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バスケで試合中等の1on1講座 基礎編です♪観戦知識にもお勧め!

こんばんは!
今回はバスケットボールの勝負における醍醐味、1on1の勝ち方や基礎、定石について記事にします。

近日ではバスケW杯が大変盛り上がっており、観戦を楽しんでいる方も増えて嬉しいですね。
バスケプレイヤーはもちろん、バスケを見ている方も「なるほど!」となる様1on1について出来るだけ簡単に解説致しますね!

まずいきなりですが1on1に勝つための基本な定石をお話ししますね。

「自分にとって圧倒的に有利な状況で仕掛ける」

「正々堂々正面から戦わない」

2つ目はすこし大げさな書き方ですが、これが1on1を仕掛ける際の基本です。
えっ?となりませんか?(笑)
2人の選手が磨き上げた技術やドリブルや鍛え上げた足腰とフットワークで攻め合い守りあうそんな熱い戦いなんじゃないんかい!勝負しろ!!
という声が聞こえてきそうですね。

ですがこれは1on1に限らずすべての攻めにおいて共通して持っておかなければならない発想です。

1つ前の記事でも一部似たようなお話をしましたが、バスケというスポーツは明確に目標が定められております。
それは試合に勝つこと。そして勝つための条件は相手より多くの得点を取ること。つまりシュートを決める事となります。
オフェンスにおける戦略目標というのはどれだけ簡単で期待値の高いシュートを打つことが出来るか。となり、逆にディフェンスの目標は相手にシュートを決めさせず、自分側のボールにしオフェンスへ切り替える事です。なのでわざと難しいシュートを打たせて外させたり、シュートが下手な選手を一生懸命守る必要は無く、放っておいて打たせておけば良い。となるわけです。

ですのでオフェンスにおける1on1という選択は、それがシュートを決められる可能性が高い場合に行うわけなのです。
なので、小さくて速い選手VS小さくて速い選手が真正面に相まみえた際に1on1を仕掛けるというのは戦略として悪手となります。エンタメとしては盛り上がるかもしれないですが…

どれだけ難しいドリブルを決めて、魔法のようなフェイクと高難易度のダブルクラッチ等をなんとかねじ込んで得点をとっても2点です。
相手がそのあとロングパスをして先に走っていた選手がレイアップを決めても2点です。前者は恐らく24秒近く掛けて体力もかなり消耗して2点。後者はボールを触ったのは二人のみでおそらくシュートまでに3秒ほどでしょうか。恐らくそんなに苦労もしないでしょう。

バスケは第4クォーターまで何度も何度もオフェンスがやってくるので前者のようなプレーは効率が悪いですよね。

ではこれが、小さくて速い選手に大きいがスピードのない選手がついた場合はどうでしょう。
小さい選手は持ち前のスピードで大きなディフェンスを翻弄し、比較的自分のやりたいように楽なシュートチャンスを得られるでしょう。
もしくは、ゴールからある程度近い場所で大きな選手に小さな選手がついてしまう事になったらどうでしょう。
味方は高めのパスをふわっと出してキャッチした大きな選手が小さな選手をフィジカルで圧倒し、小さな選手の届かない高いところから簡単なシュートを決めて終わりです。

上記2パターンもそれぞれシチュエーションとしては1on1ですよね?

そう。ボールを持った時にはほぼ勝ちが決まっている状況なのです。
W杯を見ていて、体の大きな選手に日本代表の富樫選手がディフェンスについてしまった際相手選手はしめたと言わんばかりにアグレッシブな攻めに入ります。
逆もしかりで、富樫選手が切り込んで攻める前にはスクリーンやボールを動かして自分のディフェンスが大きくて遅い選手に変わった瞬間一気に攻め込みます。

何度も言いますがバスケの目的は相手より多く得点し試合に勝つことで、バチバチで熱く泥臭い1on1で会場を盛り上げた側が勝つわけではありません。
負けるわけにはいかないので、チーム一丸となって勝ちやすい方法を模索していく中で戦略の一つとして1on1というわけです。

エースが身勝手に1on1を仕掛けまくってオフェンスの流れが悪くなったり、中高生やあまり強豪ではない大学生のバスケなんかでよく見られる光景ですね。
こうなったら簡単で、相手チームはその身勝手なエースさえ消耗させながらシュートを外させていけば良いわけです。おそらく相手チームの雰囲気まで悪くなるでしょう。

以上がバスケの試合における1on1を仕掛ける際の定石です。

さて、長くなりましたが「じゃあ試合中どう動けば有利に1on1決めれるの!」という声にお応えしていきます。結論から言えばスクリーン等を使用してディフェンスをスイッチさせたり、ボールを持ってないプレイヤーのオフボールムーブメントと合わせたり…等戦略がたくさんあるのですが、今回は1人1人が出来る簡単だけれどマスターするとガンガンリムにアタックできるスキルを紹介しますね。
紹介するのは

「ボールのもらい方」

です。

え?それだけ?と思われましたよね。だけれどこれが本っっ当に大事な事で、なかなか活躍できないプレイヤーの殆どが本当に出来ていない事なのです。
画像で詳しく解説していきましょう

6番が普通にボールをもらいに行く

赤6番がボールをもらいに行く図ですね。ごく普通にもらいに行くとこうなります。
もらった後ほかの選手へのパスを狙っていたり、そもそも攻める気が無い時はこれで大丈夫なのです。
このままボールをもらうとこうなります。


ボールを受けた図

ボールを受けた赤6番がゴールを向きました!
当然ディフェンスの青6番が目の前にいますね。ゴールに真正面に攻める事は出来ません。
じゃあ左斜めへ攻めようとするも、ゴールから離れていくので青6番が余裕で間に合ってしまいます。
右側へ行くのは最悪手です。1つ前の記事でもお話しましたが「スペースがない」のです。右に行っても赤8番の味方が邪魔。赤8番の味方が近すぎて有効なチームプレイも出来ない。
ゴールから離れる動きのため余裕を持って青6番がついてくる。その先に青8番もいるため、挟まれてしまう。また、パスコースが赤6番から見て左しかないので、相手ディフェンスに読まれやすくスティールの危険性がある。
自分がボールを持った時点でディフェンスの準備が整ってしまっているので難しい戦いになってしまうのです。
ではどうすればいいのか?
こうしましょう。

赤6番が右へ行くフェイクを掛けた後急転換してボールをもらいに行く図

一度赤6番が右へ行き、裏からゴール下を狙う方向へ走るかのようにフェイクをかけます。これにより青6番は急いで同じ方向へ付いていこうとしますが、この瞬間急転換し、赤6番はボールをもらいに行きます。
すると、どうなるでしょうか。

フェイク等でディフェンスを振り切ってボールをもらった赤6番

赤6番がボールを受け取った瞬間、青6番ディフェンスが僅かに遅れているのでゴールまでの道が開いています。この時点で赤6番やりたいように攻める事が出来ますね。そのまま急速にゴールへ向かってもいいですし、そうみせかけてフリースローラインで急ストップしてシュートを打ってもいいですね。なんだったらスリーポイントを打つシュートフェイクを入れるだけでディフェンスがまんまとジャンプしてチェックするかもしれません。落ち着いてフリーでゴールに向かうだけですね。遅れている青6番ディフェンスは後手後手に回ってしまうのでいいようにやられてしまいます。これが1on1に勝つための基本的な考え方です。
始める前にほぼ勝っています。
最後に一番スマートなこのままリングへ直行した際の動きを見てみましょう。ここでも重要なポイントがあります。

直行した図

いくら遅れているとはいえ余程の身体能力差が無ければディフェンスを置き去りには出来ないでしょう。横並びになるはずです。ここで青6ディフェンスは当然プレッシャーをかけてきます。
ここで一つめちゃくちゃ重要なスキルが必要となります。
「コンタクト」です。コンタクトとは、ぶつかる、あたると言う意味で使います。想像してください、自分が赤6番だとしてボールをもらってすぐゴールへ向かうと少し遅れて右前にいるディフェンスが必死に止めようと走ってきてぶつかりそうな状態になりますよね?ここで避ける、逃げるのではなくしっかり青6番に肩でぶつかってください。弾き飛ばしてやるくらいの感覚で良いです。
ぶつかられた側は体勢が崩れて追いかけられなくなったり、シュートを止める体勢に入れなくなります。
ぶつかったら後はボールを持ってステップを踏んで右側左側好きな方へレイアップでフィニッシュです。私の場合は恐らくここからぶつかった反動で加速して左に行くのが好きだと思うので画像では左に行っています。
更にここで、1つ前の記事でお話した「プランB」を用意しましょう!
青6番が抜かれてしまったのを見た青5または青8番がヘルプディフェンスに来て、ブロックを狙いに飛びかかってきたとしましょう。
そしたら打つとみせかけて空いた赤5または赤8へパスをしてフリーで最も簡単なゴール下シュートでフィニッシュです。

勝ちやすい状況を作る際色々な方法がありますが、まず一人でできる簡単な方法として「ディフェンスを振り切ってボールをもらう」というスキルを紹介しました。ボールを持った時にはディフェンスがズレているのでとても有利に戦う事が出来ますね。
部活なんかで顧問の先生が「走れ走れ!」や「動け動け!」「足が止まってる!」等怒号を飛ばすシーンをよく見ますよね?あれはこういう事なのです。怒号を飛ばすのではなく分かりやすく教えてほしい所ですよね。

ですのでまずはパスをもらう際棒立ちでもらわない。カット等を使ってディフェンスをずらしてボールをもらう事を心がけましょう。センターやパワーフォワードの選手も考え方は同じです。自分に圧倒的に有利な位置取りを取ってしまってボールをもらいましょう。

まとめると
「自分に有利な状況を作ってから攻める」
「プランB等、攻めた先の展開を複数用意しておく」
1on1に限らずバスケのオフェンスではこの考え方を常に持ちましょう。
また、こういう考えのもと攻めているんだと意識しながらバスケ観戦をしていると「あっ!!いけっ!!!よっしゃぁ!!」となるシーンが多々見える様になりよりいっそう盛り上がる事が出来ると思います♪

長くなってしまいましたが、ここまで読んで頂けた方はいますでしょうか…
読んでくださった方、本当にありがとうございます。お疲れ様でした。
今後も皆さんのバスケライフ向上のため出来る限り分かりやすくかつ詳細にバスケ解説、発信をさせて頂きます。よろしければお付き合いくださいませ。

カネキ

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