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【美術館】ブラック・ジャック展

 2023年11月1日(水)、六本木ヒルズに、手塚治虫の『ブラック・ジャック展』を見に行きました。メモを残します。

■開催概要

・会期:2023年10月6日(金)〜11月6日(月)
・場所:東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)
・開館時間:10時〜22時(最終入館21時)、11月3日(金・祝)以降は9時開館のようです。

 22時まで空いているということで、会社帰りに寄りました。

■構成

 4つのコーナーで構成されていました。
①第1室:B・Jとキャストたち(写真撮影可)
②第2室:B・J誕生秘話
③第3室:B・J曼荼羅
④第4室:B・J蘇生
※「B・J」とは「ブラック・ジャック」のことです。

■「第1室」について

 ブラック・ジャックの家の居間や手術室が再現されていたり、登場人物たちがパネルで紹介されていました。
 冒頭の写真は、主な登場人物が一堂に会したパネルの写真です。「ドクター・キリコ」をやたらと思い出してしまうのですが、他の登場人物たちも懐かしかったです。

■「第2室」(誕生秘話)について

※ここから少しネタバレあり
 『ブラック・ジャック』は、手塚治虫(1928〜1989)が、1973年11月、『週間チャンピオン』にて連載を開始した医療漫画です。今回の展示会も、連載開始50年と書かれていました。

☆秘話①

 同作に関連して、手塚治虫が「医学博士」を持っていること(免状の展示)などが紹介されていました。

☆秘話②

 一番考えさせられたのは、ここからです。時系列で少しだけ記載します。

  • 1973年より前の手塚治虫の作品、『ジャングル大帝』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ブッダ』など。

  • 1973年、事務所(虫プロ商事・虫プロダクション)が倒産。

  • 同年11月、『ブラック・ジャック』の連載開始

 『ブラック・ジャック』は、手塚治虫にとって、起死回生の作品となったようです。関係者の動画など紹介されていました。

☆秘話③:「劇画」との関係

 手塚治虫の「ストーリー漫画」が、「劇画」に押されていたとありました。
 「劇画」の例として、『ゴルゴ13』の「さいとう・たかを」(1936〜2021)や、『巨人の星』の原作「梶原一騎」(1936〜1987)・作画「川崎のぼる」(1941〜)などが挙げられていました。
 手塚治虫の少し後の世代で、時代背景なども踏まえて調べると面白そうです。

■「第3室」「第4室」について

 漫画『ブラック・ジャック』のストーリーごとに抜粋したものが、テーマごとに並び替えて展示されていました。

 私も足を止めて、いくつか読み、「こんな話あったなぁ。」と記憶を少し掘り起こしたりしました。しかし、ここは個人の捉え方なのでしょうが、私は抜粋よりも、原作自体をもう一度読みたくなり、全部の展示に目を通すのではなく、眺めて通り過ぎる感じになりました。

■最後に

 今回の展示は、区分にもよりますが、一般は、平日で2100円、土日祝で2300円と、足早に展示を見る部分もあった私には、少し高めに感じました。しかし、52階の展望台から景色(夜景)を見ることが出来て、ゆっくり楽しめる人にはよいかもしれません。
 なお、話が少しそれますが、隣の展示室では、『北斗の拳』40周年・大原画展をやっていました。こちらは、11月19日(日)までのようです。

 話を戻しまして、手塚治虫は、1928年11月3日に生まれ、1989年2月9日に60歳で亡くなっています。60年という年月で、これだけの量と質の作品を残した手塚治虫の偉大さを感じました。

 本日は以上です。

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