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夢野剛
2022年3月24日 20:09
上願と貝原が放った電子ガンが交差する。「うっ!」どちらも声を出して倒れた。しばらくして立ち上がったのは上願であった。「ふっ。やはりお前にはかなわねえ。最初からわかっていた。」貝原の左胸に大きな穴が開いていた。「いや。一瞬の差だ。」上願は出血している左腰を押さえていた。「なあ‥上願。俺たちは立場が違えど、あの20年前の事故から閉ざされてたんだよな‥」貝原が苦しそうに喋る。
2022年3月21日 20:05
中野が突如貝原と戦闘員らの真っ只中に飛び込み電子ガンを撃ちまくった。「お前ら、雑魚には用はねえんだよ。上願さん、真木村指揮官を頼みますよ。あぁー残念だな。指揮官とのデートはこれでどうやら無理になっちゃった。」「中野君、やめて!」夕子は泣き叫んだ。「すみません、指揮官。これしかないです。いい男見つけて下さいよ。」中野は上着を脱ぎ、左手に持ったスイッチを押す。身体には電子弾が巻かれ
2022年3月18日 20:39
「大変です。どうも敵に取り囲まれてるようです。」中野が血相を変えて飛び込んできた。彼らは今アース教団のアジトである洞窟の入口が見える付近まで迫っていたが、敵は早くも一行の動きを察していた。「指揮官、どうやら敵は俺たちの動きを初めからずっと追ってたようだ。おそらく最新鋭のレーダーを備え付けている。とにかく防衛局の部隊が来るまで逃げ切れるんだ。」上願の顔色が変わった。その時一行に近づい
2022年3月4日 21:49
中野が運転席に乗り込みハンドルを握った。電子ボックスカーが敵の包囲網を振り切った。上願が窓から乗り出し、電子ライフルで戦闘員らを撃つ。「どうやら俺たちの居場所を探りあてたようだな。」「上願さん、急ぎましょう。」夕子も電子ガンを撃ちながら答えた。襲ってくる敵をひとまずは一掃したようだ。夕子ら一行はアース教団のほぼ近くまで迫っていた。「加賀見少尉に先程連絡を取りました。彼は部隊