奏星(かなせ)

現役早大生。文化構想学部二年。 好きなことをのんびり発信しています。 英語とか小説とか。

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マガジン

  • 英語あれこれ

    英語について奏星がいろいろ言っている記事です。もしかすると英語好きになれちゃうかも……?

  • 和訳のストラテジー

    英語は高校までしかやっていない……それでも英語にちょっと親しんでみたい!そんなあなたのために「わかる」ための解説をします。「文法や単語の理解から確実な和訳へ」をモットーに、名著を題材にして和訳法をご紹介いたします。

最近の記事

新しい日々の、一歩目。

のぞみをもって、会いに行こう。 東海道新幹線の車内チャイムが、「Ambitious Japan」から「会いに行こう」に変わった。 幾度となく乗った東海道新幹線。 いつも聴くあのチャイムは旅路を彩っていて、これから始まる私の出会いに、再会に、高揚感を与えてくれた。 大きな希望を持って乗ったあの日も、 どうしようもなく辛いまま乗ったあの日も、 寂しくて、乗りたくなかったあの日も、 いつもあのチャイムから始まった。 東京のビル街から、名古屋の線路を眺めて、京都の山、大阪の家々

    • 完了形を“have”の視点から考えてみる

      【この記事の内容はほぼ無料で読めます。さほど中身のない最後の部分だけ有料となっていますので、お気軽にお読みください。】 こんにちは、奏星です。久々に英語についてのことです!! 完了形ってあんまりよくわからない、という人も多いのではないでしょうか? ここで私なりの完了形の理解の仕方をちょこっとだけお見せします。 英語の歴史に照らし合わせて正しいとか、「言語学」として正しいとか(言語学はこういうことはしないはずですね、通時言語学ならやるかもしれないですが)は考えないでくださ

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      • 橋を越えること、越えないこと。

        第29回の競作のテーマは「橋」だった。 私が一番悩んだことは、橋を越えるかどうかだった。 という、そんな話をしたい。 ↑本文はこちらから 越えたつもりだった。 たくさんの橋を。 世の中の川という川を乗り越えるためだ。 わからないこと。 目の前の人の体調、LINEの文面の真意、あの人の感情、ほんとうのほんとうのほんとうのこと。 それはたしかめようもないけど、確かに川は常にそのときの気分で流れていく。 君が近づいたときのせせらぎと、離れたときの荒れ狂う濁流を、きっと忘れない

        • あとがきのようなもの #2 “Vergissmeinnicht”

          こんにちは。星奏こと(????)奏星です。どっちもハンドルネームなのに「こと」って使うのは笑けてきますね。 さて、今回は第21回競作「箱」の“Vergissmeinnicht”について。こちらからお読みいただけますので、ぜひ。 ここからは、またまた私の言葉たちが暴れて制御つかなくなるのでご了承ください。では。 1.ドイツ語の病 ドイツ語の専門家の皆さんにはごめんなさい、なんですが、これは病レベルにすごいシステムですよね。そう、複合名詞。長過ぎる。で、この "Vergi

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        • 英語あれこれ
          4本
        • 和訳のストラテジー
          5本

        記事

          2022/10/06(今日投稿し忘れていたときのために日付を記しておく) 追記:なんとなく開いてみたらこれを見つけた。10月ももう終わりだ。雨は降っていないけれど、偶然見つけたのだから、今公開してしまおうと決めた。 今日は雨が降った。ざーっと、といえばそんな気もするし、しとしと、と言われればそんな気もする。どちらかといえばしっかり降っていたけれど。 いつからか忘れたが、雨のときはなんとなく嫌な感じがしていた。 高校の時、あの時は校庭に水たまりができるくらいに雨が降って

          あとがきのようなもの #1 『春を待つ』

          お久しぶりです。夏休みを終えて「だらける」ことを覚えてしまった奏星です。星 奏(ほし かなで)名義で書いている短編小説のあとがきのようなものを書いてみようと思います。和訳のストラテジーは、コスパ(時間対自己満足度)が悪すぎてとりあえずやめることにしました。面白い英語を見つけたらその紹介をしていこうかと。 そんなわけで、私が愁文会で初めて書いた作品『春を待つ』を見ていきたいと思います!まだお読みになられていない方は下のツイートからぜひ! では、これから私の語彙が自由に動き回

          あとがきのようなもの #1 『春を待つ』

          和訳のストラテジー#4 詩を鑑賞してみよう

          書いていて小学生みたいなタイトルだな、と思いましたが、実際その通りなのでいいのです。そして、今回に限って言えば、「和訳」を超えます。なぜならこの詩には隠されたものがたくさんあると考えられるからです。それをゆっくり紐解きながら訳していきましょう。少し、翻訳の世界に入るのかもしれません。 部分解説今回は部分解説ごとに訳を載せることはしません。解説をよく読んで後の全訳例を見てみてください。わかりやすくするために意味の区切れるところに区切り線を入れてみました。 Tell all

          和訳のストラテジー#4 詩を鑑賞してみよう

          追い詰めない、自分の出来る範囲を定めること。

          こんにちは。ここ最近課題が多すぎて和訳が出来ない言い訳を……というわけではないんですが、ちょっとメンタルのことを書きたいと思います。 みなさんは自分の「限界」を感じたことはありますか?私はない、と思います。なぜなら、限界を感じそうだなって思ったら身を引いているからです。言い換えれば、限界の場所は知っているけれど踏み込んだことがないということです。実際、高校生の時にストレスで数kg落ちちゃって危ういなと思ったことはありますが、それは限界ではなかったと思います(笑) しかし、書

          追い詰めない、自分の出来る範囲を定めること。

          人生は流るるやうに

          こんにちは。本文はもちろん新仮名遣いで書きます。今回は人生とは?という大風呂敷を広げるようなテーマ。でも小さいことです。 突然ですが、ここで昨日の話をしましょう。地元の駅でのこと。私はホームからエスカレーターを使って改札階に向かっていました。私は左側に立ち止まっていて、隣にも他人が立ち止まっていました。珍しいことです。なぜなら関東では右側は歩くのが普通だからです。 ※本来は歩いてはいけません。エスカレーターは必ず立ち止まって利用しましょう。 しかし、このときはみなが立ち止

          人生は流るるやうに

          和訳のストラテジー #3 『若草物語』最終回

          さて、三回にわたって読んできた『若草物語』も今回でラストにしようかと思います。もっと読みたいって方は自力で読んでみてください。ぜひ英語で読んでいただきたいところですが(Project Gutenbergにあります)、邦訳版でもいいでしょう(笑)。このコーナーではやはり、ほかの作品も触れないとつまらないですよね。なので次回からは新しい作品を。どの作品を選んだかは最後のお楽しみですよ!では今回も張り切っていきましょう!!今回は大テーマがあるので、先にそちらを示して解説してしまいま

          和訳のストラテジー #3 『若草物語』最終回

          kindergartenの語源

          今日はこどもの日ですね!そこで、今日は子どもに関するお話。たまには小ネタを挟みたいと思います(昨日から和訳のストラテジーは一文字も進んでいません……)。実は、私は基礎外国語がドイツ語選択なので、週四回ドイツ語のお勉強をしています。英語ができればドイツ語はまあまあ楽だと感じました。文字は覚えなおす必要ないし、発音は音楽をやっていれば聞いたことがある(あーべーつぇーでーえーえふげー、みたいな感じ)でしょうし、文法をちょっと頑張って、名詞の性を頑張ればおっけー!みたいな感じ(ここが

          kindergartenの語源

          「英語」で人生を変えてくれた恩師のみなさんの話

          和訳のストラテジーを二回(オリエンテーション含めると三回)終えて感じたことは「人に教えるって難しいな」ということです。特にnoteは不特定多数の方々に読んでもらうために工夫しなければならず、相当大変だと思いました。きちんと投稿されている皆さんはすごいです。 さて、今回はどうして私が英語に目覚め、こうやって伝えたいと思うようになったのか、そのルーツをお話ししようかと思っています。 スタディサプリとの出会い ──肘井先生・関先生の英語に触れて──私は某公立高校に通っていたのです

          「英語」で人生を変えてくれた恩師のみなさんの話

          和訳のストラテジー #2 『若草物語』 2

          またもや出典は『若草物語』でした。なかなか面白いんですよね。さて、前回の続きです。ライムを持ってきていることがばれてしまうんでしたね。 細かく見ていきましょう。 部分解説No sooner had the guest paid the usual stale compliments and bowed himself out, "no sooner"という否定語のまとまりが文頭に出ているので後ろが疑問文の語順に倒置されています。主語と動詞が入れ替わる倒置とは異なることを確

          和訳のストラテジー #2 『若草物語』 2

          和訳のストラテジー #1 『若草物語』より

          『若草物語』からの引用でした。英文としては初級から中級程度。初学者にとっては少し難しい言葉も多く、大変だったと思います。しかもあらすじも書かず......すみません。今後に向けての反省とします。コメントで訳を頂けなくてすごく寂しかったです。まあ抜けてたところがあったのでしょうがないですね。次回から(今回の下にある課題から)、できたら訳を書いていただけると励みになります!! では、今回関係ある部分だけ軽くあらすじを書きますね。 マーチ家の四姉妹の末っ子だったエミイは、学校で禁止

          和訳のストラテジー #1 『若草物語』より

          和訳のストラテジー #0 オリエンテーションの代わりとして

          こんにちは。前々回は自己紹介とこれからやりたいことを書きました。前回はちょっと号外でしたね(笑) 今回から「和訳のストラテジー」本編に入ります。といっても、今日からがっつり和訳していくわけではありません。オリエンテーションとして、和訳に臨むにあたっての私の姿勢と、和訳において大事なことを少しだけお話したいと思っています。まずさっそくですが、この英文(正確には文ではないのですが)をご覧ください。 知らない人はいないであろうリンカンの名言です。南北戦争下で行われたゲティスバーグ

          和訳のストラテジー #0 オリエンテーションの代わりとして

          『真・英文法大全』の衝撃

          こんにちは。前回「次回は和訳のストラテジーのオリエンテーションです」と書いた記憶がありますが、今日手に入れた本があまりにも衝撃的だったので思わず号外を入れてしまおうかと思いました。 『真・英文法大全』は関正生先生渾身の文法書。発売日からとても楽しみにしていて、本日やっと手に入れることが出来ました。Twitterなどでも話題になっていてさすが関先生、といったところです。 まずは分厚さ。とても分厚いんです。私見ですが、関先生は確固とした英語力に裏打ちされた「英語指導力」がすご

          『真・英文法大全』の衝撃