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本 「秋暮の五人 くらまし屋稼業」

今村 翔吾著。
オーディオブックにて。

この作家さん、天才だな。
この作品。もう本人の目の前でスタンディンオベーションしたい。

このシリーズを聴き始めて
4日ぐらい?
昼夜問わず、聴き続けている。

シリーズ物って最初はまだ
エンジンかかり始めだし
聴いている方も登場人物に慣れていく段階。
だからまだ感情移入できないけど
4作目にもなると
かなり登場人物のことも分かってきて
(だんだん友達や親戚みたいな気持ちになってくる)
面白くなるんだよねー
この体験って不思議だけど
本当に面白い。

そして、このよく練られたストーリー展開。
天才だよ。ほんと天才。

そして、描写も素晴らしい。

銀蔵が土蔵の中で
最後のひととき。
天窓から入る陽ざしを見つめ
「自分は鳥かごの鳥だった。ようやく解放される」と
微笑む瞬間。

泣けたよ。
泣いたよ。
銀ちゃーん!
切ない。
でも、天国で家族に会ってね。
生まれ変わったら
怨嗟とは無縁の人生を。



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