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世界経済の歴史について(6)


前回までは、各国に対する経済知識を蓄えてきましたが、
最も重要なアメリカについて言及しませんでした。

アメリカは世界経済大国の地位を強固にしつつ、これまでその経済力と
経済力に裏打ちされた軍事力で世界に号令をかけています。
私たちが近代そして現代経済史を理解するために最も重要な国家は
"アメリカ"です。


その中で、私たちがFOREXという商品を扱うにあたって最も多く目にする
ニュース、そして彼らが行う政策で最も重要な機関はFRBです。
それでは、アメリカの金融歴史とFBRについて話します。
全体的な脈絡を理解すれば十分です。

"前回までの話を要約すると、
共有と需要の定義 -> 産業革命およびその後の植民地時代 ->
第一次世界大戦 -> 世界大恐慌 -> 第二次世界大戦->

この時期に主要国家である
日本、中国、東南アジア、イスラエル、韓国の簡略化した歴史"
 

どう思われるかわかりませんが、私はアメリカの経済歴史はFRBの歴史だと考えています。
FRB = Federal Reserve Board の略称です。
日本語
では "連邦準備制度理事会" と言います。


私たちが取引をする時、過去には"ジャネット・イエレン "、
現在は"ジェローム・パウエル "の一言一言によって悲喜こもごも、
FRBの影響力が大きいからです。
たくさん耳にしたことがあると思います。量的緩和だ。出口戦略だ。
これらがすべてFRBで発表するものであり、これによって株式市場、
為替レート、不動産市場が動揺します。
ここからは私が少しずつ構造を説明します。

まず始めに、 FRBは私企業です。
アメリカの公企業だと思っている方がほとんどですが、これは違います。

一般の私企業です。
では、誰が所有しているのでしょうか?
それは私たちがよく知っている有名銀行によって形成された理事会です。
簡単にいうと、アメリカの「銀行連合会」です。
構造は12の連邦の金融機関で形成されており、理事陣は7人で構成
されています。


(1) 地域区分は
. ボストン
. ニューヨーク
. フィラデルフィア
. クリーブランド
. リッチモンド
. アトランタ
. シカゴ
. セントルイス
. ミネソタ
. カンザスシティ
. ダラス
. サンフランシスコ

12州にはそれぞれ地域を率いるリーダーがいます。
そして、その連邦銀行の会長を補佐する理事陣が布陣します。
各地域にはA、B、Cクラスで理事の等級がつけられています。
各3人ずつ計9人の理事が会長を補佐します。
一週間に会長+9人の理事陣(A、B、C等級)=計10人が影響力を行使し、計12州なので、120人が意思決定を下すことができる構造が形成されます。
(12州のうちの一つであるボストン地域の理事たちの
経歴事項および人物情報です)



これらの人々のキャリアを綿密に観察すると、本当に怖いです。
まず全部ユダヤ人で構成されています。
そして、私たちが知っているJP Morgan、Bank of America、
モルガンスタンレー、英国系のロスチャイルド、有名なヘッジファンド、
各地域の大学総長、経済学修士、ノーベル経済学賞受賞など世界経済を
動かす家門、そして人物で構成されています。

ユダヤ人という紐で団結して世界経済、政治、軍事を全て動かす人々です。
また、このような人物たちがアメリカの防衛産業企業をほぼ所有しているのです。言い換えれば、経済+防衛産業を最上位階級で調整する私組織であると考えられます。これをよくWall Street 勢力とも言います。


"連邦準備制度理事会" FRBの組織構成図はこの通りであり、
簡単にまとめると、
a."私組織"、"私企業"であり、ユダヤ民族で構成されている。
b. 計12の連邦銀行で構成され、それぞれ代表と理事陣が10人ずつ計120人で      構成されている。そして、その中から1人代表を選び、その人が
    連邦準備制度理事会を率いる事になる。
    連邦準備制度理事会の代表は過去にはジャネット・イエレン、
   そして現在はジェローム・パウエルである。
c. 組織自体はとてもコンパクトですが、影響力はとても大きい。
d. 議長をアメリカ大統領が指名するが、結局は理事陣の中から決めるので、      大して差はない。
    理事陣の任期は14年、議長は4年。
e. 議長は世界経済大統領=ユダヤ民族  

それでは、"連邦準備制度理事会"の役割&権限は何か?
2つの役割を果たしますが、その2つの役割は本当に大きな権限です。 
1. 金利決定
2. 通貨発行量決定

金利は利子であり、通貨発行量は市場に流通する通貨の量のことです。
日本の場合は、日本銀行(公企業)で通貨発行量と金利を決定します。
ところが、アメリカは私企業さらに言えば、銀行連合会が
"金利と通貨発行量"を決定しているのです。
それでは彼らの役割がどれほどとてつもない権限を持ち、
恐ろしいかについて話していこうと思います。

これらの民間企業がアメリカ経済で果たす役割は
2つあるとご説明しました。
この2つの権限は歴史的に繰り返し、
アメリカの金融システムに適用します。

1. まず"金利決定" 権限について話します。  
連邦銀行も中央銀行からお金を借りてきます。時々誤解される方は、
一般のお客さんが預金したお金を再度融資で預貸率を上げると考えますが、その金額はごくわずかです。
結局のところ、銀行は中央銀行からお金を借りなければなりません。

この時、
中央銀行から一般の銀行にお金を貸す時の金利を"基準金利"といいます。
例えば、三菱UFJ銀行が日本銀行からお金を借りる時、
金利が2%だとすると、"基準金利"は 2%となるでしょう。

それでは、三菱UFJ銀行が一般のお客さんに貸出するときに利子を
受け取らなければならないので、4%で貸出してくれる。
そうすると、これを"市中金利"と呼びます。
本を見るとすごく難しく書かれていますが、
銀行が融資を受ける時は基準金利、私たちが融資を受ける時は市中金利。
これだけ覚えておけばよいです。

そうなると、
この基準金利が私たちの生活に及ぼす影響が非常に重要でしょう。
なぜなら、私たちが融資を受ける時は無条件に基準金利より高い市中金利が適用されるため、"基準金利"は全ての経済活動の基本中の基本になります。


金利を下げる


- "連邦準備制度理事会"で
   金利5%だったのを徐々に0%に下げたと考えてみましょう。
- 金利を下げることは、経済を活性化させるための政策です。
   なぜなら、銀行の金利が0%だとすると銀行にお金を預けておいても
   得ではないので、一般の人は銀行に貯金をしないでしょう。
   代わりに、そのお金を株や不動産に回すことになります。
   投資活動をすることになるのです。
  そして、金利が低いので、融資を受けようとするでしょう。
   さらに利益率の高い投資活動に移ったり、
  消費したりする事になりますが、それがまさに消費、株、不動産です。  
- 総合的にみると 金利を下げた時の期待は経済を活性化させるための
  政策の一つだと考えてください。 


金利を上げる


- その代わり、
  金利を上げる行為は銀行から融資を受けずに利子を高くするため、
  銀行にお金が集まるでしょう。
  低金利時代にみられる不動産市場、株式市場が急激に加熱し、
  投機目的の人が増えるようになれば、このような行為を抑止するために
  安定的な経済政策を展開するのですが、
  これを"金利引き上げ" と解釈すれば良いです。

2. 通貨発行量決定
ところで、金利を下げても経済が活性化できない時はどうしましょうか。
その時はすぐに通貨を増やすのです。アメリカはドルを発行するのです。 「金利政策が通用しない? わかった。じゃあ通貨発行量を増やすよ」
これがまさに量的緩和政策です。
私たちはよくニュースで「イエレンさんが量的緩和政策を実施した。」
「パウエルさんが出口戦略を実施した。」などと耳にするのは、
通貨発行量を増やした、減らしたという意味です。


量的緩和 <-> 出口戦略  それぞれ反対語です。
量的緩和(通貨発行量を増大)、出口戦略(通貨発行量を減少)
つまり通貨発行量の増大 <-> 通貨発行量の減少を
難しい言葉でそのように書くのです。

量的緩和


このあたりをさらに詳しく調べてみましょう。
(1) 量的緩和
- 通貨発行量を増大させると、市中にお金が多くなりますよね。
  では、お金が増えるとどうなりますか?株式市場と不動産市場が好況を
  呈します。代わりにインフレが増加するでしょう。
- 量的緩和政策(通貨発行量を増やす政策)
       ⇓
  消費 & 株 & 不動産市場の好況 
       ⇓
  物価が上昇するインフレーション 

(2) 出口戦略
- 通貨発行量を減少させ、市中にお金がなくなります。
- 出口戦略(通貨発行量抑制政策)
       ⇓
   消費 & 株 & 不動産市場不況 
       ⇓
   物価が下がるデフレーション

FRB(連邦準備制度理事会)には上でご紹介した2つの権限があります。
これは私企業である連邦準備制度理事会がアメリカの物価を調整し、
不動産価格を決定し、株式市場に対する予測も政策を通じて行えると
いう話です。ある意味、資本主義の最も上位にあるグループでもなく、
唯一無二の団体だと考えてください。

FOMCという言葉をたくさん耳にしたことがありますよね?
FOMCの議事録だとか、こういう感じで。

このFOMCはFRBで発表する会議の結果内容だと考えてください。
議事録のことですね。では何について会議しましょうか?

金利決定とマネーサプライについて会議するでしょう。
なので、FOMCの内容は金利決定と通貨発行量に関するものが
ほとんどです。これでアメリカの金融政策の動向を予測し、
探ることができるのです。
アメリカ経済こそが世界経済ですよね。
世界経済に対する指針書をFOMC会議録だと思ってください。

年間通常は8回程度で出ることになり、この時委員長は
FRBの議長を務めることになります。今はパウエルさんです。

パウエル



今日は一応ここまでにします。
FRBの機能や仕組み、そして果たす役割などについて話しましたので、
次回は彼らの歴史について話します。
これはアメリカの経済史です。


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