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Shake,Tokyo株式会社を創業しました

この度「Shake,Tokyo株式会社」を創業しました。
これから"心を震わすシェイク屋さん"の代表としての活動を開始します。
(飲む方のシェイクだと思ってた方、ごめんなさい。胃袋を震わす方のシェイクは、「Shake,Tokyo」と検索すると上位に出てくるシェイクシャックさん等でお楽しみください...!)

思えば、父が医者、母も医者(後に弟も医者)という家庭に育ち、「自分もきっと医者になるんだろうな」と漠然と思っていた僕の心を初めて震わせてくれたのは、映画との出会いでした。

鳥取で育って、ど狭い世界で生きてきた僕にとってスクリーンという窓を通して覗き見る他者の人生は尊いほど眩しかったです。
そして、漁るように観た映画からもらった興奮のひとつひとつが、自分とは違う人間や知らない世界に対する想像力を少しずつ育ててくれました。

映画のことをもっと知りたくて、思い切って大学では映画評論を専攻しました。映画以外にも、美術展にも足繁く通ったり保坂和志に傾倒したりと、文学や芸術などたくさんのことに触れた体験と感動が、少しずつ自分を強く(優しく)してくれたと思います。

大学卒業後は、企画・制作・プロデュースと、映像制作の現場でがむしゃらに頑張ってきましたが、2017年にエイゾーラボという制作会社を共同経営で創業しました。丸3年、立ち上げから広告の営業まで、初めてのことばかりでしたが、ありがたいことに売上は年々伸びて4期目に突入しました。

一方で、受託仕事を事業の中心にしてくことの辛さも学びました。
制作という仕事は、オーダー通りの制作物を納品する"職人的"な仕事です。
効率性と向き合い続ける中で、企画者や演出の意図を実現していく"how"の作業です。もちろん効率を突き詰める面白さはありますが、注力しすぎてものづくりの醍醐味を削いでいる、と感じることがありました。

また、プロジェクトに参加している誰ひとりとして面白いと思っていないものを淡々と(出来るだけ早く、できるだけ安く)作り続ける景色に何度も遭遇しました。冷静に見れば見るほど、あまりに不健康なんじゃないかと思ったのです。

「仕事なんだから、つまらないのは当たり前だろう。」

"まとも"な人からは、そんな風に言われてしまうと思います。
甘いと言われると思いますが、僕は「つまらないのは、ぜんっぜん当たり前じゃないね!!!!!!」と言い返したいです。

だって、、、"クリエイティブ"って何なんですかね?

その名のもとに、淡々とこなされる作業の繰り返しが行われるのを見るのは悲しいし、その現場に参加にするのも悲しいですよ。

作り手と受け手による"心の震え"をやりとりし、交換していく中に"クリエイティブ"があるんだと信じたいです。

いまは、"what"や"why"を象るためにこそ、もっと力を自分の注ぎたいと思うようになりました。ものづくりの根本にコミットするところを担う集団を作りたいと思うようになりました。

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奇しくも感染者の流行というかたちで幕が開けた20年代以降において、"心が震える瞬間"はもっと大切にされていくことでしょう。

あやふやで不明瞭な現代において、頼りになるのは常識よりも信念だと思うからです。どうせ何が起こるかわからないのであれば、自分が信じるやり方で、自分が信じる道を歩くしかないんだと思います。

信念が立ち上がるのは、均一化されていく世界に相反するように自分が揺らいだときです。

えげつないほどの口コミの喝采により大ヒット中の韓国映画「はちどり」の主人公は家父長制により虐げられた女の子です。彼女は崩れていく橋を見つめます。壊れるはずのないと思っていたものがこんな姿になるのなら、きっと私たちの時代を作れるはずだと。

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1. 心が震える瞬間を創り出す
2. 凝り固まった思考をかき混ぜる
3. 様々な文化・価値観と手をつなぐ

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僕たちの"シェイク"には色んな意味を込めています。

Shake,Tokyo株式会社はかたちに捉われず面白いことをしたい、クリエイティブファーストでものづくりをしたいという精神で運営していきます。そして、ビジネスの課題、社会課題をクリティブの力で発見し、解決していく集団に育てていきたいと思います。

そして、とても心強い仲間も増えました。空族・富田克也監督「バンコクナイツ」や太田信吾監督「解放区」等のプロデューサーを務める筒井龍平氏にも取締役として参画してもらいます。

やっぱり、映画は多様性にとっての砦でシェイクの精神の中心なんですよね。暗闇に照らされた光、そして陰によって描かれる世界の窓を、見知らぬ人と並び覗き込み、出会ったことのない他者の人生に想いを巡らせる。知らない世界を生きる2時間の体験は、世界への想像力を培ってくれるはずで、多様な価値観の中で生きるヒントに溢れてる。

だからこそ、映画の力、映像のソフトパワーを軸にして、強く、優しい世界を目指します。広告をもっと面白くしていきたい、事業をもっとわくわくするようなものにしたい企業様、お手伝いさせてください。面白いことをしたいという方、ご相談ください。

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凝り固まった思考をシェイクさせ、
様々な文化・価値観と手をつなぎ、
心が震える瞬間を創り出し、高らかに笑う。
これまで通りをつまらないと感じ、
慣れることを恥ずかしいと思う。
魂を揺らす感動だけを、未来へと持っていく。
クリエイティブの力を信じて、
カルチャーと握手する。


僕たちは、コンテンツパワーで次のシェイクを生み出し続けるクリエイティブスタジオ Shake,Tokyo と申します。

どうかお見知り置きください。

きっとみなさまのお力になれるはずだと思います。

WEBサイトができました:https://www.shake-tokyo.jp

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