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大変すばらしい記事で、思いついたときにもう一度読みたい記事です。
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教員研修を創る!(7) -私たちはどのような生徒を育てますか-

私たちはどのような生徒を育てますか おはようございます! 毎週ご高覧いただきありがとうございます! 表題は、令和4年6月23日開催 教員研修で私がパワーポイントでプレゼンテーションしたタイトルです 個人情報・守秘義務事項を除いたプレゼンテーション(パワーポイント)内容は次のとおりです 令和4年6月23日開催 教員研修(石田) 「私たちはどのような生徒を育ててきましたか」の問いかけ、で始まり 「私たちはどのような生徒を育てますか」の問いかけで終えました 前任校の東百

家庭学習の質を高める手立て

はじめに  今日は、けテぶれで家庭学習を進めていくにあたって、内容の質を高めていくために、私が実際に実践したことや、今後やってみたいなと考えていることについて書いていきたいと思います。  前回は、けテぶれを導入するにあたって、子ども達にどう伝えるかを書きました。そちらについては以下の記事を参考にしていただければと思います。 まずは量  内容の質を高めるにはまず、量をこなすことが大切だと考えています。量質転化の法則とも呼ばれます。  とにかくまずはいろいろな内容や方法で

「先生、「勉強しろ」って言ってくれませんか?」先生はどう答えますか?

保護者と会うたびに、このセリフをよく言われます。 確かに保護者の方からすれば、子供の学力が高い方がいいという方が多いですし、その方が将来が安心だと感じている保護者が多いでしょう。 そうして、勉強のこととなると先生に言ってもらったほうが早いので、こう言ったお願いは増えてきます。 確かに先生が「勉強しなさい」と指示を出し、その場所を与えてあげれば子供たちは言われた通りに勉強するでしょう。 しかし、それで本当に学力は伸びるのでしょうか? 今日は、この質問に対する私の思いを

話し合いの「前提」や「目的」を教えると話し合いの質が180度変わった話

はじめに今日は、話し合いの「前提」や「目的」の話をお伝えします。これを年度はじめに伝えておくと、1年間の話し合いの質が変わることをお約束しましょう。(ハードルを上げすぎました。でも、本当に効果あります!) 学校という場は、話し合いの場面がたくさんあります。 国語の話し合い活動、学級会、道徳の授業、係活動、いや…全ての授業に話し合いの場面がある。 というか、「話し合いがない」という日はないのではないでしょうか? ということは、「話し合いの質が上がる」→「学級経営の質が上が

【#5】 英語教師として "Update"するためにしたい10のこと④ -「振り返り」の見直し-

こんにちは! Sakaue Wataru | English Teacherです。 2024年、自分の「教師力」を磨くために 自分が今年意識したいことを言語化しています。 今回は、「振り返り」の見直しについて考察していきます。 というのも、学校現場では振り返りが「形骸化」していることがあると感じることがあるからです。 自分はよくあるのですが、次のような状況に陥ってしまうことがないでしょうか? 1.「振り返り」の先に何が待ってるの?「振り返り」を書く上で、授業者である私た

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中学生に語った「英語との付き合い方」

石川県内の某中学校で中学生数十名に対して「英語との付き合い方」というテーマでお話をさせてもらった。 と、振り返りを書くかのようなテンションだが、実際には講座の前に書いた文章を講座終了後に公開している。主に当日話す内容を整理するため。誰かに読まれるという意識が私の思考をかなり整えてくれるので。(ただ、気持ちが盛り上がりすぎて、さすがに中学生には話さないだろうなということも書いてしまった) 今回は1時間限りの関わりだからこそ、私の出来るだけ芯の部分を分かりやすく示したい。そういう

教育のボトルネックを解消したい。

みなさん、観ました? NHKで放送された 『学校の"みらい"〜不登校30万人から考える』 やっと録画を見始めました〜 (実家で録画したため、まだ全部みれてない) 教育を見直していこうって人たちと 話すことが多いけれど まだまだ少数派なのかなって思っていました。 でも、こうしてNHKで放送されるってことは 本当にそっちに動き出そうとしているんだなと 私の中の希望の割合が増え、ワクワクします✨ まだ集中してみられてないのだけど 私たちがよく話している内容が そのまま放映

【Dictoglossで協働的な学びを】

「ディクトグロス」を取り入れた 英語力を伸ばす学習法・指導  -新学習新学習指導要領対応 https://amzn.asia/d/aIbKjW7 年末に講師をしている先生から、 「コレ気になってるんですけど、1人じゃやってみる勇気がなくて、きっと先生なら一緒にやってくださる気がして、、、」 と、いつも何かとチャレンジしている私を見ていてくれて、私なら誘いにのると信じて声をかけてくださったのです(笑) 学び合いの風潮がないうちの職場に光が見えてすごく嬉しかったです。

#1612 オーセンティックな学習×自己学習

私は以前に下のような記事を書いた。 まさに絶賛、迷走中である。 そこで今回は、過去の記事でも取り上げた「オーセンティックな学習」と「自己学習」の組み合わせを4象限で構想してみたい。 まずは、「オーセンティックでない×自己学習でない」という組み合わせだ。 これは、いわゆる「伝統的な一斉授業」を指す。 何の文脈もない無味乾燥な知識を、一斉に子供たちに注入する。 最悪な授業の典型である。 次に、「オーセンティックな学習×自己学習でない」という組み合わせだ。 これは、

「ナッジで変わるあいさつ」〜教師が強制しない挨拶指導法〜小学校

そうじの次の困りごと「あいさつ」  2学期のはじまり、 「おはようございます」という 朝の挨拶が学級内で少ないことが 気になりはじめました。 私自身、 先生らしい元気な大きい声での あいさつが苦手であり、 そこまで重要視していなかったことが、 学級の姿として如実に現れていました。 1学期から数回ほど、 「挨拶はできるとよいですよね」 という旨の話をしていましたが、 当然子どもに響くはずもありませんでした。 この「困りごと」も ナッジで解消できないかと考え、 ナッジのフレームワ

『「学びの責任」は誰にあるのか』を読んで #179

 職員室の先生方にこの本を紹介します。子どもたちに「学びを渡す」方法が分かります。一緒に読んでみませんか? 1.段階的に責任を移行させる 子どもたちに任せる部分が少ない一斉授業中心の授業では、教師にほぼ100%責任があります。学習計画や目標、学び方、成果物、評価、これをすべて教師がやっている場合です。なるべく失敗させないように、手厚くフォローして、テストの点数を上げ「させる」というのが今までの教育です。  P5「効果的な教え方は、教師が段階的に自分のすることを減らし、生徒

質の高い対話、質の高い問い

年末に、とてもよい刺激をいただいたので、ちょっとまとめてみました。 サッカーをやってきたので、ついサッカーに喩えてしまいますが、ご容赦ください(その昔は元旦と言えばサッカーだったので)。 サッカー界隈では、システム、フォーメンションについての議論が好きな人が多くいます。4バックがいいとか、3バックがよいとか、というものです。 ですが、そもそもキックが不正確、トラップが下手など、サッカーの技術がともなわないと、システムやフォーメーションをどう変えても強くはなりません。 あわせ

個別最適な学習のヒントはレゴにあった。

説明書の中で、世界一分かりやすいものはLEGOの組み立て説明書だと思う。 説明”書”とは、知識の伝達を目的に作られたツールです。 優れた説明書とは、知識の伝達を行う人がその場にいなくても、書を読んだ人が内容を理解し、自ら動けるような書だと考えます。 国を問わず世界中の4~5歳以上の子供が、LEGOの説明書を読み、自ら動いて、レゴを組み立てています。こんなに優れた説明書は他にあるだろうか。 ■授業者の仕事は、優れた教材をつくること個別最適な学習を行う上で、すべての生徒に

「ナッジで変わる掃除の時間」:教師が強制しない指導法/小学校/清掃

もう悩まない「掃除指導」をナッジ5月、新学期のわくわくも落ち着き、子どもたちは クラスにもすっかり慣れてきました。 そんなある日、彼らの掃除の様子を見ていると、 友だちとふざけ合いながら掃除に取り組む姿が 目につき始めました。 過去いろいろな掃除指導を試しましたが、 いまだピンとくるものがありませんでした。 そこで「ナッジ」の手法を掃除指導に 取り入れることにしました。 2つのことを決め、継続するだけ です。 ナッジ①子どもたちによる目的の共有5月の朝、子どもたちに、 「掃