外国人介護人材の受け入れ準備③
こんにちは。
日本語教師で介護福祉士の内藤です。
今回は、外国人介護人材を受け入れる際の基礎知識ということで、
最近の外国人介護人材について、統計資料を見ながら話をしようと思います。
いきなりですが、日本で暮らしている在留外国人の人数を知っていますか?
私が介護施設で研修をさせていただく際、
いつもこのクイズを出しています。
3万、30万、50万、100万など。
いろいろな答えが返ってきます。
出入国管理庁の資料によりますと、令和4年6月末で
中長期の在留者が約266万人
特別永住者が約29万人
合わせて約296万人の方が日本で暮らしています。
研修をしていると、思っていたよりも多いことに驚かれる方が多い印象です。
余談になりますが、10年前、20年前は以下の通りで基本的に増加傾向にあります。
2003年は約190万人。
2013年は約240万人。
では、日本で暮らしている外国人の方の中で、
外国人労働者の数はどのくらいなのでしょうか。
厚生労働省の資料によると
令和4年10月末年、約172万人になります。
ではでは、外国人労働者の中で、医療・福祉分野で働く人は・・・
74339人となります。
外国人労働者の中で約4.1%の方が医療・福祉分野で働いていることになります。
統計のとおり、医療・福祉分野で働いている外国人の方は珍しいのです。
貴重な存在かもしれませんね。
補足になりますが、全体から見ると医療・福祉分野で働く外国人労働者は
少ないですが、増加傾向にあります。
令和2年は43466人
令和3年は57788人
令和4年は74339人
徐々に医療・介護分野で働く外国人労働者が増えているので、
新たに外国人材を受け入れる介護施設も増えていますが、
外国人スタッフとどのように接したらいいかわからない
という日本人スタッフの声を聞くことが増えてきたように感じています。
「言葉は通じるのでしょうか」
「私は英語が話せないので、どうやってコミュニケーションをとったらいいのか・・・」
「職員全員、いまから英語の勉強を始めた方がいいのでしょうか
(やりたくない)」
などの不安な声をよく耳にします。
医療福祉分野で働く労働人口は
2021年は約884万人となっています。
医療福祉分野全体から見ても、外国人労働者はまだまだ少なく、
外国人の方と働いたことがない人の方が圧倒的に多いのが現状です。
介護現場で働く日本人スタッフは、外国人スタッフと働くことに慣れていないので、不安を感じるのも無理はありません。
特に初めて外国人材を受け入れるとなると、不安も大きいと思いますが、
大丈夫です。
不安を解消するために、日本人スタッフができる受け入れ準備があります。
やさしい日本語です。
次回は日本人スタッフができる受け入れ準備「やさしい日本語」について書こうと思います。
前回のnote
外国人介護人材の受け入れ準備②
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