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かなえの写真哲学&写真徒然

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鈴木かなえの写真への想い、写真の撮り方、写真を撮ったり現像する時に大切にしていること、そんなものを綴ります
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呼吸と同じぐらいの「当たり前さ」

呼吸と同じぐらいの「当たり前さ」

『写真好きなんですね』

そんな風によく言われるのだけど
「写真が好き」という感覚は自分の中にはないな…。

と、思う。

好きか嫌いか

で言われれば好きなのだとは思う。

友人たちが撮ってくれるカメラを持った私はいつだって楽しそうで、真剣で、時に写真を撮ることに必死で。あんな顔ができるということは、好きか嫌いでいえば好きなのだろう。

でも、私の中では「好き」という感覚とは違うのだ。

好きな

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わたしのたからもの

わたしのたからもの

人を撮るようになって、いろーーーーんな表情の写真を撮ってきたけれど

あとで何回も見返して、その度に「好きだなぁ」と胸がほっこりするのは、その人らしい自然で楽しそうな笑顔の写真

笑顔は人も、自分もしあわせにする

Smile Smile

*

あぁ、あと、自分の好きな人たちが写ってる写真も見返してほっこり

ぜんぶ大事な宝物

笑顔と幸せをありがとう

もし写真を撮ることが嫌になったら、振り返ってみたいこと

もし写真を撮ることが嫌になったら、振り返ってみたいこと

ひとたび「この写真は正しいのかどうか」「ここでこう撮るのは正解なのか?」を考え始めると、写真が撮れなくなる。

写真に正解はないのだから、当たり前といえば当たり前なのだけど

でも、その正解のない写真の正解について、ついつい考えてしまうことがあるのだ。

写真に関する正解について考えて手が止まってしまう時

それは大体、「自分にとっての正解」を見失っている時か、今の「自分にとっての正解」に飽き始め

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いつだって恋してる

いつだって恋してる

私は
いつだって目の前のあなたに
恋してる

*

ハードディスクの整理をしていたら懐かしい写真が出てきた

去年の3月に撮った写真

ジュエリーデザイナーであり彫金師でもある山下易夏さんの作品で、観賞用だったというごつごつのアメジストをネックレスに仕立て直した子

物撮りは滅多にしない私ですが、易夏さんのところでお迎えしてきた子たちはどの子も本当に本当に美しくて、一眼レフで撮らざるを得なかった…

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“作品”を創るのは誰?

“作品”を創るのは誰?

“作品撮り”

という時、その写真はカメラマンだけでなくモデルさん・ヘアメイクさん・スタイリストさん、その撮影に関わる全員で作りあげているものだと思っている

カメラマンである私の

『こういうものを撮りたい!』
『こんな世界観を表現したい!』

ってビジョンは勿論大切なもので

そのビジョンを形にするために、イメージに合うモデルさんを探すし(撮れれば誰でもいい、って訳ではないのだ)

モデルさん

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2年前の君と、今の君

2年前の君と、今の君

ご依頼を受けて撮影させていただいた家族写真を、先日納品した

パパ
ママ


の3人家族

2年前、僕が1歳だった頃も撮影させていただいたご家族

今回は僕の入園記念に、と

今回、撮りたいなぁ…と思っていた↑の写真

2年前にも同じような構図・ポーズで撮らせてもらった写真

2年前の君と
今の君

2年ぶりに会った今の僕は、2年前に会った時よりもおしゃべりが達者で、表情豊かで、ママに甘える可愛

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おしつけげんきん

おしつけげんきん

写真の好みは人それぞれ
写真に正解はない

『こういう写真は撮るべきではない』
『こういう風に撮った方がいい』

そういうのは

“なぜそう思うのか”

それをきちんと説明した上で、一意見として「私はこう思う」というスタンスで伝えるもので

そうした方がいい理由を説明もせず、人の写真を批評して、ああすべきこうすべきコレはやるな

って、
それはただの押し付けで

そういう押し付けは
ゴメンだわ

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私が写真を撮る理由

私が写真を撮る理由

「こんな歳でも、あんな風に妻と写真を撮ってもらえるんですか?」

タクシーのトランクからカメラバッグを引っ張り出す私に、そう声をかけてくれたのは、パッと見50代半ばぐらいのタクシー運転手のおじさま。元気いっぱいのカップルさんの前撮り撮影を終え、お2人と一緒にロケ地からスタジオに帰る、その帰り道でのことだった。

その時はお客様と一緒だったので、そのおじさまとはそんなにお話しできず

「もちろん!

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好きなものは好きだし広めたいと思うオタク心

好きなものは好きだし広めたいと思うオタク心

「Twitterにアップしてたあの写真のモデルさんイケメンですよね!めっちゃ素敵でした!」

と言っていただけて、とても嬉しかった今日

自分が撮った写真を見て
そこに写るモデルさんを「素敵」
と思ってもらえること

それはとても嬉しい

人を撮るときは基本

「あ!その表情素敵!!」
「その仕草めっちゃいい!」
「この人のこういうところホント魅力的で好きだなぁ」
「こういうことしてほしい、絶対に

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撮られることで自分を好きになるんだよ

撮られることで自分を好きになるんだよ

「自分のことが好きだから写真を撮るんじゃなくて、写真を撮ることで自分のことを好きになるんだよ」

アメリカ語学留学時代、NYで出会った友人が教えてくれたこと



2019年8月、つかの間の夏休み

ここ数年行きたいと憧れ続けていた地で、なぜか写真に撮られる機会ができた

Airbnb Experienceで申し込んだ「カメラマンと巡るハルシュタット(Explore Hallstatt with

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よりよい写真を撮るためにできること

よりよい写真を撮るためにできること

何か新しいものを作る
何か新しい表現をする
何かを人に教える

そんな、「アウトプット」と言われる行為をするためには「インプット」が欠かせない。特に、私のような 0→1 が非常に苦手な人間は、知識や経験をインプットすることで様々な思考・発想・表現の土台を作っていくので、「インプット」を怠ると途端に「アウトプット」が停滞する

写真を撮る、ということに関して重要なインプットといえば当然「人の写真を見

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写真の色、どう決める?

写真の色、どう決める?

「現像で写真の色をいじる、って話があったんですけど、そもそも写真の色ってどうやって決めてるんですか?」

昨夜、大盛り上がりだった #やわラボ のゆるゆるzoom会の中でそんな質問をされた。現像で色をいじるにしても、色々なことができすぎて決めることが難しい、と。

その質問に対しての答えは実に簡単で

「自分がその写真をどんなイメージで仕上げたいかと、好み」

それに尽きると思う



私は、「

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それ、ただの意味のないパクリになってません?

それ、ただの意味のないパクリになってません?

人の写真を見る時は、ただ見るんじゃなくて

『何を意図してそれを撮ったのか』
『その写真の何が自分の琴線に触れたのか』

そんなことを考える

*

私の職場は私をいれて10人弱カメラマンがいるのだが、同じロケ地で撮影をしてもそれぞれが全く違う写真を撮ってくる

一つのロケ地の中で写真を撮るスポット、モデルさんをどこにどう立たせるか、どれぐらいの画角で撮るか、どのレンズを使うか、撮った写真をどう編

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写真で見つけるしあわせ

写真で見つけるしあわせ

#やわラボ で実施していた10月のフォトコンテスト

テーマは「自分にとってのトキメキ・しあわせ」

今回、このフォトコンを主催するにあたり、「投稿テーマを何にしようかなぁ…」と考えた時に、スッと迷うことなくこのテーマが出てきた。今日は、この「自分にとってのトキメキ・しあわせ」というテーマに込めた想いについて

「ない」じゃなくて「ある」に目を向けよう以前こんなnoteを書いた

人って生きている

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