もあるのに捨て曲なし。非常に爽やかでキャッチーなポップ・パンクだ。売れそうな気しかしない。ちなみにjxdnと書いてジェイディンと読む。

3位 AJR「OKオーケストラ」

ウィーザーとコラボしたり意欲的に活動してるAJRの最新アルバム。いや〜、良いね。もう2曲目の「Bummerland」とかノリノリで最高。ダンサンブルでもあり、クイーンぽいオペラのような壮大さも感じさせる。イマジン・ドラゴンズと比較されたりするけど、良質なポップだ。随所で聴けるピアノやオーケストラサウンドの使い方がオシャレ。トゥエンティワン・パイロッツの最新アルバムに似てる路線だが、こちらの方がわかりやすいし、ユニークな歌詞と面白い音楽性。エキセントリックなAJRワールドに引き込まれるはず。「AJRの最新アルバムをかけて」とアレクサに言おう。

2位 ジャスティン・ビーバー「ジャスティス」

ロックBEST15·····ロックどこ行った?と怒られそうだけど、実によく出来たアルバムで、ジャスティン・ビーバーの最高傑作と言っても過言ではない。やはりヴォーカルが安定してるから安心感が半端ないし、キング牧師の力強いメッセージから始まるロックなアルバムである。少々地味ではないか?と思われそうな、ゆっくりした曲、落ち着いた曲が多いんだけど、憂いあるジャスティン・ビーバーのヴォーカルが、感情たっぷりに歌い上げる。色気というか哀しみすら感じさせる。思わず聴き込んでしまう深みのある名盤ですね。

1位 グレタ・ヴァン・フリート「ザ・バトル・アット・ガーデンズ・ゲート」

先ほどジャスティン・ビーバーでお茶を濁したわけではない。しかし、1位だけはあらかじめ決まっていた。もうこのアルバムこそ「ロック・アルバム」として1位に相応しい。「ロックの未来」「現代のレッド・ツェッペリン」と賞賛されるグレタ・ヴァン・フリートの2作目。確かにレッド・ツェッペリンにそっくりだ。ロバート・プラントそっくりなヴォーカルなのに、さらに曲調までツェッペリンに寄せていく。今作では脱ツェッペリンを謀り、オリジナリティを構築したらしいが、ツェッペリン自体がハードロックからブルースまで幅広い音楽性だったし、そんな事すら気にならないくらい洗練されたハードロックで、ロックバンドとしてのカタルシス、神々しさまで感じられる孤高のバンドだ。今時こんな70年代ハードロックを鳴らして売れるわけない、ハードロックは絶滅危惧種だ、と揶揄される中、混じり気のない潔いハードロックを鳴らし前作ではグラミー賞を受賞した。今作は全米初登場7位らしい。ストロークスやアークティック・モンキーズとはまた違う形でのロックンロール・リヴァイバルなのだ。決してポップではないが、キャッチーなメロディ、いつまでも聴いてられるギターリフ、プログレ的というかTOOLをはじめて聴いた時のような荘厳さすら感じる。特に1曲目のキンキンのハイトーン・ヴォーカル「heat above」と神々しいメロディの「Stardust chords」この2曲がお気に入り。他も捨て曲なし。また、1曲目から長尺な曲を入れたり、速い曲で誤魔化したりせず、スローな曲で演奏そのものを聴かせるあたり、相当な自信があるんだな、って思う。なんと言っても音楽性だけでなく、衣装まで70年代というか、よくわからん謎の服装、ちっちゃいフレディ・マーキュリーというか大御所バンドのような佇まい(彼らは平均年齢若干20歳そこそこの若手バンドだ)、ふざけてるのか真剣なのかよくわからんステージング(いや、ふざけてるのだろうけど)すべてがカリスマ性で溢れていて、クセの塊だ。クイーンぽいバンドが増える中、レッド・ツェッペリンを目指したのは良いセンスだと思う。本人らはあまり意識してないそうだが。彼らが新しいロックを切り拓いてくれるのは間違いない。


以上15枚、選んでみた。早く元通りの生活というか、自由にライブやコンサートに行ける世の中に戻れる事を切に願う。アイドルのコンサートなんて握手会あってのものだと思うし、インディーズでライブハウスから地道に活動してるアーティストだっているわけだし、夏といえばフェスが楽しかったりするわけだから。ロック・ファンとして歯がゆい日々を過ごしているのである。

追記

たくさんの方にお読み頂きましてありがとうございました。3月にキングス・オブ・レオンのアルバムが出てたのを知らなくって·····最近聴いたらなかなか良かったんですよ。Jxdnの次の5位にランクインしてもいいくらい。そういう事もあります(笑)

今回、好評だったので下半期も執筆するつもりです!乞うご期待!

ありがとうございました。以下Amazonミュージックのプレイリストもご参照ください。


この記事が参加している募集

眠れない夜に

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?