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介護現場から〜『そうか、未来に繋がる支援を考えることが大事なんだ!』〜

こんにちは!ikedaです!

1月下旬から新しいフロアに異動しました。

2年前、産休に入る前の4ヶ月間、日勤帯の職員がいないという事で所属したフロアでした。お腹が大きくなってきて新しいフロアに行くのは不安でしたが、人員配置の関係で、今の施設で初めてフロア異動を経験しました。
実際に行ってみると、以前にいたフロアとはまた違ったご利用者対応に四苦八苦したのを思い出します。
 
歌をうたっているかと思えば、5分後には「なんだこのやろう」と睨みをきかせて独り言を呟くご利用者。一日の中でもたくさんの気分の波があり、その波を見極めて、内服や排泄介助、ケアに介入できそうなタイミングを伺います。

認知症で意思疎通を取るポイントや、タイミングが難しかったり、アプローチ方法をとても考えさせられるケースが多くありました。

例えば歯磨き拒否が強いご利用者に、本人の意思を尊重して歯磨きをしなくて良いとはなりませんよね、、
歯垢が溜まっていると教えてくれる歯科往診の方達と協力しながら、歯ブラシの硬さや、本人の好きな色の歯ブラシに変えてみたり。。

様々なケースに、どうやったら互いに気持ちよく介入できるか、その対応をフロア職員全員で模索しながら取り組んでいた日々でした。

そして縁があり、先日このフロアにまた戻ることになりました。

2年後に戻ってきて感じたのは、ご利用者の変わらなさ!!もちろん、良い意味です。とてもびっくりしました!

体力的な面で、日中に横になる時間が長くなった方や、自然な老化の過程で食事形態が変わったご利用者はいましたが、個々の毎日のリズムを継続し、穏やかに過ごされている様子に感銘を受けました。
ご利用者の表情の柔らかさが物語っています。

大袈裟な!と言われてしまうかもしれませんが、たかが2年、されど2年なんですよね。

その方のできることに目を向けて、『待つ』大切さ、ゆっくりでも自分でやって頂くことで自信にも繋がる。

その小さな積み重ねが、その人の心身的に元気に過ごせるような未来に繋がるのだな、と勉強になりました。

介護サービスはよく、生産と消費が切り離されない不可分性と言われて、その時だけの支援というイメージがありますが、その時々にどんな支援をするかで未来のご利用者の在り方が大きく変わるのだと改めて感じました。

『介護ってどういう事だろう』

その問いをずっと持ちながら、また新しい学びを多く得て頑張りたいと思います。

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