逃げるな。混沌こそがチームを強くする。
こんにちは。トライバルメディアハウスの亀井です。
今日は会社の勉強会に楽天大学のがくちょこと仲山さんがいらっしゃってチームビルディングのプログラムを実施してくださりました。
気づいたことが盛りだくさんだったので、その気づきをシェアします。
仲山さんの書籍はこちら。
チームに「成る」ためのステップ
チームになるためには、4つのフェーズを超えることが求められます。
1)同調期(フォーミング)
2)混沌期(ストーミング)
3)調和期(ノーミング)
4)変革期(トランスフォーミング)
だいたい70点くらいを超えることができるグループから、混沌(意見が生まれる。感情的に納得いかない、という状態が生まれる。いろいろな試行錯誤が生まれる。という時期)を経て、それぞれの役割や共通言語が生まれて調和期となり、チームと成っていく。
このプロセスを経たチームが変革をもたらすことができ、120点以上のパフォーマンスを出せる「あうん」の呼吸で活動できるチームに成ることができるというものです。
仲良しこよしがチームに求められることではない
Googleの調査結果で、結果を出すチームの共通項は「心理的安全性」である、とはよく知られた話です。
しかし、心理的安全性がある=仲良しである、ということは決定的に異なっています。
同調期において、仲良くなることに主眼を置きすぎることで、仲が良いからこそ、仕事に関して言いたいことが言えない、という結果を招いてしまうことがある。
心理的安全性とは、ここまでなら言っても問題ないということが共通認識として持てており、誰しもがそのチーム内で発言ができるという状態を示します。
仲の良さは決して心理的安全性の確保には関与せず、むしろ弊害になりうることがありえると言うのです。これは目から鱗でした。
特に仲の良さが際立つ会社だと、混沌が生まれようとしているタイミングでそれを制止したり、そもそも混沌が生まれないように物事を運ぶような傾向がある。それは良いことのようで、実はチームにおいては避けてはならないことだということを学びました。
弱みを見せろ、キワを見極めろ
もう1つ目から鱗だったのは、チームにおける心理的安全性を確保するための手法のお話。
それがこの2点です。
・リーダーから積極的に凹みを見せろ
・OBラインを見極めろ
心理的安全性というキーワードにおいてあるあるなのが、リーダーからの「無礼講だからね?なんでも言えよ?」発言。
これはメンバーにとって苦痛以外の何者でもなく、心理的安全性の担保どころか、逆に安全性を下げるような結果になりかねません。(言えないですよね…)
チームはパズルのようなもので、メンバーには得手不得手があります。そのピースを混沌という過程を経て相互理解し、はめ合わせることで最強のチームへと近づいていくのです。あの人はあそこが不得手で、自分はそこが得意。それを会話によってすりあわせて、組み合わさることで強いチームへと成っていくのです。
また、2点目のOBラインをみきわめろ、の話も私にとっては目から鱗でした。
ここでいうOBとは、ゴルフのOBを指します。ある一定のラインを超えてしまうとNG(打ち直し)になってしまうというものです。
チームにとって、あるいは会社にとって、大切にしていることや共通項を探ることはお互いってのフェアウェイ(安全な場所)を探ることであり、明文化すると、当たり障りのない言葉で抽象化されがちです。(なんか、これにらしさって無くない?という状態)
しかし、自分たち「らしくない」をまとめていくと、人によってはフェアウェイ(安全地点)でも、人によってはラフ(安全地点よりは少し外れた)だったりします。そこに、みんなの普通を超えた創造性が生まれる余地がある。
その制約だけを決めておくと、発想にむしろ広がりが生まれる。本当に「自分たちらしくない」部分をシェアすることが、チームの土台になるということは今日の最大の気づきでした。
己とチームを共通言語で語れる会社は強くなる
よくストレングスファインダーのような、自分の強みあるいは好みをシェアするツールは世の中に多く存在します。
そういった性質を他人にシェアすることが自己開示につながり、関係性を強固にすることにつながります。
しかし、チームに成るためには上述した同調期、混沌期、調和期、そして変革期があるという前提条件を共通言語としてあらかじめみんなが持てている組織はとても強くなるのではないかと感じました。
チームへの成り方、皆様のなにかの役に立てば幸いです。
BtoBマーケティングのプロを目指すため、日々精進しています! ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます! スキくれる方はみんな大スキです(*´ω`*)