カフェで、隣の席の経営者らしき
おっちゃんが若い子に、
「人生とは、経営とは」みたいな話を
熱く語っていた。

盗み聞きしているわけじゃない。聞いてなくても話が入ってくるんだもん、しょうがない。

そのおっちゃん曰く
「コンプレックスを武器にせなあかん」
と強く言っていた。

「ふぅ〜ん」と私は聞いていた。

息子を保育園にお迎えに行き、
園長先生とお喋りした。

ここの園長先生とは、心からの深い話ができて、
いっつも泣きそうになりながら話している。

園長先生が経験した「子育てのつらさ、孤独」
の話を聞いた。
転勤族だったり、娘さんが不登校になったり
「なんで子育てはこんなに孤独で大変なの？」と
思っていたそう。
「子どもはいい環境があれば育つから、
やっぱり母を助ける場所が必要」という思いを
持っていて
今の保育園と出会い、園長になったそう。

そんな経験をして、そんな思いを胸に
秘めているからこそ、

子育てでいっぱいいっぱいだった私を
色んな言葉や態度で何度も救ってくれた。

その人が経験した、痛みや弱さ、傷なんかは
人を救える大きなチカラになるんだと
心底感じた。

だから、弱さほど強みになるというか。

おっちゃんが言ってた
「コンプレックスを武器にせなあかん」が
後になって、やけに腑に落ちた。

何かに悩んだり、迷ったり、
人より深く苦しみを味わったことほど、
誰かを心の底から引っ張り上げて
助けてあげることができるんだ。

だから、今感じているそのツラさ。
無駄じゃないんだな。