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自由はお金より尊い

一言でいうと

自主性の大事さ

活用シーン

幸せを感じるためのコツ

内容

国民所得分布の中で
所得が低いほうから25%の人のうち「自主性評点の高い人」と
所得が高い25%に入りながらも「自主性評点の低い人」を比べると

貧しくても自由を得ているグループの生活満足度 7.85
裕福だけど自由を与えられていないグループの満足度 5.82


イギリス全国児童発達調査の結果より

幸福の意外な正体 ~なぜ私たちは「幸せ」を求めるのか 
ダニエル ネトル (著)

自主性評点というのは、物事を自主的に行えているかどうかを表しているようです。この結果を見ると何となく、お城から一歩も外に出られないお姫様、というイメージを思い浮かべました。何不自由ないのだけれども、囚われの身のような形でお城に幽閉されるお姫様が、そんな城を抜け出し、外で出会った男性と恋をして、野に下る・・・そんなおとぎ話、色々形を変えて耳にするような気がします。

なんだかお姫様の話ってなぜだか、行きずりの男と恋をするパターンが多く、現代の年配のモラルから行くと眉をひそめたくなる話がけっこう多いような・・・。

ま、そんな話は置いといて。
自主性というのは、特にビジネスの分野においては、モチベーションとかなり密接な関係があると言われています。やらされ仕事と、自主的な仕事という対比を考えると、その成果は明らかに違うことが想像できます。

とはいえ、その自主性を発動させる方法を私たちは知らないので、強制してしまいます。それは、「今月のノルマ」とか、「締め切り」とか。子どもに対してであれば、おこずかいや、叱られるという恐怖から逃れるように誘導する。こういった呼び水が、時には自主性に火をつけることも確かにあるのですが、それはレアかもしれません。

それくらい自主性を発揮させる「やる気スイッチ」を見つけるのは難しい。ビジネスの現場では結局パターン化したいものだから、もはや強制という方にはめてしまう。その結果、人は不幸になります。そういう根拠は冒頭の調査結果から読み解けますよね。自主性のない生活は、お金がない生活よりキツイ。

それを解決するためにGoogleがとった有名な策が、20%ルールですね。勤務時間の20%は、直接的な実務と関係のない仕事を自ら考えだして、その仕事に打ち込め、と。面白い話ですが、自主的な発想を生み出すよう強制しています。これは一定の成果をあげて、実際にここから生まれたアイデアが、現在のGoogleのサービスにもつながっているとか。

自主性を強制するっていうのも皮肉な話ですが、色々考えてリアルな制度にしていったのはさすがGoogle。日本の企業、マネージャーもそれぐらい本気に、人間理解を深める努力が必要なのかもしれません。いつまでも、ニンジンで人を連れると思っていたら大間違いです。


私はこんな本書いてる人です(^^)/


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