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◇育休復帰後、お仕事について◇

『仕事と家庭の両立』ってよく聞く言葉ですよね。
いわゆる『ワーキングママ』というものを
気付けば私自身、約18年やってきています。
その間に何人も部下もできました。

以前、別記事でも書いたのですが
私自身「部下」という言い方は嫌いです。
人を下という言葉で表現することも嫌だし、
何年か早く入社したのが
「なんぼのもんじゃい」と思ってしまう💦
・・・ただ「部下」という言葉は表しやすく
伝わりやすいと思いますので、
ここでは使わせていただきたいと思います。

ド根性でやり切っていたあの頃

その昔、私は関東の工場立ち上げに参加しました。
当時社会人6年目。
現旦那が東京転勤になったタイミングで結婚。
私も異動となり、数名の部下のいる
関東チームのリーダーとなりました。

平日は旦那も出張でほぼいなかったし
私も仕事に没頭できました。
立ち上げ期でめちゃくちゃ大変でしたが、
時間が掛かっても、根性出して終わらせる
ことが当たり前の生活を送っていました。

まだ当時は容易に男尊女卑の言葉を
発せられるような時代。
他部署の長からは
「なんで女のアイツ(私)がリーダー?」
「なんで男の〇〇がリーダーじゃないの?」
「お前と話しても仕方ない!上司に連絡しろ!」
・・・などなど、日常茶飯事でした。
(絶対今なら裁判で勝てるわ・・・)
そうなると余計に
「絶対ここまでやり切ってやる!」
と燃えていました・・・
血気盛んだったあの頃の私(笑)

その工場の立ち上げも落ち着いた頃、
私は長男を妊娠しました。
産休、育児休暇を取得することを決めました。

育休復帰したはいいが

長男が生まれて1歳半になった頃、
私は関西に戻り、復職しました。
しかし立場はリーダーではなく、検査担当。
初めての子育てで余裕も全くない。
時短勤務にも切り替えていました。

当時、私が一番ふがいないと思ったことは、
一体なんでしょうか??
それは
「時短ゆえ途中で帰らなければならない中途半端さ」
でした。

検査は特に複数で行います。
ところが、時短で帰宅する時間になっても
まだ終了しない日もあるのです。
検査以外にもいろいろ仕事はあるわけで
全部やり残し、積み残し。
ほんの1年半までチームの誰よりも
遅くまで仕事をしていた私。
今は部下もいないけど、年長者。
やり切れない自分が、もう何より辛かったです。

変革期

とはいえ、嘆いたところで進歩はしません。
私は仕事の棚卸をし、
向き合い方を考え直すことにしました。

これまでの私は、どちらかと言えば
熟考してから仕事を進めるタイプでした。
しかし、もはやそんなヒマはない
迷っている時間があるなら、まずやってみて
おかしいと思ったらすぐ軌道修正
進めながらしっかりこの先を予測。
常に複数の方法を持ちながら、いざとなれば
すぐ別の方法を試すことができる状態にしました。

また、1日のうちにやっている仕事について
順番を整理しました。
時間を掛けてこなすような仕事は後。
ざくざく終わらせることができる仕事は
四の五の言わずとっとと片付ける。
結果、仕事の優先順位は激変しました。
そしてしばらくすると、仕事を進める速度が
相当上がっていることに気付きました。

ド根性で仕事をこなすのは、経験として
一度くらいはあってもいいかもしれません。
しかし、それを延々続けることは無理。
ましてや家庭、子育てと仕事を両立するには
どこかで自分の価値観を壊すくらいの変革が
私には必要でした。

感謝とコミュニケーション

もうちょっと私が器用なタイプなら
もっと早く気付いたかもしれませんが💦
悩んで悩んで、優先順位もひっくり返して
そのおかげでここまで続けてこられています。
また、私より以降、
産後に復職する女性が増えたことは
私にとっても嬉しく、そういう方々の大半が
無駄のない効率の良い業務を模索し、
身に付けて活躍してくれています。

今、私の現チームの部下にも複数「母」がおり
そのうち何人かは時短勤務。
彼女達も自分ができる最大限の工夫をしながら
業務を遂行しています。
彼女達、チーム全体を支えるのはコミュニケーション
時短で帰る人は、勤務時間内にやるべき仕事を整理、
朝礼を使ってチーム内で進捗と段取りを確認。
退社時には、もう少し残る人たちに
しっかり引き継ぎをします。
これが結果的に良いサイクルになって、
効率的な業務ができていると自負しています。

育休、時短は権利ですので
どんどん取得すればよいと私は思います。
しかし、権利を振りかざしているだけでは
進歩できない。
自分がいない時、穴を埋めてくれる誰かがいる。
その人のためにも、自分のできる最大限の
努力を怠らないこと。
そして注意すべきは、努力の方向を間違えないこと。
コミュニケーションを取り、周囲に感謝しつつ
自分も労わりながら


頑張れ、ワーママ✨

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