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子育ては大変だって言うけれど

子育ては大変だ。知ってたけれど何が大変か分かっていなかった。

7年も保育士をしていたのだが、ママ達がこんなにも子どもを心配し、不安になりながら子育てしていることなんて、ちっとも知らなかった。

子育てママは、大きな葛藤があるということ。
子どもを育てる毎日は心を緩めるヒマがない。車に乗っている時も、ご飯の時も、お風呂の時も常に子どもの要求に答え続ける。自分のことはいつも後回し。でもママだから、がんばる。

泣きたい時も、怒っている時も、眠たい時も、やる気がない時も、ゆっくりしたい時も子どもは待ってくれない。

子どもは常に要求する。眠い、外に行きたい、お腹すいた、抱っこ〜

これが仕事なんだ。子どもの。そんなことは保育士をしていたから分かっていたはず。


子どものことを心から愛して、丈夫に、育てたい。そんな愛があるからママは必死で頑張る。

毎日、毎日、ママの心は置いてけぼりで頑張り続けている。いつの間にか自分の心が分からなくなり、ストレスが溜まっていたことすら気づかなくて、疲れていることにも気づけない。

急に悲しくなったり、なにもかも嫌になったり。

ずっとママでいるもんだから「私」が「私」であることを忘れてしまう。

パパが帰ってきたら妻になり、実家に帰ると娘になる。友だちに会う時は友だちになり、いつも何者かになる。

「私」に戻る時間が必要なのだ。「私」に戻る時間を睡眠や食事を摂るように必要なことなのだ。

「私」に戻るのは、人それぞれ。ひとり時間を取れば「私」に戻れるし、家事をしたり、掃除をすることで「私」に戻れる人もいる。

好きなこと、やりたいことをやってママだって他の誰でもない「私」になりたい。

「私」らしく働ける仕事だったり、「私」らしくいられる友だち、「私」らしくいられるように努める努力をしなければならない。


「私」が「私」であるために、今日できることはなんだろう。

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