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子どもの不機嫌に ふと思う

子どもが幼稚園に行くまでは自分で子育てしてみようと思った。
今までの自分の人生を振り返って、全く自信を持てなかったから。
周りの人に迷惑かけたり、助けられたりしながら生きてきたと思う。
人生はもう折り返し地点をすぎている。
子どものために少しでも自分を費やせば、
今までいろんな人にもらったものを少しは返していけるかもしれない。
そして自分が想像もつかないことや思いを経験できるのでは。
そんなふうにと思ったからだ。
そして今に至っている。

子育て前にあらゆる想定をしていたつもりだったが、
見事にあらゆることが想定外だった。
それすらも想定していたが、その量や種類は自分の想定のはるか斜め上を行くものだった。
その中の1つに、子どもに臨む私の姿勢に大きな間違いがあった。
うまく説明できないが、つまりこういうことだ。

子育てをしていると、当たり前だが子どもに生活リズムを合わせる。
それは当たり前だ。そしてそれは想定内だ。
当然自分の好きなことをする時間は削られる。それも想定内だ。
そして自分の好きなことは我慢して、子育てをする。
それを覚悟していたし、むしろストイックにこなせると思っていた。
実際、ストイックにこなした。
ただここからが想定外だったのだけど、
そのストイックに我慢していた私の心を、子どもは敏感に感じ取るということだ。
私の、あれやりたい、あれ買いたい、友達と遊びたい…などなど。
我慢しているものだから、私の言動や行動、小さな所作からふわ〜んと出てきているのだろう。
私から出る僅かなイライラを子どもは感じとっているようだ。
そして子供は不機嫌になり、さらに私からふわ〜んと出てくる。
だんだんふわ〜んなんて可愛いものでもなくなってくる。
悪循環だ。

子どもの不機嫌が私のせいだった事に気づいて大反省である。
その答えが正解かどうかはわからないが、ずっと1日子どもと接していると、
そんな気がしてならない。

それからは、どんなに少なくても自分の時間を持つようにした。
できれば毎日。
私の心を次の日にリセットできるように。
自分への甘やかしかもしれないけど、
それで子どもの不機嫌が減ったのは事実だ。
私はリラックスして子どもと接するようになり、
子どもも笑っている時間が増えた。
そしてますます可愛い。

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