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写真で見る物語の現場「融女寛好」編

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完結。投稿した小説の副読本「物語の現場」の内、「融女寛好 腹切り融川の後始末」に関する記事をまとめたマガジンです。作中に登場する場所、ゆかりの史跡や絵画作品などを写真と短い文章で… もっと読む
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記事一覧

【物語の現場018】締めは融女寛好渾身の双龍図巨大絵馬(写真)

「融女寛好」の第三十五章(最終章)で紹介した堀之内妙法寺額堂に奉納されている巨大絵馬。 …

仁獅寺永雪
6か月前
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【物語の現場017】融女寛好ゆかりの場所・堀之内妙法寺(写真)

 女絵師・融女寛好に関する資料は極めて少ない。限られた資料を手掛かりに想像するしかありま…

仁獅寺永雪
6か月前

【物語の現場016】狂言回しを演じてもらった狩野素川章信筆「梅雀図」(絵画紹介)

 学生時代からの趣味のひとつに観劇があります。ハチャメチャな小劇場系の現代劇も見ますが、…

仁獅寺永雪
6か月前
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【物語の現場015】融川の子供たちの作品を見て(狩野派展鑑賞メモから)

「融女寛好」の第十四章に、融川寛信の子供たちが出てきます。舜川昭信と友川助信。  当初、…

仁獅寺永雪
6か月前

【物語の現場014】早逝の逸材・狩野融川筆「旭日双鶴図」(絵画紹介)

「融女寛好」の第十九章で、狩野融川が、少女時代の栄(後の融女寛好)と若き探信守道に、絵師…

仁獅寺永雪
6か月前
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【物語の現場013】ぽつんと離れて立つ狩野融川の墓(写真)

「融女寛好」の第三十五章(最終章)で、狩野融川の墓の位置について述べました。実際、ひとつ…

仁獅寺永雪
6か月前

【物語の現場012】融女寛好も目にした池上本門寺の多宝塔(写真)

「融女寛好」の第三十五章(最終章)で登場する奥絵師四家の菩提寺・池上本門寺。狩野派絵師の墓が一番集中しているのが、境内の西側エリア。  目印は、写真の真っ赤な巨大多宝塔(東京都大田区、2021.11.15撮影)。  大堂と本殿の間にある大坊坂を下るとあります。そして、その東側に主に中橋家(狩野宗家)、南西にその他の三家の墓が集まっています。三家側のほぼ中央に立つ狩野探幽の墓については紹介済み。  さて、この多宝塔、国の重要文化財に指定されています(指定名称:池上本門寺宝

【物語の現場011】ずらり並ぶ女性66人の名前、融女謝師恩碑裏面(写真)

 写真は、「融女寛好」の第三十五章(最終章)で紹介した融女謝師恩碑の裏面です(東京都大田…

仁獅寺永雪
6か月前
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【物語の現場010】融女謝師恩碑を探して、池上本門寺へ(写真)

 写真は、「融女寛好」の第三十五章(最終章)で紹介した融女謝師恩碑です(東京都大田区、20…

仁獅寺永雪
6か月前
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【物語の現場009】栄が引き裂いた双幅「日月瀑布図」(絵画紹介)

「融女寛好」の第三十二章で、栄が怒りに任せて引き裂いた掛け軸のモデルとなった作品がありま…

仁獅寺永雪
7か月前
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【物語の現場008】お夕さんが見下ろしていた柳橋(写真)

「融女寛好」の第二十八章に登場した柳橋の芸者兼船宿経営者・お夕さん。狩野素川の同棲相手で…

仁獅寺永雪
7か月前
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【物語の現場007】きっかけの一幅・狩野融川筆「朝妻船図」(絵画紹介)

「融女寛好」の物語、栄と備中守の直接対決という大きな山を越えました。しかし、栄は、休む間…

仁獅寺永雪
7か月前
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【物語の現場006】ひょうたん型ですぐ分かる狩野探幽の墓(写真)

「融女寛好」の第十八・十九章に、狩野融川が、少女時代の栄と鍛冶橋家の若当主・探信守道に絵…

仁獅寺永雪
8か月前
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【物語の現場005】栄と新十郎が避けた江戸城の北東エリア(写真)

「融女寛好」の第十七章で、お栄さんが、神田駿河台の姉弟子の屋敷から阿部家上屋敷(東京駅丸の内口の新丸ビル辺り)に向かいます。  その際、神田橋御門を通る経路を避け、遠回りを承知で呉服橋御門の側に回ります。なぜなら、神田橋御門の先は、御三卿の一橋家(時の将軍・徳川家斉の実家)や譜代大名筆頭・酒井家などの屋敷が並ぶ、超セレブ地区だったからです。  写真の左手前に一橋家、その奥に酒井家の屋敷があったと思われます。正面のお堀の奥の広場の辺りは、名君・保科正之(三代将軍家光の異母弟)