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飯山陽と「フジ産経」の関係


(以下、敬称略 タイトル画像はYouTube「飯山あかりチャンネル」より)

なぜ隠す?


秋元司が出馬表明するということで、ますますカオスな東京15区の衆院補選ですが。

わたしは、すでに出馬表明している、日本保守党の飯山陽さんのファンと言っていいと思う。

彼女のYouTubeのチャンネルはよく見てるし、次々とアップされる江東区での街頭演説動画もボーっと見ている。


これまでも、日本保守党と飯山陽についてたくさんnoteに書いてきた。

わたしが彼らに関心があるのは、やはりメディアと関係が深いからですね。

わたしは出版界と新聞界にいたが、彼らは、どちらにもからむ。

日本保守党は、ベストセラー作家が立ち上げた団体で、出版界と縁が深い。

そして、飯山陽は、フジ産経と縁が深い。


ここで、ちょっと不思議なのは、フジ産経グループとの関係を、彼女がはっきりさせないことです。

飯山の夫はフジテレビの元カイロ支局長で、いまもフジの記者だという。その名前もネットではもう出ている。

飯山も否定していないから、事実なのではなかろうか。


飯山もカイロ支局に雇われていたことは、池内恵がXでポストしていた。


フジテレビのカイロ支局長の奥さんがカイロ支局員になったら、それは客観的に見て高い確率でコネ採用でしょう。自分がやってきたことを他人もやっていると思うから、他人の人事がコネだと言い出す。自分のキャリアの経緯は隠す。フジテレビはどう説明するのだろうか。(2023年11月25日3:19)


論敵である池内は、飯山の雇用をコネ採用のように言ったけど、飯山はアラビア語ができるイスラム専門家なのだから、採用されていたとしても、正当性はあると思う。

また池内は、「グループ社員の配偶者を産経新聞で独立した論客のようにあつかうのはおかしい」というように言っていたけど、上記と同じ理由で、独立した学者なのだから、産経新聞で書いてもべつにおかしくないと思う。

むしろ、飯山、また日本保守党が、飯山の夫のことを隠しているようなのがおかしい。


飯山は、篠田英朗から「日本保守党との関係をはっきりさせるべき」と言われたときも、保守党とは直接関係ないように振舞っていた。

しかし、関係ないどころか、同党から出馬するのだから、ズブズブだったわけである。(突然出馬要請されて――というような話は、大人はあまり信じないのではないか)

なんかそういう、情報を隠す、あるいは変に小出しにするところが、不信感をあたえる。


配偶者のことはプライベートだといっても、フジのカイロ支局で働いていたのなら、それは「経歴」である。

メディア出身の政治家は多いのだから、隠す理由がわからない。

どうせ選挙まぎわになれば、週刊誌から洗いざらい暴露される。もし当選して公人になれば、公開するしかないのだから、最初から出しておいたほうがいい。


勘ぐれば、いま飯山は、自民党の「金権腐敗」政治家を叩くために、「自分はふつうの庶民」イメージで売り出している。

YouTubeではブランド服で出ていたが、いまは路上でださいダウンジャケットを着て演説している。

都内に住む、フジテレビ勤務の夫と、大学客員教授の妻のダブルインカム世帯は、特権階級とはいわないが、少なくとも中流の上層であろう。

江東区の選挙戦で、「エリート」と見られると不利だと思っているのだろうか。

でも、ベストセラー作家で金満の百田尚樹と並んで、「庶民」イメージを売ろうというのは、無理がある。


メディアの「政権交代」を


それはともかく、川口市のクルド人移民問題についても、飯山は、産経新聞と論調を一致させています。

これまで、日本保守党と飯山を応援していたメディアはHANADAやWILL、そして夕刊フジなどだけだったが、産経新聞本体と共振するようになったのではないか。

いわば、産経が(ヤクザでいう)ケツモチのようになりつつあると感じるんですね。


もちろん、選挙本番になれば、産経は飯山をひいきするようなことはできない。

でも、メディアのケツモチは、よくあることで、べつに悪いことと思わない。

辻元清美は30年以上、朝日・毎日がケツモチのようになっている。


むしろわたしは、日本保守党とフジ産経は力を合わせて、朝日などの左翼メディアをぶっ叩いてほしいと思う。

わたしはリベラルだから、移民問題ふくめ、政治の見解は日本保守党と同じではない。

でも、他のメディアが沈黙するなか、産経新聞が川口市の問題を積極的に取り上げていることは評価したい。移民問題をタブーにすべきではないのだ。


「あの子もトランスジェンダーになった」が産経新聞出版から出ることも含めて、わたしは最近のフジ産経グループに注目している。


タイトルを変えて4月3日に発売


産経新聞は、都内で毎日新聞の部数を抜いたという話も聞いた。

東京の部数では、たぶんいま、読売・日経・朝日・東京・産経、という順になっている。

大阪では、読売・産経・朝日の順で、もともと産経が強い。

https://www.yomiuri-pl.co.jp/wp-content/themes/yomiuri/download/prefectures.pdf


毎日新聞が脱落し、「朝毎読(ちょうまいよみ)」の時代は終わった。

いまは「読朝(よみちょう)」または、日経をくわえた「読朝・日経(よみちょうにっけい)」の時代です。

景気がよくなって、広告が入る全国紙は、まずこの3紙だろう。

何が変わったかと言えば、「保守」が強くなった。


産経も部数を落とし、実質的には東京と大阪のブロック紙になったと言われるが、無理に全国紙をつづける毎日よりも力を持ち始めている。

ここで、産経、そしてフジ産経グループが伸びていけば、長らく左翼リベラル主流だったメディアの布置が劇的に変わるかもしれない。

少なくとも、フジは、アメリカのFOXのように、もっと保守色を前面に出したほうがよい。そうしないと、日本のメディアの多様性が生まれない。


日本の政治をぐちゃぐちゃにしているのは左翼メディアであり、もううんざりです。

護憲派の左翼を排除し、メディアでリベラルと保守が対等になって、はじめて改憲論議も正常に進むと思う。


わたしの議論が飛躍しているのは自覚しているし、フジ産経も一枚岩で動いているわけでないのはわかる。

だが、メディアと深くかかわっている飯山と日本保守党には、メディアの現状を地殻変動させる起爆力を期待しています。

まずメディアの「政権交代」がないと、日本は何もはじまらないから。


<参考>


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