中根英昭/よろず 環・境・研

環境研究アドバイザー/コメンテーター 1981年~2011年 度国立環境研究所。201…

中根英昭/よろず 環・境・研

環境研究アドバイザー/コメンテーター 1981年~2011年 度国立環境研究所。2012年度~2019年度 高知工科大学環境理工学群教授。2019年度~2023年度 環境研究総合推進費プログラムオフィサー。 https://researchmap.jp/nakanehd

最近の記事

環境研究アドバイザー/コメンテーターを創めます

 2024年3月末に環境研究総合推進費プログラムオフィサー(PO)を「卒業」しました。国立環境研究所、高知工科大学に次いで3度目の「卒業」です。環境研究総合推進費の企画や評価にはタッチしません。環境研究についての経験を生かし、元POとしての守秘義務を守りながら、公開情報に基づき発信することに致します。  アドバイスの要望があればアドバイスし、要望が無くても自由にコメントを発信するということで、「環境研究アドバイザー/コメンテーター」と肩書っぽく名刺に書いたところ、友人達には

    • 牧野植物園の思い出写真(2018年3月25日:桜)

      祝!松坂慶子さん牧野植物園理事就任  今年のソメイヨシノの開花は、weathernewsの第六回桜開花予想(3月13日)の桜の開花予想が東京は20日頃、高知は23日頃とのことで、「逆じゃないの」と思いながらこの記事を書いていたが、19日発表の第七回開花予想では、東京も高知も3月24日に変わっていた。あれは2014年の3月20日過ぎ頃だっただろうか。東京から高知に向かう飛行機の中で、私より20歳程年上であろうか(失礼)、フランスのシニアのご婦人の近くの席になった。高知はついで

      • 牧野植物園の思い出写真(2018年12月)

         「牧野富太郎博士が好んだバイカオウレンが見頃」というNHKのニュースが耳に入った。テレビに目をやると白い五弁の花が数個浮かび上がっていた。朝ドラの「らんまん」の効果で2023年の高知県立牧野植物園の入場者が30万人を超えたとのこと。なんと富士山の登山者数よりも多いではないか!  実は、2012年4月から2019年3月までの7年間、牧野植物園から歩いて40分程の高知市知寄町2丁目に住んでいた。土曜日や日曜日には、ボラが飛び跳ねる国分川を渡って、牧野植物園や、四国八十八か所3

        • 夕暮れ時に東の空から怪しいビーム

           8月も下旬になって、関東地方の暑さは変わらないものの、「所により一時雷雨」という日が増えてきた。降られると、「ここが所だ」、「今が一時だ」と言いながら納得する。午後から夕方に空を見上げると正に、「もくもく入道、平入道」の、少し秋めいた夏の空が美しい。雷雨や雹(ひょう)や突風の直撃を受けたらたまったものではないが。  そんなある夕方、8月25日の18時15分36秒に東の空を見ると、怪しげな青黒いビームが右上に伸びている。よく見ると一点から放射状に明るいビームや暗いビームが何

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          「生成AIが雇用の削減ではなく労働時間の減少をもたらす」を最優先に!-国際合意・行動に向けた早急な取り組みを-Prioritize “generative AI will reduce working hours, not reduce employment”! -toward immediate efforts for international agreements and actions-

          概要 ・ChatGPTなどの生成AIのニュースが毎日のように届くが、ノウハウやリスクに関する議論が多い。しかし、一番大事なのは、「雇用の削減ではなく労働時間の減少」ではないか。 ・G7デジタル・技術大臣会合の閣僚宣言や政府における検討は、重要なポイントをある意味網羅しているが、「雇用削減ではなく労働時間削減」という課題へのリーダーシップを発揮しているとは言い難い。 ・企業や各国政府をリストラ競争に走らせないための国際的な合意が必要であり、雇用が失われてからでは遅い。 ・国際

          「生成AIが雇用の削減ではなく労働時間の減少をもたらす」を最優先に!-国際合意・行動に向けた早急な取り組みを-Prioritize “generative AI will reduce working hours, not reduce employment”! -toward immediate efforts for international agreements and actions-

          回転花火銀河M101と超新星の観測  (2023年5月24日夜)

           梅雨空になる直前に、板垣公一氏が5月19日(木)に発見なさった超新星SN 2023ixfを観測することが出来たのでご報告します。写真左は、超新星が出現する前の約2か月間に、東京都武蔵野市の自宅(マンション)の北側ベランダから撮影したM101の画像を積算したものです。中心部から伸びる数本の「腕」の形も色も美しいので、春先から晴れた夜の主な観測ターゲットにしていました。  5月19日の超新星発見のニュース、「北斗七星の近くに超新星出現、日本のアマチュア天文家が発見(Forbes

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          それでもSDGsは働いている

           Sustainable Development Goals(SDGs)は2015年当時に考えていたよりも社会的な影響が大きい。何よりも、日本を代表するような企業が「実践しています」というスタンスをとっていることは、10年前を振り返ると隔世の感がある。それだけに、反作用も大きい。「きれいごと非難」や「欧州の陰謀」、「中国を利する」というような「反環境派」からの非難や、逆に「SDGsは見せかけで欺瞞だ」という「環境派」からの批判も少なくない。  しかし、2012年4月に国立環

          それでもSDGsは働いている

          AI検索Bing(ChatGPT内蔵)に武蔵野市気候市民会議について尋ねてみた

          目次 1.はじめに 2.「武蔵野市 気候市民会議」について知らんぷりして質問してみる 3.Bingは対話しながら学習しているらしい! 4.Bingはpdfファイルの中を読んでポイントを要約してくれた! 5.Bingは動画の内容も要約できる(短すぎるが) 6.おわりに 7.参考情報 1.はじめに ChatGPTが話題になっている。 「本田雅一のクロスオーバーデジタル」には、 「ChatGPT」とは一味違ってさらに便利! Googleとの違いは? Micro

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          皆既月食が天王星を食べた瞬間をマンションのベランダから撮影

          11月8日夜の天気予報は数日前は快晴ではなかったので諦めていた。天気ではなく天気予報が変わる。前日には快晴との予報で、当日の帰り際には勤務先の仲間から「写真を楽しみにしているよ」とプレッシャーをかけられた。 三鷹の国立天文台からの素晴らしい動画が公開されているので、この記事の意味は???だが、三鷹のちょっと真北の「武蔵野天文台」(我が家のベランダ)からの写真も仲間内では好評なので、記事にした。

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          人間って何だ 環・境・研

           「よろず」の一番目は「人間って何だ」にしたい。  地球が誕生してから現在までに何が起こったかについて分かっていることを総合すると、次のように考えざるを得ない:  ウイルスも、すべての生物も、人間も、 「はびこることに今のところ成功している物質の一存在形態に過ぎない」 というしかない。  全知全能の神が天地や生き物や人間を創ったのであれば、それは奇跡でも不思議でもない。  「はびこることに今のところ成功している物質の一存在形態」であるにもかかわらず、このような社会を創り、

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